鬼無里・5月トレッキング!
2015年5月24日 | 活動内容:文化・行事 |
こんにちは!鬼無里担当No.3のきのっぴーです。
5月、日々新緑が濃くなっていきますね!
鬼無里でも5月はいろいろな行事がありまして、
そのうちの一つ、鬼無里の周辺にある山々の
トレッキングに参加しました。
「柄山峠トレッキング」
まずは、5月4日の「柄山峠トレッキング」。
柄山峠のトレッキングは去年も春・秋両方参加し、今年も足を運びました。
ですが。。。去年と違って、すごいことになっていました。
昨年の地震と例年にない大雪で地盤が緩んだのか、
地滑りや倒木が至る所に。
事前に登山道整備にあたったH山係長によると、
道が無くなっていて、丸太橋は傷み、そこらじゅう倒木だらけ。
張ってあったワイヤーやロープは土砂とともに
崖下に落っこちていたそうです。通れるなんてもんじゃなかったようです。
思わず「うひゃー!」と口に出したほど、滝の横もひどく崩れていました。
私を含め参加者の方々は、おっかなびっくり細く急な斜面の
道を何とか渡ったのでした。一人じゃ渡れないけど、皆と一緒なら大丈夫!
保険もかけていただいていることだし!安心です!
木地師の小倉家ゆかりの方のお墓で、供養のお経を唱えました。
ここまでくれば、もう道は平坦で大丈夫です。
頑張った皆さんへのご褒美のように、たくさんのコゴミ!
そして、とてもかわいらしいイワウチワ!
イワカガミよりも花が大きく、見栄えがします。この日はたくさん咲いていました。
このイワウチワを見たくて参加した、という方もおられました。
他にも、サンカヨウやエンレイソウ等、春の山野草の花々を見られました。
昼食のためにたどり着いた鉄塔付近では、
コブシの仲間のタムシバが美しく咲き、ウグイスの声も
ひときわ美しく響いて、心を和ませてくれました。
帰りはいろは堂ギャラリー横の東屋で、提供していただいた
「おやき」を平らげて解散となりました。ごちそうさまでした!
参加者のみなさんも取った山菜をたくさん持ち帰り、
満足していただけたのではないかと思います。
いろんな山菜の情報を教えていただいて、勉強になりました。
柄山峠トレッキングは、春は毎年5月4日開催と決まっていて、
秋は今年は紅葉シーズンの10月24日(土)に予定されているようです。
「水芭蕉と原生林の新緑ウオーク」
奥裾花自然園はミズバショウだけじゃない!
「なんといってもブナ林」なんだそうです。
湿地は見ていたけど、ブナ林の方は足を踏み入れていなかったので
5月17日の「水芭蕉と原生林の新緑ウォーク」に参加しました。
ブナ林は鍋倉高原にもありますが、急な斜面も割と多いように思います。
ほぼ平地で起伏が少なく、楽にブナ林を堪能できるというのが
奥裾花自然園のブナ林の特徴だそうです。
雪解け水が多いので長靴を履いた方がいいですが、長靴を忘れても
駐車場の脇で一足150円で貸長靴を借りることができます。
今回は残雪がまだ多く、ブナ林の奥まで入れないとのこと、
それでもブナ林の入り口付近のコースを案内していただけました。
写真では伝わりにくいのですが、幹回り3m超の"巨木"です。
推定で樹齢300年は越しているだろうとのことです。
私も抱きついて、下から写真も写してみました。
樹齢300年、あやかりたーい!300年は無理かぁ。
でも、なんだかパワーをもらったような気になります。
鍋倉高原のブナの樹齢はせいぜい200年ほどとのこと。
昔は薪炭として伐採されてしまうことが多かったそうです。
樹齢200年を超えるような、これだけ大きなブナが
残っているのは貴重だそうです。
吉池に到着、ここで昼食となりました。
初めて吉池に来て、池のほとりの木に目が釘付けになってしまいました。
写真では伝わりにくいのですが、池の奥、根元が水辺に入っている状態で
静かにたたずんでいる大きなトチノキです。推定樹齢450年とか。
池に映る自身の姿を見つめているような、まるで伝説のナルキッソスのよう。
一回り小さいトチノキが傍らに同じように生えており、
こちらはナルキッソスを悲しげに見つめるエコーのよう。
吉池を後にし、今池湿地に着きました。
ここで、「しなののくに」の名前の由来になっているといわれる
シナノキを見せていただきました。
これまでに2回は通ったことがあるのに、シナノキの存在に
気付かず通っていました。やっぱり案内の人がいて
いろいろ説明していただくと勉強になっていいなぁ。
こちらはブナの木なのですが、沢山固まって生えています。
全部で12本ほどあるそうですが、なぜ固まって生えているのか
分らないんだそうです。
この先、このまま大きくなると、どうなるんだろう???
