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ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

No.3

OGASAKA SKI(株式会社小賀坂スキー製作所)

西之門町青年部長/箱山ふとん店 4代目・箱山正一さんのマイ・フェイバリット・ナガノ

品質と性能にこだわった長野生まれのスキー板

文・写真 合津幸

日本スキーメーカー第1号として

長野市に本社を構える「株式会社小賀坂スキー製作所」。その歴史は古く、創業は日本にスキーが伝来した翌年の明治45/大正元(1912)年にまで遡ります。
きっかけは、当時飯山市で家具職人をしていた同社創業者である小賀坂濱太郎氏が、旧制中学の校長から生徒用のスキー板を作るよう依頼されたことでした。

こうして誕生した同社は、職人気質でものづくりの精神を貫く2代目廣治氏に率いられ、日本スキーメーカー第1号として高い性能と品質第一の製品づくりに徹してきました。
特に80年代のスキーブーム到来時には「OGASAKA」の名が一気に世に広まり、「スキーヤーの間では、上級者が使う板として羨望の眼差しを集めた時期もあったようです」と、商品企画・宣伝課長の佐藤康史さんは振り返ります。

正しい製品づくりは良質の材料選びから。写真は板の核となる芯材で、厳選された数種類の木材を用いて同社内で加工されている

最高の材と技術が叶えるクオリティ

そんな同社が生み出す製品の特徴は、徹底した材料選びと手間と時間を惜しまぬ作業工程にあります。
「弊社のスキー板の芯材には今も天然の木材を使用しています。軽量で柔軟性に優れており、それでいて強度もある。この木を中心にグラスファイバーなど最新技術を駆使した補強材を組み合わせることで、弊社が考える最高のスキー板をつくり出しています」と、取締役で工場長の小杉義文さんは胸を張ります。

また、工程のかなりの部分を丁寧に手作業で行い、美しい曲線を描く形状やシャープなエッジ、材の機能を最大限に引き出しつつフラットで滑らかに整えられた滑走面など、人の手でしか実現し得ないOGASAKAクオリティを保っています。
こうした緻密かつ地道な作業の積み重ねが、目の肥えたスキーヤーたちをも満足・納得させる品質を支えているのです。

経験に基づく手の感覚を頼りに、0.1〜0.2mmを削って滑走面を整える。卓越した職人技は想像を超える繊細さと的確さ

スキー本来の楽しさが伝わる製品づくり

現在、自社オリジナル製品の開発・製造・販売のほか、OEM(相手先ブランド名製造)にてスキーおよびスノーボードの製造を請け負っている同社。ユーザーはもちろん、国内外のメーカーからも信頼を集めていることがわかります。
製品はどれも日本人の趣向を適確に捉え、日本の環境に合った製品づくりに徹してきた同社の技術と知恵の結晶であり、「OGASAKA」の名とMADE IN JAPANを冠するに恥じぬ高い品質と性能を兼ね備えています。

とは言え、これまでに同社がユーザーのレベルを限定したことは一度もありません。むしろ、まだ筋力や技術のない子どもたちやスキー初心者にこそ、同社の板を選んでほしいと願っています。

「製品の形状も素材も時代に応じて変化を遂げ続けていますが、求められる本質は変わっていません。思い通りに操作ができる、スキー本来の楽しさを存分に味わえる。私たちはそれを叶えるためのスキーづくりに、これまで以上に真摯に取り組み続けます」

スキーのことで悩んだら、本社併設のサービスセンターへ。経験豊かな出倉義克店長(元SAJデモンストレーター)が迎えてくれる

株式会社小賀坂スキー製作所
本社・工場:長野市大字栗田653
TEL:026-226-6827(代表)
http://www.ogasaka-ski.co.jp

(2016/04/20掲載)

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