古民家を生かすために11
2015年2月28日 | 活動内容:移住・交流 |
こんにちは!鬼無里No.3のきのっぴーです!
「空家+移住+セルフビルド」ワークショップはいよいよ大詰め、
第10回目(2月23日)とその後の作業の様子をお伝えします。
その前に、ちょこっとギャラリーです。
(※要注意写真ではありませんので、ご安心を!)
今では現役で使われていることは少なくなったのではないでしょうか?
このおうちでは残っていました。
↑絶縁体として碍子(がいし)を使っています。菊型碍子と呼ぶらしいです。
確かに形が菊の花のようで、美しいです。
↑こちらも碍子を使ったコンセントです。
↑これも碍子なのですが、本来の使い方ではなく
引き戸の取っ手として使っています。面白い使い方です。
ロケットストーブ、威厳を増す
前回、周りにテーブルが出現したロケットストーブですが、
今回は仕上げの一歩、土を盛ってテーブルとロケットストーブを繋げます。
まず、土と砂を1:2で、そして藁と水を少しずつ混ぜ、
程よい固さに練ります。これがなかなか重労働。
腕と腹筋と腰にかなり負担が!
砂はまだいいけど、藁を入れると練り辛い!
上手く混ざらない!と思っていたら、
どこかで修業していたのではないか、と
思わずにはいられないほど、私以外の人はうまく練るのでした。
ロケットストーブの周りを縄で張り巡らせます。
盛った土が落ちないように、定着させるための
骨組みみたいなもののようです。練った土をこの縄ごと
ストーブとテーブルの周りに盛っていきました。
なにやら前衛作品のような、これはなんでしょう?
(アイヌ文様にもちょっと似てる、という声もありました)
ストーブの後ろのブロック塀や柱にも土を盛るため
縄で木舞をしたところ、こんな面白い模様になりました。
土で覆っちゃうんですけどね。
木舞をしてくれた人のセンスなんですよね。
数日の間の、はかない作品です。
3人で半日かかって、ここまで盛りました。↓
ヒートベンチの後ろ側にも土を盛りました。
以前に比べて、どーんと存在感が。。。
さらに蓄熱してくれることでしょう。
でもまだ完成じゃありません。
土壁の下地、竹木舞
土間と風呂・トイレの境目に土壁を作るため、
竹木舞をかくことになりました。
調達してもらった竹を割って、節を鉈で削り木舞に組んでいきます。
竹を割るのは道具を使って一挙に!とても面白かったです。
が、カメラが調子悪くて撮影できませんでした!
せっかく鬼無里小3年の子供たちに手伝ってもらったのに!
竹割はまだまだやるので、別の機会に写真を掲載します。
竹を割った時、竹の内側の薄皮がまるで鰹節のようにひらひら舞い、
何故かその"鰹節"が一番子供たちにウケたかな?
あ、もっとも、「昔の暮らしを知る」という社会科の勉強は
ちゃんとしてもらいましたよ。
↑割った竹を縄で編んで組んでいきます。
細かい作業なので、かなり時間はかかりましたが、
黙々と作業をし続け、ここまで組んでもらいました。
竹割からまる3日はかかっています。
竹木舞の内側、浴室の前の壁も板で覆われました。
ひゃー!素敵!どんなふうになっていくのかな。。。
まだまだ作業は続きます。この続きはまた!
長野市地域おこし協力隊(鬼無里) 木下 恵美子