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No.95

裾花峡天然温泉宿うるおい館

ナガラボ編集部のマイフェイバリット

長野市中心部近くの憩いの源泉かけ流し温泉

文・写真 島田 浩美

長野県は、温泉地数が北海道に次いで全国第2位、日帰り入浴施設数は全国第1位という温泉天国(日本温泉総合研究所「日本の温泉データ」平成29年度版より)。長野市だけでも2019年10月現在、25の日帰り入浴施設があり、さまざまな趣や泉質の温泉がそろっています。
そのなかでも平成14(2002)年に誕生した「裾花峡天然温泉宿うるおい館」は、長野県庁から徒歩10分という好立地にありながら、豊かな効能と絶景が自慢。市民に愛され、長野県内外から足を運ぶリピーターも少なくありません。現在は10月12日に発生した台風19号の被災者・被災地支援活動の一環として、当面の間、被災者に温泉の無料開放もしています。そんな天然温泉の魅力をご紹介します。
 

2種類の源泉が日帰りで楽しめる天然温泉

妙高戸隠連山国立公園に属し、日本百景や長野県名勝のひとつに数えられる奥裾花渓谷。深く切り込む断崖絶壁に囲まれた美しい渓谷で、とくに秋はみごとな紅葉がよく知られます。
「裾花峡天然温泉宿うるおい館」は、そんな奥裾花渓谷の下流、裾花峡の切り立った山肌を眼前に望む景勝地にありながら、長野駅や善光寺までは車で10分とアクセスのよさも自慢の源泉かけ流しの天然温泉です。
 
長野県庁の裏手、裾花川沿いに立つ温泉
▲長野県庁の裏手、裾花川沿いに立つ温泉(提供写真)
 
源泉は成分の異なる2種類。メインとなる「裾花峡温泉」は茶褐色のナトリウム・塩化物泉で、地下1200mから湧出する泉温46.6℃の源泉をぜいたくにかけ流しています。加温もしていないので、まさに源泉そのまま。神経痛や筋肉痛、疲労回復、冷え性、痔疾、慢性消化器病などの効能があり、保温効果にも優れ、別名「熱(あつ)の湯」とも呼ばれています。塩分が強いお湯は2階のお休み処「湯あがり亭」で飲用可能。便秘など胃腸系のトラブルに効果があるといわれています。
 
湧出した瞬間は透明ながら、空気に触れることで鉄分が酸化し茶色く変色している「裾花峡温泉」
▲湧出した瞬間は透明ながら、空気に触れることで鉄分が酸化し茶色く変色している「裾花峡温泉」(提供写真)
 
もうひとつの源泉「保玉湯乃花温泉」は透明の湯で、7kmほど離れた塩生(しょうぶ)地区にある自家源泉から運ばれています。泉質は、含硫黄・ナトリウム・炭酸水素塩・硫酸塩冷鉱泉。湧出時の泉温は15℃と低いため、加温のみしています。ツルツルとしたなめらかな肌触りであることから「美人の湯」と称され、神経痛・筋肉痛・疲労回復・冷え性・痔疾・慢性消化器病などにも効果があるとされています。
 
写真手前の透明な湯が「保玉湯乃花温泉」で、内湯の一部に使用。ほのかな硫黄臭があります
▲写真手前の透明な湯が「保玉湯乃花温泉」で、内湯の一部に使用。ほのかな硫黄臭があります(提供写真)
 

絶好のロケーションで、早朝から夜遅くまで営業

湯船は露天風呂と内湯があり、20mほどの長さを誇る大露天風呂と大きな内湯に注がれているのが「裾花峡温泉」です。露天風呂からは正面にそびえる旭山が間近に迫るダイナミックな景観が楽しめ、ここが長野市街地であることを忘れさせてくれるほど。四季折々の風景も美しく、これからの時期は紅葉や雪景色が楽しめます。また、朝風呂の時間帯(6:00〜9:00)は朝日に照らされて輝く白岩がみごと。夜は23:00まで営業しており、ライトアップも楽しめます。
 
大浴場(白岩の湯・流泉の湯)は曜日により男女入替。いずれも大人数が利用できる大露天風呂があります
▲大浴場(白岩の湯・流泉の湯)は曜日により男女入替。いずれも大人数が利用できる大露天風呂があり、夜はしっとりと落ち着いた雰囲気を楽しめます(提供写真)
 
