「中西さんの移住記録」の記事一覧
2016年7月 7日
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このブログを楽しみにしていただいていた皆さまに残念なお知らせです。
移住希望者の中西さんから、移住について白紙に戻したいとのご連絡がありました。
「最初は、転職活動くらいのつもりでした。しかし、実際に移住するとなると、『どうしてもその土地に行きたい』という強い意志がないと難しいです。長野でどんな生活がしたいかというイメージと目的があいまいでした」と中西さん。
転職活動はある程度進みましたが、移住という決断には至りませんでした。
今回は移住という結果につながりませんでしたが、それでもこのコンシェルジュを通じて、中西さんと長野市のご縁が深まったとは思っています。中西さん、移住を再度検討される時にはご連絡をお待ちしています。
中西さんの長野市移住コンシェルジュプロジェクトはこれにて一区切りとなります。ただ、長野市はいつでも移住希望者をお待ちしておりますし、移住・定住相談デスクは引き続き、通常営業中です。
長野市への移住を検討されている皆さん、いつでもお気軽にご連絡ください。
2016年4月 8日
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ようやく春がやってまいりました。
ということは。
本業に加えて、スノーボードのインストラクター業で忙しい中西さんも、休日を取りやすくなりました。
昨日は早速、2社を訪問し、面接を受けたり、会社を見学したりしてきました。
その場に立ち会わせていただきましたが、中西さんも、ふたつの会社の採用担当の方も、ともに好感触を得ていたように感じました。
あとは相性とタイミングです。
私は待つのみです。
コンシェルジュとしては、早く仕事が決まってほしいと思っていますが、
一方で、そう簡単には決まらないとも思っています。
これまで販売業を10年ほど経験してきた中西さんですが、今回の移住で職種を変えようと考えています。
しかも、「この職種!」と決まっているわけではありません。
そのため、仕事を紹介する側としても考えなければいけないことが実に多岐にわたります。
だから簡単ではないのです。
でも、誤解なきよう。
地方に仕事がないから、というわけではありません。
「何でもやるよ!」という覚悟があれば、そんなに苦労はしないと思います。
(仕事を決めたあと苦労するかどうかはまた別の話です)
コンシェルジュ・安斎は社会人になってから10年以上を地方で暮らしてきましたが、これまで「地方は仕事がない」と感じたことはありません。
むしろ数年暮らした都会より、地方の方が「人材不足」という声をよく聞きます。
そして、求人情報が何でもインターネット検索で引っかかるわけじゃないですし、求人を表に出していないけれど「いい人がいたら、ぜひ」と思っている会社も結構あります。
「コミュニティに飛び込むと、いろんな仕事を紹介される」と、先に移住した柳井さんも言っていました。
(柳井さんは農業準備中)
どうしても住みたい街があるなら、とりあえず引っ越してから仕事探しという順番の方が、結果はよい方に転ぶような気がします。
ともあれ、職種を変えつつ、住む場所を変えるのは、ハードルが高いですね。
採用する側も、される側も、そしてご家族もハッピーにならないと、移住の意味なんてなくなってしまうので、慎重にことを進めます。
いやー、企画を始めたときは、こんなに苦労するとは思わなかったなあ。
ドキドキしながら結果を待っています。
2016年3月11日
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先日のブログでお伝えした近隣市町村の某社は、ご縁がありませんでした...(コネどこ行った)。
気を取り直して、引き続き長野市のステキな会社を訪問していきます!会社版ナガラボvol.3です。
今回、お邪魔したのは株式会社サンメディックスさん。設立3周年を迎えたばかりのベンチャー企業ですが、子育て情報誌「monami」を発行している会社といえば、地元では多くの人がおわかりになるのではないでしょうか。
monamiは長野県東北信地方の幼稚園・保育園などを中心に4万4,000部を配布しているフリーペーパーです(詳しくは山口一生社長のナガラボ記事をご覧ください→こちら)。
発刊当初32ページだったmonamiは、配布エリアの拡大、コンテンツの充実を図ることで年々、クライアントが増え、現在は54ページと当初の1.5倍以上のボリュームとなっています。山口社長は「子育て中のママという、ニッチだけど明確なマーケットをターゲットにしているから、クライアントの支持も得られているのだと思います」と分析します。
monamiには、公園やお稽古ごとなど、子育て世代に響く地域密着メディアならではの情報が満載。「インターネット上には情報がたくさんあるけど、整理されてはいない。そこを編集して拾いやすくするのが私たちです」と山口社長は話します。そして、それを支えているのは、ママさん社員たちです。
社員5人のうち、男性は山口社長だけ。それ以外は全員、子育て中のママさんだそう。そのへんも含めて、編集担当の安部さん、営業サポートの曽根原さん、事務の中島さんに、いつものようにちょっと意地悪な質問ばかりしてきました。
ママさん社員×社長トーク
安斎
男性は山口社長だけなんですね!本音のところ、どうなんですか、社長としてやりづらくないんですか?
