善光寺へと続く中央通り沿いにあるヨガスタジオ「ima*yoga」には様々な年齢層の生徒さんたちが通っています。代表でヨガインストラクターの内田真由美さんが教えるヨガは、単に体を動かすだけでなく、心も元気にし、また一歩踏み出して頑張る人の力にもなりたいという想いが込められています。内田さんが今後目指したいヨガスタジオとはどんなところなのでしょうか。詳しいお話を伺いに訪れてみました。
 

突然ですが、皆さんは最後に運動したのはいつですか？長野に住んでいると車移動の生活に慣れてしまい、運動する機会は意外と少ないのではないでしょうか。そんな「何から始めたらいいのかわからない」という人には是非ヨガをおすすめしたいと内田さんは話します。
 
「ヨガは体力や年齢にかかわらず誰でも始められます。他のスポーツなどは、上手くできるようになるまで自分を追い込んいくことも多いと思いますが、ヨガは心と体を開放するところから始まります。できなくても、まずは今の自分を受け入れるところから始まるのがヨガの特徴。無理せず、自分のペースで体を動かしていけるので、何か始めたいと思っている人にはぴったりだと思います」
 

 

▲クラスは女性も男性も歓迎している。1回1500円、5回チケットで5000円（期限なし）と気軽に参加できるのも嬉しい
 

内田さんは札幌生まれの新潟育ち。結婚・妊娠を機に長野へ引っ越してきますが、当初は知り合いはなく、妊娠していたことから仕事もできずで、ただじっと家にいることが辛かったといいます。そんなとき、産婦人科で見つけたのがマタニティヨガ。外へ出るきっかけが欲しかった内田さんは気軽な気持ちでヨガに通い始めますが、このマタニティヨガへの参加が、後にインストラクターへ、そして自身のスタジオの立ち上げに繋がっていきます。
 
「何回か通った頃、当時教えてくれていた先生からインストラクターのお誘いを受けまして。何かすることが欲しかった私はすぐにそのお誘いを受けました。人に教えるのはやりがいがあり出産後も継続してましたね。でも私は先生の代行だったのでスポットでしか教えられない。もっと一人ひとりの生徒さんと長くしっかり向き合いたいという気持ちが強くなり独立することを考えるようになっていました」
 
独立を考え始めてからは、本格的にヨガの知識が必要だと考え、世界最大規模のヨガ協会が認定する全米アライアンス200時間養成講座を受講、無事修了した後の2014年7月に自身のスタジオ「ima*yoga」をオープンさせます。
 

 

▲今でも内田さんは、定期的に東京に通いヨガ解剖学に基づいた体の使い方を勉強したりなど、ヨガを追求し続けている。
 

独立してからはヨガの教え方にも変化ができてきたといいます。
 
「昔は癒やしオンリーだったのですが、最近は癒やし＋地味にきついという路線に変更しています（笑）。柔らかくなりたい、腰痛を治したいなど何か変えたいと思って来ているのであればこちらも本気で変えてあげたいと思っています。そうすると、やっぱりちょっとの頑張りは必要なんですよね」
 
ちょっときつくてもその人の為を思って気持ちを引っ張ってあげることが自分の使命だと話す内田さん。変わる可能性をつぶさないよう、変わるきっかけを作ってあげられるよう心掛けているそうです。
 
かと言って、スタジオの雰囲気は、「ストイック」とは少し違います。スタジオには気軽に遊びに来てほしいとのこと。
 
「心がちょっと疲れちゃって、まずは癒やされたいという人は無理しなくていいですし、誰かと話したかったからという理由で来てくれても歓迎です。私も昔はそうでしたから。交流拠点として活用してくれても嬉しいですね」
 
理由は様々でいいけど何か自分を変えたいと思っている人を、ヨガを通して応援したいと話してくれた内田さん。「応援」という言葉は力強く、一歩踏む出す勇気を沢山の人に与えてきたんだろうなと感じました。
 

 

 

▲入り口は、１Fの「キュブルー」という雑貨屋さんの正面入口から入り、店内にある階段から3Fまで上がるとスタジオにたどり着く