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ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

No.152

箱山

愛香さん

シンクロナイズドスイミング日本代表

夢は五輪出場からメダルへ
リオへの挑戦が続く

文・写真 Takashi Anzai

ダイナミックな演技が持ち味

シンクロナイズドスイミングで日本代表としてロンドン五輪に出場した長野市出身の箱山愛香さん(栗田病院所属)。2014年もアジア大会でチーム、コンビネーションともに銀メダル、そしてワールドカップでも同じく銀メダルを獲得しました。日本のエースとして期待と注目が集まっています。

箱山さんは176センチと、日本人選手としては最長身。ダイナミックな演技が持ち味です。

「背の高さは持ち味にしています。大きいからどうしてもスピードが遅くなってしまいますが、スピードを上げればダイナミックな動きができます。小さい人は努力しても大きくなれないけれど、私は努力すれば速くなれるので今も前向きに練習しています」

現在は、来年に控える世界水泳の選考会に向けて、トレーニングを重ねています。

「世界水泳の選考会で、出来るだけ上位で合格したいです。大きな目標としては、リオデジャネイロオリンピックでメダルを取ることですけど、そのためには世界水泳でメダルを取って勢いに乗りたいです。オリンピックに行くために重要な大会です」

現在、アクアウイングで練習を重ねている。世界水泳日本代表の選考会は12月20日に近づいている

出場ではなく、メダルを目標にすればよかった

箱山さんがシンクロを始めたのは、小学校2年生のころ。母親に連れられて練習に参加しました。

「シンクロと新体操の見学に行って、両方とも体験したときに、自分はシンクロをやると決めました。当時、足がつかないプールに入ったことはなかったので怖かったですけど、深くて青いプールにはすごく興味がありました」

シンクロを始めてからは、練習の虫。小学校時代は週4回、中学、高校時代は週5回の練習のほかに、シンクロの表現力を向上させようと、バレエやダンスの教室にも通いました。土日は10時間近く練習していたそうです。

「心の底から辞めたいと思ったことはないですね。ちょっとうまくいかないときに、嫌になることくらいはありますけど」

その間、年齢別の日本代表に選ばれるなど、輝かしい競技人生を歩みますが、五輪を目指すとはなかなか言えなかったそうです。

職場は栗田病院の総務課。「学校とは全然違うから、すべてのことが新鮮で、毎日毎日勉強です」。銀メダル獲得に職場の同僚から祝福を受ける

「小学校の卒業文集に『オリンピック選手になりたい』と書いてはいたんですけど、その後は、言葉に出すと絶対にやり遂げないといけないという気持ちがあったので、言わずにいました。もし出来なかったら、言った人に嘘つくことになってしまうと思っていたんです。高校3年生のころ、先生に「そろそろ言ってもいいんじゃないの?」と言われて、それから取材のときに、オリンピックに出ることが夢ですと言うようになりました」

高校卒業後は、日体大に進学。めきめきと力をつけ、在学中にロンドン五輪に出場します。

「普通の世界大会と違って、会場もすごく広くて、上の方の人は私のことを豆粒にしか見えていないんだろうなというところまで会場が埋まっていました。照明も明るくて、スポットライトに当たって演技している気持ちになったし、見ている人にはキラキラしているように見えるんだろうなと思えて、うれしかったです」

そう振り返る箱山さん。しかし、その一方で後に残ったのは悔しい思いだったといいます。

「メダルが取れなかったし、上位の国との差を感じました。自分はオリンピックに出ることを夢にして選手を続けてきたけど、それは甘かったなと感じたんです。なんで出ることを目標にしていたんだろう、メダルを取ることを小さなころから目標にしていたら違ったかもしれないな、と思ってすごく悔しかったです」

現在の目標は、リオ五輪でメダルを取ることだと明言しています。

インタビュー、撮影ともに笑顔が絶えなかった。性格の明るさが伝わってくる

自分に一番合った環境・長野で再出発

2014年、大学卒業とともに、箱山さんは長野市に拠点を移し、栗田病院の総務課で働きながら、長野シンクロクラブでトレーニングしています。長野市に戻ったのは、箱山さんの強い希望だったそうです。

「私にとっては、長野という環境が合っていて、一番シンクロに集中できる場所なんです。大きいクラブには、ライバルがいっぱいいるので刺激になるんですけど、逆に一緒になって流されてしまうこともあったんです。長野にいれば、『ライバルはもっと練習しているかもしれない、うまくなっているかもしれない』という想像をしながら、危機感をもって自分を追い込めるかと思いました」

また、小学校から指導を受けてきた長野シンクロクラブの内田まゆみコーチの存在も大きかったようです。

「大きいクラブにいると、私だけのペースで練習が進むわけではありません。私のことを待っていられないからということで、次の練習に進んでしまうけれど、まゆみ先生は出来ないままにしない、できるまでずっと見ていただけるので、先生と一緒にという思いがありました」

箱山さんには、日本のシンクロチームを引っ張る存在として期待が集まります。

「日本のチームは、他の国にはできない、ぴったり合ったシャープな動きというのが持ち味ですから、他の国と比較して見ていただきたいですね。私個人としては、心を込めて、表情をつけて、泳いでいますので、表情に注目して見てもらいたいです」

語尾をしっかりと結ぶ口ぶりが、意志の強さを感じさせる箱山さん。来年の世界水泳、そしてそれに続くリオ五輪が楽しみです。

地域の活動にも積極的に参加。11月には1日消防署長に就任した

(2014/12/10掲載)

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会える場所 長野シンクロクラブ
長野市吉田5-1-19
電話

☆ながのシティプロモーションのプロモーションビデオに箱山愛香さんが出演。熱唱されています!

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