別の名前で呼んでみても、独特の香りに変わりはないわ #シュンギク
2015年11月18日 | 活動内容: |
鍋が美味しくて恋しい季節だ。湯豆腐のような潔いものから、水炊きや寄せ鍋、しゃぶしゃぶなどアンタッチャブルな定番たち。幾千ものバリエーションがあるが、どんな鍋にもしれっと入り込んでくる奴がいるのにお気づきだろうか。つまり豆腐とシュンギクである。
キク科キク属
[豆腐については大岡の豆腐屋](http://nagano-citypromotion.com/local_pr/2015/11/post-163.php “先生、湯豆腐は鍋にはいりますか!?”)店主が書いているので、ここでは割愛したい。キク科キク属のシュンギクは、独特の香りをもつ若い葉と茎を食用とする。βカロテンなどのビタミン、ミネラルを豊富に含む緑黄色野菜である。通年手に入る野菜だが、葉や茎が柔らかい冬が旬である。鍋の具材に持ってこいの野菜だ。 鍋の他には、おひたしや天ぷら、またサラダも美味しい。今回は柔らかい葉をより楽しめるサラダにしていただこうと思う。 オリーブオイル、塩コショウ、レモンでさっぱりと。
冬が旬の春菊。
菊の花と言えば秋に咲くものが多いが、シュンギクは春に花を咲かせるため「春菊」という名が付いた。冬に鍋に入れて楽しむ我々としては腑に落ちない気持ちになるが、基準はあくまで「花」にあるのだ。菊の葉という意味で「菊菜(キクナ)」と呼ぶ地域もあるようだが、わたしはシュンギクと呼びたい。そこにシンプルな美しさを感じるからだ。 なお、名前と旬がズレる野菜として夏が旬の冬瓜が挙げられるが、ややこしくなるので今回は書かないことにする。 栗原(戸隠地区) 2015,11 くもり