山口社長
僕は姉ふたりにもまれて育ったので、全然ないですね。むしろママさんって優秀な人がどこにも雇われずに埋もれていたりするので、女性ばかりにしようかと思ったりするくらいです。そして、そうした人に活躍の場を用意することで、うちみたいな小さな会社がやっていけるという部分はありますね。
安斎
山口社長ってどんな人ですか?これをきっかけに、言ってしまいたいこととかないですか?
曽根原さん
山口さんはさっぱりしているから、思っていることを言いやすいですよ。いつも言っちゃってます。
安部さん
アンテナを張って、いつも新しいことを見つけては飛びついていくところがすごいと思う。私は会社を立ち上げる前から知っているけど、前職の5倍くらいアクティブになりましたね(笑)
山口社長
前は働いてなかったみたいじゃない(笑)
安斎
なんだか株が高いですね。うらやましい。この会社のいいところってどんなところですか?
曽根原さん
会社の雰囲気が和やかです。小さい子どもがいるお母さんばかりなので、子どもの体調不良とか行事に合わせてお休みをもらったり、柔軟に対応してもらっています。
中島さん
優秀な人が多いですね。12月に入ったばかりですが、よくこの人数でこれだけのものを作っているなあとびっくりしました。
現在、サンメディックスさんでは、地域の社長を紹介するサイトを立ち上げる準備中。それに合わせて、企画営業の社員を募集中です。
安斎
どんな人に来てほしいですか?
山口社長
小さな会社ですから、営業から編集まで何でも対応しなければなりません。でも、僕は未経験歓迎なんです。変な色や癖がついていない方が、うちにフィットする人材に成長してもらえますから。
設立後に入社した曽根原さんと中島さんは、もともと読者としてmonamiのファンだったと話します。そして、職場では、子育ての悩みを打ち明けあって解消したり、それを誌面に活かしたりと、いいサイクルが生まれているそう。ちなみに同社の究極の目標は、長野県の少子化を止めることです。
12月に第1子が誕生した中西さん、イクメン社員になる気はないですか!
2016年2月18日
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移住コンシェルジュをやっていて、本当に職探しというものは難しいと感じます。
本人のやりたいことおよび条件と、企業の求める人材をマッチングするって、それを仕事にしている人がいるくらいですから、本当に難しい。
時間があれば、中西さんのために求人サイトなどを覗いています(散々アピールしてきた「コネ」どこ行った)。
と、そんなもやもやしていたある日、見つけました!
ここなら、マッチするんじゃないか、という某社。
中西さんに話してみると、とても乗り気!
