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No.17

TEDxShinshuUniversity (テディックス シンシュウユニバーシティ)

税理士/公認会計士 武部秀隆さんのマイフェイバリット

価値あるアイデアを信州から世界へ!

文・写真 合津幸

TEDxShinshuUniversityとは?

昨年11月、信州大学工学部に在籍する学生有志が中心メンバーとなり初開催された「TEDxShinshuUniversity」。目的は、信州に眠る才能を発掘することと信州から他にはない独自のアイデアを世界に発信することです。

第2回となる今年のテーマは[ 「奏」 from Shinshu to the World ]です。音とアイデアのイメージを重ね、イベントに関わるすべての人がオーケストラのように心に響くハーモニーを奏でようとしています。

そもそも「TED」とは、価値あるアイデアを広めることを目的に世界各国で行われているトークイベントのこと。そして「TEDx」は、「TED」から正式なライセンスを与えられた団体が行う独立したイベントです。もちろん「TEDxShinshuUniversity」も厳しい審査をクリアし、2015年1月にライセンスを取得しています。

昨年、手探りでの準備・運営にも関わらず大成功に終わった第1回「TEDxShinshuUniversity」スピーカープレゼンテーションの様子 (写真提供:TEDxShinshuUniversity)

アイデアと人がつながる場の創出

スピーカーと呼ばれる一般公募にて選ばれた方々のプレゼンテーションと、スピーカー・参加者(聴衆)・運営メンバーの交流会で構成される「TEDx」。

「プレゼンを受けてのディスカッションからさらに別のアイデアの創出や出会いがもたらされて、未来へとつながる発展的なステップが踏み出せたら嬉しいですね」と語るのは、運営メンバー代表の1人である工学部生の木村征矢さんです。交流会の会場セッティングに工夫を凝らそうと知恵を絞っているそうです。

さらに、同じく代表を務める工学部生の小林樹佳さんが続けます。「今年は工学部をはじめ教育学部生や松本、上田キャンパスに通う他学部生が運営に携わっています。計20名の個性豊かなメンバーが異なる視点から意見を出し合い、各地で精力的に活動しています。昨年の反省や教訓も生かせるので、より厚みと深みのある魅力的なイベントになると思います」。

20名の運営メンバー代表を務める3人。左からスピーカー(発掘)担当の小林樹佳さん、広報・パートナー・デザイン担当の木村征矢さん、事務担当の山口一成さん (写真提供:TEDxShinshuUniversity)

信州への熱い想いと周囲の支えが力に

実は彼らがここ辿り着くまでの道程は決して容易なものではなく、2013年にはライセンスの取得に失敗するなど、いくつもの壁にぶつかって来ました。

それでも諦めずに活動を続けて来られたのは、「信州の魅力を世界に発信したい」「大好きな信州のことを知ってもらいたい」という熱い想いを抱き続けていたことと、周囲の大人の理解と支えがあったからでした。

「本気でチャレンジする僕たちを、時に温かく見守り、時に手を差し伸べて導いてくださる方が本当に多くて。学生ならではの闊達で柔軟な発想・発言・行動力、そして今後の成長に期待してくださっているのだと感じます。TEDxを成功させることはもちろん、メンバーがそれぞれに成長を遂げて皆さんの期待に応えてゆきたいです! 」。

運営メンバーは、裏方兼参加者として準備に奔走する中で社会との関わりや信州との縁を見つめ直し、発見や学びを得て成長を遂げる(写真提供:TEDxShinshuUniversity)

<info>

TEDxShinshuUniversity HP:http://tedxshinshuuniversity.com

【第2回スピーカー募集中!】
信州から世界へ、独自のアイデアを発信してくれるスピーカーを広く募集しています。
受付は8月6日(土)まで、8月13日(土)に公開スピーカーオーディションを開催します。詳細はホームページにて。

(2016/07/21掲載)

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