No.327
小林
晴代さん
The Fujiya Gohonjin レストラン・ダイニングスタッフ
「感動を届けたい」
信頼する仲間と創造する特別な一日
文・写真 小林隆史
人生が豊かになるひととき
風情ある建造物が建ち並び、観光客が多く訪れるこの長野市善光寺大門に、古きアールデコ様式の外観がひときわ目を惹くThe Fujiya Gohonjin。
前身の「御本陳藤屋旅館」は1648年に創業しました。その昔、伊藤博文や福沢諭吉など名だたる著名人が訪れたこともあり、格式ある旅館として長い歴史をもちます。2006年には店名を変更し、「The Fujiya Gohonjin」としてリニューアル。古き良きものを残し、新しさを取り入れ、レストラン事業とブライダル事業をスタートさせました。そんなThe Fujiya Gohonjinは今年で10周年を迎えます。
小林晴代さんは、持ち前の明るさと努力を評価され、昨年度は社内MVPを受賞。ウェディングプランナーを経て、現在はブライダルとダイニングとの両業務に携わり、メンバーの育成・指導にも力を入れています。これまでに提案してきたひとつひとつの結婚式を振り返り、昨日のことのように思い出せる、と笑顔を見せる小林さん。
「数十年後までつづく人生を幸せにする結婚式だからこそ、最高の瞬間をおふたりらしく叶えたいと思っています。本当にやりがいに溢れる仕事だと思っています。ご結婚式を終えても、ご夫婦と一緒にお食事をさせていただいたり、新しい家族の誕生を直接ご報告いただいたりと永いお付き合いをさせていただくことがあります。いただいたご縁を大切に結婚式のご提案をしています。ダイニングでは、お客様にとって明日も頑張ろうと思えるようなお食事、レストランでのひとときを心から楽しんでいただきたいと思っています。毎日、一生懸命です。唯一無二の場所であり、これからも在り続けるこの場所だからこそ、一生に一度の特別なストーリーを紡ぐことができます」
The Fujiya Gohonjin。登録有形文化財に指定されている
誇りに思う仲間
毎日のちょっとした変化を感じとりながら、声をかけたり、笑顔で接したり、思いやりの気持ちを大切にする小林さん。20代30代のメンバーが多い中で、若い世代からも慕われる姿は、相手を信頼しているからこそ。そして、今では若手メンバーに向けての育成・指導、さらなるサービスの向上に努めています。若いメンバーにとっての未来の目標になりたい、と変化と成長を追い求める姿勢や想いを日々発信しています。
「藤屋はお客様への思い、仲間への尊敬、仕事へのこだわりが一貫しています。たくさんの意識の高い仲間がいます。私の誇りです。幸せなときをもっと幸せに過ごしていただくために、レセプションからダイニング、キッチン、お客様に関わるすべてのプロフェッショナルなメンバーとともに、期待を越えたサービスを届けていきたいです。それには仲間との信頼関係の構築が欠かせません」
式直前。全スタッフが手際よく準備を進めていく
一生に一度の式。緊張感をもって、メンバー一丸となって気持ちを整えていく
感動を届けたい
松本市出身の小林さん。20代前半に上京し、アパレル関係の会社に就職しました。「本物が見たい」とライブハウスやファッションショーに行き、空間演出や展示表現の可能性などを多方面から学んできました。その経験が小林さんならではの発想と提案につながり、特別なときをより幸せなものに演出しています。
「感動している瞬間が見たい。それは、お客様はもちろんメンバーも。20代の頃、音楽ライブを見に行った時の、観客の笑顔や始まる前の緊張感を今でも覚えています。ステージ上の人も、観客も、その空間にいるすべての人の笑顔をよく目にしていました。その経験が、この仕事に生きています」
The Fujiya Gohonjinが掲げる「不易流行」。感動を届け続けること(不易)と新しい提案の発想と進化を追い求めること(流行)。信頼する仲間とともに創造するThe Fujiya Gohonjinの感動へのこだわり。笑顔で話す小林さんの言葉には、幸せを祈るやさしくも強い思いが込められています。
10周年を記念したパーティーを終え、メンバーと喜びを分かち合う
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会える場所 | The Fujiya Gohonjin 〒380-0841 長野県長野市大門町80 電話 026-232-1241 |
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