なお、個人的におすすめしたいのは、朝風呂のぜいたく感。利用者も少なめなので絶景を眺めながらゆったりとくつろげ、料金も通常価格よりリーズナブルなうえに朝一番の新鮮な湯浴みを楽しめるのです。とくに冬は身体の芯から温まり、出勤前に温泉に入れる長野ならではの満足感が味わえます。
 
屋外には無料の足湯も。景観を楽しみながら10:00~日没まで利用でき、冬季(12~3月)は閉鎖
▲屋外には無料の足湯も。景観を楽しみながら10:00~日没まで利用でき、冬季(12~3月)は閉鎖
 
ほかに、ミストサウナやジェットバス、岩盤浴などの設備も充実。片方の大浴場にしかなかった高温サウナも両方に設置されました。
また、ロビーのマッサージチェアも今年8月にリニューアル。その隣の待合スペースも新設され、「今後は地域の方や学校関係などのイベントでも有効活用してもらえたら」と支配人の松木弘一さんは話します。
 
このほか、2階には宴会場とレストラン「百景」、無料のお休み処「湯あがり亭」があり、3階はすべて宿泊用の客室。裾花川側の部屋からは約700万年前、この辺りが海だったころに起こった噴火の名残といわれる珍しい白色の山肌(白岩)を眺めることができます。
レストランでは特大サイズの名物「裾花ダムカレー(860円)」をはじめ、多彩なメニューを提供。「裾花ダムカレー」は、裾花川上流にある県営ダムにちなんだもので、ライスをダムのアーチ型堤防に見立て、ルーで貯水池、付け合わせのサラダで山の緑を表現しています。かなりのボリュームで、シェアして食べている親子もいるというのも納得の大きさです。
 
直径30cmはあろうかという器に盛られた「裾花ダムカレー」。豚肉をじっくり煮込んだルーは子どもも食べられるほどよい辛さ
▲直径30cmはあろうかという器に盛られた「裾花ダムカレー」。豚肉をじっくり煮込んだルーは子どもも食べられるほどよい辛さ
 
「百景」では日替わりランチも提供。この日は「ざるそばとさつまいもごはん(810円)」
▲「百景」では日替わりランチも提供。この日は「ざるそばとさつまいもごはん(810円)」
 

無料開放の温泉で被災者にほっとひと息の癒しを

さて、そんな「裾花峡天然温泉宿うるおい館」で今月15日から始めたのが、台風19号の被災者に向けた温泉の無料開放です。浸水被害だけでなく、停電や断水などの被害に遭った方も対象としています。15日の初日には13組35名が訪れ、開始1週間となる21日までには266組644名の利用があったのだとか。問い合わせもあり、日に追うごとに利用人数が増えているそう。
 
湯上がりには「百景」と「湯あがり亭」でくつろぐこともできます
▲湯上がりには「百景」と「湯あがり亭」でくつろぐこともできます
 
「当館のスタッフも被災したりと被害が大きい状況のなかで、私たちが何か被災地にお手伝いできることはないかと考え、今できることとして無料開放を開始しました。どうしても営業の都合上、スタッフ大勢でボランティアに行くのは難しいので、こういう機会にぜひ多くの方に利用してもらえたら。もちろん、毎日来ていただいても構いません」
 
こう話す松木さん。また、客室は停電の復旧作業を進める電力会社の作業員などが宿泊しているそうで「そうした私たちがお手伝いできる部分で協力していきたい」と話します。
 
客室は全11室あり、すべて和室
▲客室は全11室あり、すべて和室(提供写真)
 
無料開放の温泉の利用方法は、受付で名前と利用人数、居住する地区名を用紙に記入し、証明できるものなどは不要。利用者の名前はほかに知られることはなく、プライバシーも保護されます。
 
長野市にも大きな爪痕を残した台風19号が発生してから、2週間。まだまだ復興支援の活動は続きますが、まずは効能豊かな名湯で温まり、ほっとひと息ついて明日への活力を養いませんか。
 
 
 
<info>
裾花峡天然温泉宿うるおい館

<お問い合わせ>
住所:長野県長野市妻科98
http://www.uruoikan.com/

(2019/10/30掲載)

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