古民家を生かすために9
2015年2月13日 | 活動内容:移住・交流 |
こんにちは!鬼無里no.3のきのっぴーです。
立春を過ぎたのにまだまだ寒い!
でも、地震前に鬼無里の直売所「ちょっくら」(現在は冬季休業中)で購入した
クロモジの枝(本当はお茶用)を水に挿しておいたところ、
この頃花を咲かせました!
こんなに寒いのに植物はどこで春を感じているのでしょうね?
(単純に、部屋があったかいからかな?)
遅くなりましたが、「空家+移住+セルフビルド」ワークショップ
第8回目(2月9日)やその前後の作業の様子をお伝えします。
※今回は残念ながら(?)要注意写真はありません!
ロケットストーブ 完成に向けて
前回は実験でお湯が取れるか実験したところまで
掲載しました。その後は、実際に使うことを目標に
仕上げ作業をしています。
↓ 前回の時点でのロケットストーブはこんな感じ
このままの状態で火を焚いても、とても暖かいのですが
火が消えたらすぐに寒くなります。
薪を燃やす部分が鉄一枚なので、周囲からどんどん放熱し、
鉄の部分に触れれば火傷します。
熱を蓄えられないので、長い時間暖まりたいと思ったら
薪をたくさん使うことになってしまいます。
で、燃焼室の内側に煉瓦を入れて蓄熱させます。
煙突から排出される熱も利用しよう、という小池さんのアイディアで
土間・台所・もと厩の部屋を暖めるため煙突をびよよ~~んと延ばしまして、
土間と台所の間のブロック塀を突き破って煙突を廻らせました。
ついでにお湯を温められる量を増やしちゃおう、と、
配水管をぐるぐる巻き付けました。巻き付けた上から土を塗り、
ヒートベンチにもしよう、という。。。一石三丁かな。
↓燃焼室の上にもブロックを乗せ、オーブン機能を持たせます。
そしてさらに、ロケットストーブ全体を土で覆うことで
ストーブの強度を高めるとともに蓄熱もさせます。
↑土を練っています。この土はソノマノ(リンクあり)さんという
鬼無里のパン屋さんの土蔵が地震で崩れたので
その土を頂きました(後で他の土で代替返却する予定)。
藁や砂も入れて練った土をストーブ周りにぬりぬり。
濡らした藁束で補強も。
土を練る・塗る作業、結構大変なのですが、やってみると面白い。
ゴム手袋の片方を忘れて片手でしかぬりぬりできなかったので、
ちょっと悔しい。。。道具は大事ですね。
素手でやればいいのですが、寒さ冷たさに気持ちが負けた。。。
ここまで土で覆いました。でもまだ完成じゃありません。
中間(居間)や土間の作業
中間(居間)の床の断熱のため藁を敷き詰める作業が
終わったので、囲炉裏の周りの手を入れることに。
囲炉裏周りの木は古材を活用します。↓古材の長さを検証中。
9日は長野県の職員の方々も見に来られました。
囲炉裏の内側の土がかなり崩れているということなので
土を塗りなおす必要があり、後日小さなお客様達が
手伝いに来て塗ってくれました。
冷たかったろうに、喜んでやってくれました。ありがとねー!
近所のおばちゃんたちも覗いてくださり、
「子供の声がするのは活気が戻るようでいいね」と。
土間は、コンクリート部分と、外した廊下の下から出てきた
土や室の部分との段差を埋める必要があります。
土をダンプで運んできて段差を埋めました。簡単に書きましたが、
この時期、鬼無里で土を調達するのは至難の業。
なぜなら、地面は雪で覆われているからです。
土は、千曲市のお寺から融通してもらいました。
もと厩の部屋の下の隙間を土嚢で埋め、土を盛ります。
室も埋めます。室は深くて、持ってきた土が足りなくなりました。
この作業を覗いていた近所のおばちゃんたち、「室埋めちまうのか」。
そして、もと厩の部屋の下の大きな空間に目をつけ、
「ここに室作っちまえばいいのに、あれば便利だよ」。
そのアイディア、いただきました!
もと厩の部屋の下に、室というか秘密基地というか
そんな空間を作っちゃおう、ということになりました。
こんなアイディアが出るなんて、
鬼無里のおじちゃんおばちゃんたち、脳年齢若いです。
↓台所の上り框も作ってもらう予定です。
手前で小池家のピス君がしっぽ振ってます。
しっぽを振るスピードが速すぎて撮れていませんが。
↓もと厩の部屋の前を広げ、給湯の水を確保するために剥がした
トイレ・風呂前の廊下を作り直しています。
次回ワークショップは2/16(月)、土壁を作るための
木舞(こまい)をかきます。(木舞ってこんな字なんですね。)
木舞とは、土壁の下地となる、竹で格子状に組んだ
もののことです。続きはまた次回!
長野市地域おこし協力隊(鬼無里) 木下 恵美子