古民家を生かすために2
2014年12月 8日 | 活動内容:移住・交流 |
こんにちは!先週は研修でほとんど鬼無里におらず
トンネルを抜けたらそこは雪国だった、あ、どこかで聞いたことが。
トンネルを抜ける前から雪国だった、っていうのと、
12/6辰野からの帰り、小川村から鬼無里に入った時の
信号待ち中に思わず撮影しました。これでまだ真冬じゃないのかぁ。
さて、本題の「空家+移住+セルフビルド」プロジェクトですが、
12月1日遂にキックオフ。寒い中、私も入れて10名の参加となりました。
私にとってはとても面白い内容でした。
他の参加者の方にも面白い内容だったのではないかと思います。
真ん中は講師の小池さんです。
改装する空家を見学しながら、今の状態や、
もとはこんな風だった、などという話を聞きました。
明治に建てられた古民家、寒くないように、とか
黒い柱が目立たないようにとか考えて
何度か手を入れてきたようです。
壁材や天井材に時代々々の最新の建材を用いて
補修された跡が見て取れるそうです。
天井の上がどうなっているのか、も見てみました。
天井板の上はかやぶき屋根の裏側が見えました。
鬼無里はかやぶき屋根の裏に麻がらを使うと聞いていましたが、
この家もおそらくその麻がらを使っているようです。
昔、多くの鬼無里の家がそうだったように、
この家も麻の畳糸を作っていたそうです。
暗くて写真を撮るのには失敗したのですが、
居間の上部の空間は四方を黒い土壁で囲ってありました。
天井に土壁???
おそらく囲炉裏の煙を煙突のように天井まで
誘導するためのものだろう、とのことでした。
部屋にいる人は煙たくならないし、
かやが燻されて防虫防湿効果となるし
熱を家の隅々まで循環させられるし。。。機能に無駄がありません。
人々に受け継がれてきた中で考え抜かれ
磨かれてきた機能、知恵だと思います。
そうです、この家は昔囲炉裏があったのです。
囲炉裏を使わなくなり、寒さをしのぐため天井板を張ったそうです。
かやぶき屋根の裏を土間や居間から見られるようにしよう、
という意見でまとまりました。
続きはまた次回ということで。
長野市地域おこし協力隊(鬼無里) 木下 恵美子