古民家を生かすために10
2015年2月21日 | 活動内容:移住・交流 |
こんにちは!鬼無里No.3のきのっぴーです。
まだまだ雪はたくさん残っていますが、
この頃はすっかり暖かくなって、
夜のうちに降った雪は昼間に解けてしまい、
道路に雪がなくなるようになりました。
少しずつですが、春の訪れを感じます。
ご近所のおじいちゃんが、珍しいものを手に提げて
ひょっこり顔を出してくださいました。おじいちゃんお手製かんじきです!
せっかくなので実装してもらいました。
これを履いて畑へ様子を見に行くんだそうです。現役で使ってる!
「空家+移住+セルフビルド」ワークショップ
第9回目(2月16日)やその前後の作業の様子をお伝えします。
支所からも2名、視察(?偵察?)に来られました。
梁に貼られていた戦時中の感謝状のようなものを
見ていただいている所です。
このほか、宮城県の方も視察に来てくださいました。
主にロケットストーブに関心がある方が多いようです。
この活動が、「自分でできる」「薪の利用」「古民家空家利用」の
促進の一助になり、もっと広がっていけばいいなぁと思います。
照明の試作
2/16は「木舞かき」の予定と書いたのですが、
先に、ロケットストーブの上に取り付ける照明を試作することになりました。
日頃、造形教室をしているののちゃん先生にご指導いただきました。
まずジグソーを使って、板を切り抜きます。
初めて使ったので、私が切った曲線部分は結構怪しい感じに。。。
でも試作だし、その怪しい感じの部分がいい味になったり
するのではないか、という、あまーい期待を持ってみます。
切り抜いた板の真ん中に電球を通す穴を開けた後、
先生、布を取り出してきて、画鋲で板の周りに止めつけ、
電球を穴へ通します。なんだかいい感じになってきたぞ!
中間のどこら辺につけるといいか探りながら、試しに付けてみました。
付けてみると、柔らかい光がとても中間の風情にしっくりなじみ、
さっき板を切り抜いた時の曲線の怪しい部分は、
うまく隠れていて問題なし!
中間の南側上部
中間上部の土壁の外側には、昔麻殻やなにかを
置いていたと思われる空間があります。
通常、囲炉裏がある中間は上部の四方を土壁で囲み、
煙突効果で囲炉裏の煙を天井の高いところまで
立ち上らせる工夫をしているのですが、
このおうちの場合、南側の土壁が無くなっていました。
そういうことなら、人が登って上から中間を見下ろせるように
してしまおう、ということになり、
上に上った人が落ちないように、手すりのように
棒を渡すことになりました。棒はこの家にあった古材を利用しました。
土間の仕切り壁
土間の空間の暖かい空気を逃がさない目的と、
トイレ・風呂の目隠しにする目的で、
土間に壁を設けることにしました。
2/16朝の時点では下の写真のようにまだ何もない状態でしたが
皆さん、作業を淡々と進められ、
扉が入りました。扉はもと厩の部屋の扉を流用しています。
壁は当初土壁を考えていたのですが、
昼間でもトイレ風呂の通路が真っ暗になってしまうのでは?
ということで、何か他の手を組み合わせることになりそうです。
もと厩の部屋の進化
もと厩の部屋は、川からの冷気が北の壁に当たり、
部屋の下の半地下状態の空間も、外との隙間が埋めきれていないので
そのままではおそらくめちゃくちゃ寒い、ということで
畳の下に中間と同様に藁を詰め、断熱をすることになりました。
まず一番下になる床板を張り(↑)、その上に根太となる角材を
打ち付けて藁を敷き詰めました(↓)。
その上に合板そしてさらに畳を載せます。
この部屋の畳は分厚いそうで、畳を運んでくれた人が口々に
そういいます。きっと寒さに耐えるための工夫なのではないか、
ということです。
ロケットストーブの周りに。。。
私たちが照明の試作をしている間に、ロケットストーブの周りに
素敵なものが作られていました。
↓これはまだでき始め。右側にまず角材が立っていますね。
これが、夕方には、、、
右側に板が出現(↓)。角材は板の支えだったんですね。
そして、翌日の作業が終わるころには、なんと、
ロケットストーブを囲むようにテーブルが出現!
このテーブルの脚も、やっぱりこの家にあった古材を
利用しています。
このテーブルの周りに5人座れました。
作業終わりのお茶に使っていますが、使い心地はとってもよいです。
このテーブルはまだまだ進化するそうで、
土を盛ってロケットストーブとつながるそうです。楽しみ~!
この続きはまた!
【追伸】私のつたない記事を読んでくださり、市民活動支援課にわざわざ
「面白い、ロケットストーブに興味がある」と
お電話をくださった方がいらっしゃったそうで、
とっても励みになります。ありがとうございます!
長野市地域おこし協力隊(鬼無里) 木下 恵美子