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ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

No.156

清水

まなぶさん

シンガーソングライター

歌い、語り継ぐ
平和へのメッセージ

文・写真 Chieko Iwashima

戦争体験者の思いをつなぐ『回想プロジェクト』

長野市出身のシンガーソングライター・清水まなぶさん。
コンサートやテレビ、ラジオ、イベントなどマルチに活躍する清水さんが、ライフワークの一つとして行っているのが「回想プロジェクト」です。それは、戦争体験者の声を歌にして平和の大切さやありがたさ、先人たちの偉大さを伝えるというもの。現在、長野県内はもとより、全国各地の小中学校や高校、平和に関するイベントなどで講演しています。

テレビの中の姿しか見たことがなかった私は、清水さんが戦争というテーマで活動していることに少し意外な感じがしました。そして、「回想プロジェクト」の発端となった曲「回想」には、思わず涙ぐんでしまうほど感情を揺さぶられました。

「回想」という曲が生まれたのは、清水さんが2007年に亡くなった祖父の戦争体験手記を読んだことがきっかけでした。

11月に行われた長野市松ケ丘小学校での講演の様子。「回想プロジェクト」で訪れた長野県内の小中学校、高校、イベントは合わせて100カ所以上

「生前、祖父から戦争の話は聞いたことはあったんですが、そのときは自分も高校生だったし、あまり真剣に聞いていなかったんです。祖父の手記を読んだら、このおじいちゃんがいなかったら、僕はいなかったんだということにハッとしました。おじいちゃんが必死の思いで受け継いでくれた命なんだと。それで、祖父の言葉をそのまま歌にしたんです」

清水さんの主観は入れずに祖父の想いだけを綴った曲は、9分の大作となりました。そして、もともとは祖父の法事で歌うためだけに作ったものでしたが、反響が大きく、CDリリースされました。

「この曲をきっかけにいろんなところから声をかけてもらって、戦争体験者の声を聴くようになりました。それからですよ、戦争というものに興味を持ち出したのは」

満蒙開拓団で満州に渡った女性の体験、戦地へ息子を送り出した家族の思いなど、戦争体験者の生の声をそのままつづった曲は、これまでに4曲CD化されています。辛い戦争体験をつづった曲でありながら、どちらかというと明るいメロディが特徴的です。

「『1945』という曲は、曲だけ聞くとロックなんです。戦後69年、玄関にカギをかけずに夫の帰りを待っているという方のことを歌った究極のラブソングです。メッセージの重さは音でも表現していますが、広くいろんな人に聞いてもらうようにしたいと思っています」

戦争体験者にしか発せられない言葉と力強い清水さんの歌声が乗せられた曲には、どんなに絶望的な状況であっても生きて希望を見出していく人の強さというものを感じました。

祖父の写真とともに歌う曲「回想」

デビューまでの道のり

2000年に小室哲哉氏・木根尚登氏のプロデュースにより、自身で作詞・作曲した「サンキューニッポン」でデビューした清水さん。そこに至るまでには、さまざまな経験と葛藤がありました。

「中学生の頃からメッセージ性の強いロックが好きで、バンドを組んだりするようになりました。大学進学で上京してからもバンド活動は続けていたんですが、それとは別に、ファッション雑誌のオーディション企画に合格して、5人くらいのグループで一度CDデビューしたこともあったんです。アイドルみたいな感じで。それで、意外と簡単にいけるんだなって思っちゃったのが大きな間違いでした(笑)。それは企画ものだったので、CD一枚出しただけで終わっちゃいましたね」

大学を卒業後、アルバイトで生計を立てながら、音楽活動を続けた清水さんは、20代半ばから後半にかけての数年間は頻繁に海外へ行くようになりました。

気軽に生ライブを楽しんでもらいたいからと、県内のレストランなどを会場に行っている「マンスリーギャザリング」。32回目となった11月は長野駅前の「ウインズ長野店」で開催

「長野から東京に行って、そこでも物足りず国外に出てみました(笑)。中国、ネパール、インドネシア、イタリア、エジプト、アメリカ…。10カ国くらい行きました。いろんなものを感じたいと思って動いていましたね。環境が許せば路上でも歌っていました」

海外で過ごすうちに、ある思いが芽生えたといいます。

「海外で自己紹介するときにフリーターって言っても通じないんですよね。日本ではその感覚がまひしていました。自分は何者なんだろうというか、ミュージシャンとかシンガーソングライターとか、自信を持って言えるようにならなきゃ恥ずかしいと思いました」

このままではいけない、という思いで受けたオーディションに見事合格。デビュー以降、CMソングやドラマ主題歌、NHK連続ドラマ出演などその活躍は多岐にわたります。地元長野でも毎月のコンサートや各種イベント出演のほか、テレビ信州でレギュラー番組を持ち、月の半分は地元で活動しています。

誰とでも気さくに話す清水さん。クールなイメージを持っている人も多く、実際に会って話すと驚かれることもあるそう

夢を見ることができる幸せ

清水さんが回想プロジェクトで子どもたちに伝えたいのは、夢を持って、それに向かって夢中になって進んでほしいということ。

先日、長野市松ケ丘小学校で行われた講演でも、一人一人に語りかけるように夢を尋ねる姿が印象的でした。

「戦争中は、夢を見ることさえできなかった時代。今、自由に夢を持って生きていけることのありがたさや素晴らしさを感じてもらえたらと思っています。長野県内の小中学校全部を回りたいですね。子どもたちが心のどこかで戦争体験の話を覚えていてくれたら、それだけでもちょっと違うと思う。平和な未来のために、地域の未来のために、先人たちの想いを、なんとか風化させずに受け継いでいきたいです」

そして、戦争という二度と繰り返してはならない過去に学ぶことで、目の前の幸せに気が付いてほしいと語る清水さん。

「未来のことは誰にもわからないけれど、過去には真実がある。戦争のことを思えば、今がどんなに恵まれた幸せな毎日か。そこに気が付けるかどうかで、全然違ってくると思います」

清水さんが講演の最後に叫んだ「みんな夢を持とうぜ!LOVE & PEACE!」という言葉は、きっと子どもたちの心に深く刻みつけられていることでしょう。

小学校での講演終了後、児童に囲まれる清水さん。講演の前と後では子どもたちの目の輝きが違う

(2014/12/16掲載)

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2014年12月24日(水)19時~ ホテル国際21
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