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No.153

ラッシャー

青木さん

大橋ボクシングジム所属 プロボクサー

恐がりの自分に勝つために、喝!

文・写真 Yuuki Niitsu

地元長野県での凱旋試合

2014年10月25日、千曲市戸倉体育館にて長野市出身のプロボクサー(大橋ボクシングジム所属)、ラッシャー青木さんが凱旋試合を行いました。

「今日の試合は、地元の方も応援に来ているので、絶対に負けられない試合。8月に負けているので、もうあとがない状況のなか、相当なプレッシャーでした」

試合後に素直な気持ちを聞かせてくれた青木さん。しかし、この日はラウンドを追うごとに、プレッシャーをかけながら前に出るスタイルが発揮され、得意の右ストレートが炸裂。見事、勝利をおさめました。

ボクサーといえば、拳と拳で闘うスポーツ。プロとなれば、グローブのサイズもアマチュアよりサイズが小さくなり、ヘッドギアもつけません。そのため、怪我やダメージのリスクは大きくなります。

「試合になると、どうしても気が小さくなるんですよ。本当は恐がりなんです」

闘う男からボソッと出たこの本音に、驚きと共に親近感を感じずにはいられませんでした。

この日、初めてセコンドについてくれたという大橋会長(左)と松本トレーナー

名門大橋ボクシングジムへ

青木さんは、長野市出身。大学時代にはボディービルもやっていたというほどの体育会系。そんな青木さんは、大学4年生の時に、「強くなりたい」という思いから、大橋ボクシングジムの門を叩きます。

大橋ボクシングジムといえば、「150年に1人の天才」といわれた、元WBC世界ストロー級チャンピオン、元WBA世界ストロー級チャンピオンの大橋秀行会長の経営するボクシングジムです。
また、川嶋勝重選手や井上尚弥選手、八重樫東選手と世界チャンピオンを多く輩出しています。

昨年、体育の教員免許を取得した青木さんは、普段は横浜市の中学校で非常勤講師をしています。仕事を終えるとその足でジムに向かい、19時から22時まで、多くの世界チャンピオンを育てあげた松本トレーナーのもと、ボクシングの腕を磨いています。

「人間的にも、そして技術的にも柔らかい松本トレーナーのおかげで、少しづつ強くなってきている実感が湧いています」

猛練習のなかで、青木さんは日々、手応えを感じているようです。

メインは千曲市出身の宮尾綾香選手のタイトル戦。見事、最終ラウンドの終了2秒前にKO勝利!5度目の防衛に成功した

一つ一つを着実に。目標は新人王

青木さんは2013年8月25日にプロデビューし、現在はミドル級。ミドル級は、2012年のロンドンオリンピック金メダリストである村田涼太がいる階級であり、最も競争が激しいといわれています。

「世界チャンピオンなんていう大きなことは言えませんが、とにかく目の前の階段を着実に上がっていきたいです。八重樫選手や大橋会長のように気持ちの強い選手になることが目標です」

冒頭で紹介した凱旋試合で、はじめてセコンドについてくれたという大橋会長の前で、3ラウンドまでは気持ちの弱さが出てしまったという青木さん。

「3ラウンド終了後のインターバルで、会長に『次のラウンドで、そんな弱気な顔したらすぐタオル投げるからな』と言われたんです。その一言で、一気に気合が入りました」

その後、最終ラウンドでは、気持ちで戦うボクシング、前に出るボクシングで、相手を圧倒し、見事に勝利をおさめました。

3ラウンド終了後に大橋会長に喝を入れられたという青木選手。最終ラウンドは攻め続けた

ボクサーの父として

試合当日、息子の晴れ舞台に足を運んだ父、隆幸さんは長野市で酒屋さんを営んでいます。
仙台大学体育学部出身だという隆幸さんは、同じスポーツの道に進む息子を誇らしく感じているようです。

「殴る殴られるという場面を見るのは親としては複雑な思いだけど、本人がやりたいことだから応援したい。でもね、デビューしたのは後から知ったんですよ(笑)」

この日の凱旋試合を前に、隆幸さんは「お客さんを呼べなければプロじゃない」という思いのもと、自身も知り合いや仕事仲間をはじめ、多くの人に息子さんのことをPRしてきたといいます。

「ボクサーは選手生命は短いといわれていますが、やるからには燃え尽きてほしいですね」
と隆幸さんは願います。

最後に故郷長野市への思いを青木さんに聞いてみました。

「自分を育ててくれた場所。だからいつかは帰るところだと思っているんです。そのためにもとにかく結果を残して、故郷に錦を飾りたいです」

「自分は恐がり」と弱さを認めたうえで、己の気持ちの弱さと闘い続ける拳人。
本当に強い人は、虚勢を張るのではなく、弱さを認めたうえで、常に謙虚に前に進む人。
それが、本物の強さなんだと青木さんを見て感じました。

上田市出身の西沢ヨシノリ選手の引退セレモニーも行われた。また一人、信州の勇士がリングを去る

(2014/12/11掲載)

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会える場所 大橋ボクシングジム
横浜市神奈川区鶴屋町1-7-12
電話 045-314-1994
ホームページ http://www.ohashi-gym.com/
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