奥裾花自然園で珍百景?
2015年4月23日 | 活動内容:その他 |
こんにちは!鬼無里担当No.3のきのっぴーです。
今回は案内ボランティアの研修で奥裾花自然園の下見に
行ってきましたので、その様子をご紹介したいと思います。
去年は開園直前に奥裾花ダム手前の道路で地滑りがあり
春も秋も入ることができなかった奥裾花自然園。
今年こそは、と鬼無里の人たちも気を揉んでいたのですが
この冬の雪は例年に比べ多く、奥裾花自然園も例外ではないそうで
4月25日に予定していた開園は、雪が深すぎるなどの理由のため
5月2日に開園延期となってしまいました。
それでも良しとしなければ。。。
自然が相手ですので、仕方のないことです。
私は奥裾花自然園の写真に惹かれて
地域おこし協力隊の任地を鬼無里に決めたのですが、
まだ一度も奥裾花自然園に入ったことがありませんでした。
目にした景色は想像以上に素晴らしいものでした。
支所を出発した時は少し曇っていたものの、まだ晴れていました。
それが奥裾花自然園あたりは途中でかなり雨が降ってきたほど。
山の天気は変わりやすい、と言いますが、本当ですねぇ。
雪がまだかなり残っていて寒く、冬に逆戻りしたかのようでした。
雪解けの水が道路の上にも溢れて流れている、そんな状態でした。
手前と奥の地層の傾きが逆!
いったいどうやってこうなったんでしょうね?
雪の上に見えている斜面が"千畳敷"です。
昔、海底だったそうですが隆起して斜めに!
その千畳敷の岩盤の下には、ハチの巣状風化が見られます。
海底の岩盤は硬いのでそのまま隆起したそうですが、
その下のやわらかい部分が崩れて穴が開いたんだそうです。
こちらは木曽殿アブキを対岸から臨んだところ。遠くに見えます。
どうやって行ったんだろう?
木曽殿アブキをアップにしてみました。すぐ下を川が流れています。
この川が削ってできたんだそうです。
ところで、「アブキ」ってなんでしょうね?実はアイヌ語だそうです。
意味は案内ボランティアに聞いてみてください。
私、答えられるかなぁ?
こちらはさざれ石を構成している石、チャートだそうです。
とても硬くて火打石に使われていたそうです。
時代劇で、おかみさんが「おまえさん、ちょっとお待ち」とかなんとか言って
出かけようとする旦那さんの背中でカチカチッと切り火をきる、あれです。
さざれ石、と言ってもとても大きく、岩盤の状態です。
そして、これが一番摩訶不思議だった所!
筋が入っているのは、誰が掘ったわけでもなく、地層の分かれ目です。
ひょわーんと曲がってますよね。。。でも
近づいて正面から見るとほぼまっすぐ!
うーん、なんで?
講師として同行いただいた戸隠地質化石博物館の田辺先生に
解説していただいたのですが、いまいち理解できたような、
できないような。。。
みんなでロールケーキやホットケーキを買ってきて
積み重ねて実験してみよう!なんて話も出たりしました。
まさに珍百景です!
肝心のミズバショウは、というと、もう咲いているそうです。
鬼無里支所の方が確認して写真を見せてくださいました。
ミズバショウが見られなくても、地層だけでも十分見応えあります。
開園が待ち遠しい奥裾花自然園、ぜひ訪れてみてください!
長野市地域おこし協力隊(鬼無里) 木下 恵美子