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ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

No.093

金子

美知恵さん

そろばん教室  青い鳥

脳内を鍛えぬく ソロバニスト集団

文・写真 Yuuki Niitsu

そろばんってチョー楽しい

「『そろばんってチョー楽しい』って言われたのがずっと心に残っているんです。それでこの子のように、出来なかったことが出来るようになった時の喜びを、もっと多くの子に味わってほしいという思いで今までやってきました」

こう話すのは長野市川中島のそろばん教室「青い鳥」で指導に当たっている金子美知恵さんです。冒頭のセリフは美知恵さんが以前にそろばんを教えた生徒さんの言葉だそうです。

現在、娘さんの恵保さんと二人三脚でそろばん教室を運営しています。その恵保さんは、なんと珠算10段、暗算10段、フラッシュ暗算10段(フラッシュ暗算とは、コンピューターの画面にフラッシュ式で出題される数字の問題を珠算式暗算を使って計算するものです)
というそろばん界の三冠王。
以前はOLをしていたという恵保さんですが、4歳の頃からやっていたそろばんを活かしたい、「自分の出来る事を大切にしたい」という思いから2009年3月よりそろばん指導の道に進みます。
 
「楽しい」がモットーのそろばん教室「青い鳥」は現在、幼稚園・保育園2校、小学校10校、中学校5校、高校2校の計19校から生徒さんが集まり日々、珠算力・暗算力に磨きをかけており、15時30分、17時、18時30分からの3クラス制に分かれています。

「よーい」の声とともに一斉に始める生徒さん達。この集中力、見習いたい

初めて見るそろばん教室の光景

取材で教室に伺った日は、実際に生徒さんがそろばんのテストを受けている真っ最中でした。
教室に入るや否や、生徒さんが一瞬で紙を裏返すスピードと「バチン」という大きな音に驚き、授業中に取材に来てしまったことに怒りを露にして机を叩いたのかと思い呆気に取られていました。するとその様子を察した恵保さんがこう説明してくれました。

「速くてびっくりしたでしょ。今のはテスト用紙をめくったんですよ。制限時間がありますから紙をめくるのも一瞬です。ちなみに、そろばんは、『よーい始め!』の『よーい』で紙をめくって始めていいんですよ。かけっこなら『よーい』で走ったら駄目ですけど。それに、終わりは『やめ』の『や』で鉛筆を置くんです。あとは、答えを書きながら次の問題を解いていくので、計算は右から左に解いていくのが一般的です」
そろばん教室を初めて目の当たりにする編集部・新津には全てが初めて見る光景。

そしてその中でも、ひときわ異彩を放っていたのが、そろばんも使わず、手も動かさず、ひたすら答えだけを書いている生徒さんでした。もしかしたら、適当に答えを書いているだけじゃないかと勘繰る編集部・新津の予想は大外れ。答えを見ると全てパーフェクトでした。

「最初はそろばんを使い、次にそろばんなしで指の動きで計算できるようになり、さらに上達すると頭の中でそろばんが出来るんですよ」
と説明してくれた恵保さん。
買い物で割引の値札を見るとすぐに携帯を取り出し、電卓機能で計算してしまう編集部・新津としては是非とも買い物に同行してほしいと切に思いました。

全国大会の様子。手前は恵保さん

そろばんの最高峰、そろばんグランプリジャパン2014

今年7月20日、神戸市で行われた全国大会に長野県の代表選手として「青い鳥」の生徒さん4名(小池理子さん、宮田樹くん、清水真由さん、竹鼻友希くん )と恵保さんが出場しました。
ジュニア部門(小学生)135名、スクール部門(中高生)108名、シニア部門(大学生以上)72名がエントリーし、かけ算、わり算、みとり算、かけ暗算、わり暗算、みとり暗算の6種目を行い、合計点が高い10人が決勝に進みます。
惜しくも決勝には手が届きませんでしたが、5名は堂々と日頃の成果を出し切ってきたそうです。

その中の一人、竹鼻友希くん(中2)に話を聞きました。

こちらはフラッシュ暗算。画面に出てきた数字の問題を珠算式暗算を使って計算する

「そろばんを始めたきっかけは、年長の頃に体験入学をして面白そうだなと思ったんです。それから8年間続けていますが、そろばんの魅力はそろばんをはじいた時の爽快感と答えがあっていた時の満足感、そして検定に合格した時の達成感です」

こう話す竹鼻君は青い鳥のエース的存在であり、まさにそろばんを使わず頭の中でそろばんの動きが出来ているそうです。
5ケタ15口(5ケタの数字の15段)の足し算や引き算を5秒くらいの間隔で次々と解いていく姿は並々ならぬもの。
ここにきても信じられない編集部・新津がアドリブで出した6ケタ6口の足し算を軽々と計算。
答え合わせをしようと編集部・新津が電卓を使っている時間がやたらと長く感じました。

この鍛え抜かれた計算能力のため、家族でいく飲食店では店員に聞かずとも、竹鼻君が合計金額を計算したりするそうです。学校でも数学の計算は皆が竹鼻君に聞くなど、教師顔負けの暗算力。

将来は教師になりたいという竹鼻君の得意科目は、もちろん数学。そして苦手科目は国語だそうです。

「長い数字は得意なんですが、長い文は苦手なんです」
となんともユーモラスな一言。
もしかしたら竹鼻君だけは円周率の最後の数字を知っているのではと思わずにいられませんでした。

「暗算力は一生もの。その子の人生の自信になってくれると嬉しいです」
金子さん母娘が口を揃えて言っていた言葉が印象的でした。

5ケタ15口の問題を3~4秒の間隔で次々と計算してしまう。彼には電卓など必要ない

(2014/09/11掲載)

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会える場所 そろばん教室 青い鳥
長野市川中島今井1673-7
電話 090-2211-6926

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