活動報告、お米作りを振り返って。
2014年9月24日 | 活動内容:農地活用 |
大岡地区協力隊鈴木です。
私たち協力隊がどんな活動をしているかというと、一つに遊休耕地での特別栽培米の栽培に取り組んでいます。
大岡では多くの人が、出荷用か自家用のお米や野菜を作っています。
ここで生活していく中で、農というのはとても重要な要素で、私達も農業に関わる事で、この土地の人達の生活を知り、会話のきっかけになったり、教わる事も多々。
とても貴重な経験をさせていただき、本当に有り難いことだと思っています。
すでに稲刈りという最終ステージを控える時期のブログ開始ですが、駆け足で活動を振り返ってみます。
4月着任早々、活動は苗作りから始まりました。
種籾の選別、保温しながら芽出し、土にまき、育ったら田んぼに移し温度と水位の管理をしながら約35日。
夜は氷点下近くまで冷え込むので、ビニールで囲み、日中は太陽が出ると30度位になるので、換気して温度管理。
米作りは半年間と長期ながら、すべての作業がその時期のタイミングに合わせた一回きりのもの。
小さな苗は寒くて凍みてしまえば台無し、暑くて焼けてしまうこともあります。
苗作りに失敗すると一年を棒に振る事になるので、緊張し通し。
毎日1回か2回は田んぼに様子を見に行き、遅霜注意報が出た時には心配でいられなくなり、真っ暗な中ヘッドランプをつけて保温シートを被せに田んぼに走った事もありました。
田おこし、代掻きと、マニュアル運転はほぼペーパーながら、トラクターにも乗りました。
大事に大事に苗を見守りながら、田植えまで行き着いた時には感慨もひとしお。
自分達の田んぼは機械で植えましたが、勉強のため手植えも体験させていただきました。
昔の人は、このトラクターや田植機の作業も、全部牛馬や人力でやったのだと思うと、どんなに大変だったことか。
そう思うと、お米の一粒も残す事などできません。
自分の食べる物を自分で作る、そんな当たり前の事が当たり前でなくなっている現代、こんな体験を、みんな一度はやったらいいのになあ、そう思わずにいられなくなりました。
大岡に来て半年、もうすぐ始めての収穫です。