息子がサンタクロース
2015年12月25日 | 活動内容： |
冬のおいしい食べ物は、ストーブの上で焼くバナナ。
芋井のりんご担当古川です。
りんごの出荷は一段落し、年の瀬感でてきています。
この聖なる日に、このブログを見ている人はいくらほどいるのでしょうか。
2015年を振り返りつつ、ブログという本来的にプライベートな要素を扱う媒体を、今回は超プライベートに使わせていただきます。
ここから先は、おそらく世界で唯一、私の投稿を楽しみに待っているであろう、母へ。
たしか今年の２月頃、息子宛に届いた長野市からの郵便物を見つけたあなたは、
さも冷静に、それを私に伝えたと思います。
「長野市で働くかもしれない」
私のこの一言に、あなたは大量の？マークを頭の上に浮かべ、
そして少しだけ表情が緩んだように感じられました。
学生時代はバイトしているか山に登っているかで、
コンビニに行くように家を出たまま1年半海外を放浪し、
ある晩秋の深夜に浮浪者のような姿で帰宅し、
大学を６年かけて卒業して就いた職を１年で辞める。
あなたにとっては、想定外の息子だったでしょう。
それでもあなたは長野県出身だから、息子のヘンテコリンな発言の中の
「長野」という言葉だけが救いだったのではないでしょうか。
きっと、同じりんごでも青森なら反応は違ったろうし、
南国でバナナ農家なるとか、北国の牛飼いになるとか言ってたら、
あなたはノイローゼになっていたかもしれません。
もしかしたら、「長野」という言葉は、
あなたに一抹のよろこびすらもたらしたかもしれません。
なんてことを言えるのは、息子の思い違いかもしれませんが。
それから芋井に住んで7ヶ月。
母よ、ごた息子はこの地に根を下ろし、
せっせと赤いタマを育てる生活に、人生を賭していいかなと思っています。
あなたにとってはやはり想定外で、
しかしながら、少しだけうれしいのではないでしょうか。
きっと大概において、母にとっての息子という存在は想定外で、
少しだけうれしいものなのだと思います。
思い違いでしょうか。
ともあれ、無事に年越しできそうです。サンタさんは来なかったけど。
それでは、最後だけ世界中の息子を代表して。
お母さん、メリークリスマス。
追伸 ブログ読みましたのメールは不要です。それと、大みそかの『わらってはいけない』録画しといてください。帰った時に見るので。