皆、幹がくっついちゃうんですかねー?
ミズバショウもまだまだきれいで見応え十分でした。
(いつまでが見頃なんでしょうか?聞く人によって見頃の時期が違う。。。)
ミズバショウが終わった後でも、ブナ林や地層も素晴らしいと思います。
また、あの吉池のトチノキに会いに行きたいなぁ。
「春の荒倉山(砂鉢山)登山」
去年の秋のトレッキングには参加したのですが、
春は登山道整備にちょこっとだけ参加し、トレッキングは
他の行事が重なって参加できなかったので、
今年こそは!と5月24日のトレッキングに参加しました。
紅葉橋から砂鉢山を縦走し、山大・宮崎地区の公民館へ
下りるコース。
朝7時から受け付け開始、皆さん朝早くから
よくぞお越しいただいたと思います。
まずは松沢隧道を通って前岳・霧見岳を目指します。
登ったと思ったら、
下りて、を何回繰り返したことやら。
途中、かわいい花や珍しい植物に出会います。
↑は、葉っぱの真ん中に花を咲かせるハナイカダという名の植物。
こちらはイワカガミ。柄山峠で見たイワウチワより花は小ぶりですが
ピンクの色が濃く、たくさん花をつけるようです。イワウチワより
葉っぱがピカピカ光るらしく、名前の由来になっているようです。
↑ こちらは本当に植物なのか疑問を持ちたくなるギンリョウソウ。
ようやく頭を出しただけ。これからまだ伸びると思います。
8時過ぎに登り始めて、何回か休憩を入れながら
11時過ぎに山頂に到着しました。
山頂から見える景色に、「あれが高妻山」「あれが八方にらみ」と
皆さん口々に教えてくださいます。私の記憶力がもっと良ければ。。。
山頂でお昼をいただいた後、見晴らし台に向かい、
14時半すぎに山大地区の宮嵜の公民館へ到着。
ここでお楽しみが待っていました。地元の方たちとの交流会です。
地元のお父さんたちによる手打ちのおソバ!
去年の秋のトレッキングの時は、あまりにおいしそうで早く食べたくて
気付いた時にはぺろりと平らげていて、写真を撮り忘れていました。
今年は食べる前にちゃんと写真を撮らなきゃ、と。
私のようなものにまで給仕していただいて、頭が下がります。
交流会は楽しく、あっという間に終わってしまいました。
砂鉢山はかなり起伏に富んでいて、中級者向きなんだそうです。
初心者の私が行くのは結構無謀?
確かにひざはガクガク、ももはパンパン。
両手両足をフルに使って「ボルダリングではないだろうか?」と
思いながらがむしゃらに登りましたけど、なんとか登りきれました!
この砂鉢山もこの冬の雪で倒木が相当ひどかったらしく
地元の人たちが一生懸命道を整備してくださったそうです。
おかげで、去年よりもとても通りやすく感じました。
ありがたいことです。
6月に入ってからも、一夜山ふれあい登山や中西山登山などがあります。
お気軽にご参加ください。
登りきった後の爽快感と、交流会のおやつが"やみつき"になるポイントです!
長野市地域おこし協力隊(鬼無里) 木下 恵美子