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No.03 SPECIAL TOPICS

金井

さん

株式会社シューマート 販売促進部長/シューフィッター

履き物で生活は変わる
地域一番店のシューフィッター

文・写真 安斎高志

甲信越、北関東に38店舗(ネットショップを含む)を展開する株式会社シューマート。地域一番店として、履き物を販売するだけでなく、足元から健康を支える企業として、幅広い年齢層に最適な商品を提案しています。

シューマートでは約50人が、足と靴に関する知識と靴合わせの技能を持つ「シューフィッター」を取得。「一足の履き物で生活はよりよいものにできる」。社員からはそんな気概が感じられます。

やりがいともどかしさから生まれた

シューマートでシューフィッター第1号が誕生したのは今から約15年前のこと。プロとして、社員はこの資格を取得するべきだと提案した金井衛さん(現・販売促進部長)はそのとき入社4年目でした。

売り場に配属された金井さんは、やりがいともどかしさの両方を強く感じていたといいます。

「店頭にいると、お客様の要望に応えられたときのうれしさと、応えられなかったときの悔しさと、両方がものすごく残るんです。新入社員のときに一番感じたのは、お客様に『足に合っているかみてほしい』と言われても知識がないということ。パッと見で『まあ合っているんじゃないですか』ということぐらいしか言えなくて、自分の中で、もやもやしたものが残っていて。そんな中、シューフィッターという資格が、世の中にあると知ったんです」

同僚とともに、当時の店舗運営部長(現社長)に直談判に行き、議論の末、最終的には第1号として金井さんを含む4人が受験に挑戦することになりました。

シューフィッターを取得するには、まず3日間の座学と筆記テストで、足の骨格から疾病などの基礎知識、そして靴の構造などを学びます。大変なのはそのあとです。半年で50人の足型を計測して書類を提出し、審査を通らなければなりません。金井さんは毎晩のように夜中まで作業を続け、見事一発で合格しました。

「それから本当に靴が好きになって、靴合わせってこんなに難しいもので、でもやりがいがあるものだとわかりました」

甲信越、北関東に38店舗。昨年度の売上は118億円

小売業の魅力は、結果がすぐ出るところと話す

小売業の魅力はレスポンスが早いこと

金井さんは1995年に新卒で入社。小売業を希望していましたが、当時は靴に興味があったわけではないと振り返ります。シューマートを選んだ理由のひとつは、社員オーナー制度。シューマートの全店舗はフランチャイズですが、社員にそのオーナーとなることを奨励する制度です。

「現役の社員でも、退職後でも、それぞれが事業家になりましょうという考え方です。現役でオーナーになれば、収入は(給料と配当で)2本立てになる。自分の実入りをよくするためには、会社をよくしなければいけないという仕組みが自分には魅力に感じました。今もオーナーになるのが目標です」

店舗で2年働き、そのころ前述のとおりシューフィッターに挑戦することを考え始めます。その後、バイヤーの補佐や、仕入れや価格の管理をする「コントローラー」と呼ばれるポストを経験しました。

現在は販売促進部長として、チラシやメディア広告などの制作、プランニングを担当しています。

「現在の仕事は、レスポンスがものすごく早いので、それがやりがいにつながっています。小売業って、チャレンジしてみると翌日にすぐ結果が出るんです。チラシを出して、お客様にご来店いただければ、私の考えたことは正解。逆に、夜中に徹夜して制作したチラシでも、全然お客様の反応がなければ、私の考えが間違えだという答えがすぐ出てきます(笑)」

シューフィッターの試験は手で測定するが、一部の店舗では機械で行う

足元から健康を届ける企業に

シューマートでは近年、ウォーキングやノルディックウォークの体験会を開くなど、足元からの健康づくりを積極的に応援しています。

「店頭にいると、健康に対する意識が年々、高まっているのはよく感じます。60歳以上の人口は増えているし元気ですから、こうした年齢層も含めた幅広いお客様に、健康をお届けする会社になっていきたいと考えています。売りっぱなしの企業にならないように、健康にいいことを発信し続けていきたいですね」

自分に合ったサイズの靴を選ぶだけで、生活は変わると話す金井さん。現在も店頭に出ることは多々あるため、シューフィッティングは今後もライフワークにしていきたいと考えています。

「靴はおしゃれが半分。でもおしゃれだけを突き詰めていくと、足によくないことも起きる。最終的に決定権はお客様にあるので無理強いはしないんですけど、この靴を日常生活で履き続けると、どういう問題が起きるかということを伝えられるだけでも、そのお客様の靴への関わり方が変わってくると思うんです」

入社から20年。今では情熱をもって履き物の重要性を語る金井さん。軽やかな毎日をお求めなら、ぜひシューマートのお店を訪れてみてはいかがでしょう。

3世代で買い物に来られる店づくりを目指している

(2015/07/07掲載)

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会える場所 株式会社シューマート
長野市稲里町中氷鉋458(本社)
電話 026-462-0088(本社代表)
ホームページ http://www.shoemart.co.jp/

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http://oshigoto.nagano.jp/

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