よし!と思ったら、勤務地は隣接市町村...。
でも、中西さんの人生がよくなることが一番だということで、知人を通じて推薦文を添えてエントリーしつつ(ここコネアピール)、移住・定住相談デスクの柳澤課長補佐に報告に行きました。
安斎「すいません。いい求人、見つけちゃったんですけど、隣町なんです...。」
柳澤「あれ、安斎さん、今日の新聞読んでないですか?」
安斎「え?」
柳澤「昨日、市長が『連携中枢都市』を宣言したっていう記事が出てますよ」
帰ってネットで検索したら、出てきました。
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加藤市長は宣言で「圏域の人口減少や少子高齢化の進行、東京を中心とした大都市圏への人口流出に歯止めをかける」と強調。長野市は地域の中核都市として「中心的な役割を担い、取り組んでいく決意だ」と述べた。(引用:信毎WEB→リンク)
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記事によると、具体的な取り組みのなかに「移住」も入っていました。
おお、縦割りなんて気にしていたの、僕だけだった。
2015年12月 4日
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会社版ナガラボのvol.2は、看板制作の株式会社アドイシグロさん(事業内容はHP参照)。
約2時間かけて会社を案内していただきましたが、普段、装飾を作っている反動か、言葉は飾らない人たちばかりで、率直すぎるお話がたくさん聞けました。
「風通しがいい」を通り越して、"開け広げすぎ"とも言えそうな社風。しかし、裏側には、思ったことを言い合えるという人間関係があるのでしょう。ひとり部署の安斎としてはうらやましさを感じました。
まずは、石黒ちとせ社長と、営業部長の塚田修志さん、そして入社3カ月の研修期間を終えたばかりの新入社員・金子直裕さんの率直すぎるトークをお読みください。
<社長×営業部長×新入社員(B型)>
―どういうときに「この仕事をしていてよかった」と思いますか?
塚田部長:仕事の結果、成果が身近ですよね。妻と娘が通っている美容室の看板を自分で手掛けたんですが、仕事が形になって、それを見てもらえる。あと、うちは看板の制作から取り付けまで、工程の範囲も、作るものの種類も幅広いので、建物のことをはじめ、いろんなことを学べます。
―どんな会社ですか?
塚田部長:変わり者が多いです。いろんな人がいるので、全部相手していると大変だから、流すところは流してもらって(笑)。せっかくなら長く続けてもらいたいし、仕事より人付き合いの方を大事に、上手にしてもらえれば。
石黒社長:仕事よりですか(笑)。まあ、変わり者は多いですよね。採用も、油断すると社内がB型ばかりになってしまいますので、バランスを考えて選考しています。
金子さん:僕、B型です。
石黒社長:え!油断した!
(のちに教えてもらいましたが、塚田部長もB型だそうです)
―どんな人が向いていると思いますか?
塚田部長:営業に関しては、ものづくりの現場が好きじゃないとだめですね。単なるモノ売りじゃないので、現場でお客様に言われたことに、いかに対応できるか。そのためには制作の現場のことがわかってないといけない。
石黒社長:そのために、入社したら最初は制作に携わってもらいます。
塚田部長:あとは見積もりが作れればいいんで、だれでもできるんじゃないかな。
石黒社長:新規開拓もしてください(笑)!うちはそこが弱いんですよ。新規開拓型の営業マンを求めています!
―金子さんはどうしてアドイシグロさんに入社したんですか?
金子さん:僕は大学院でまちづくりや景観のことを研究していたんです。看板は景観にとって大事な存在ですから。
石黒社長:学歴が高すぎて、すぐ辞めちゃうんじゃないかと思ったんですけど、まあ本人がやりたいというので。
金子さん:まだ3ヶ月ですけど、現場が好きですね。いろんな経験ができて、すごく得した気分です。それと、自分が携わったものがまちなかに設置されるというのは新鮮な感動がありますね。
<入社45年目のベテランに聞く>
原田文夫副社長は74歳。入社45年目です。手書きの時代からずっと、看板の制作に携わってきました。現在は、スクリーン印刷を専門としていて、プリンタに入らない形状の素材を扱っています。
―この仕事をしていてよかったと思うのはどんなところですか?
原田副社長:浮世絵と版画が趣味なんだけど、趣味と仕事が一致したから、45年間、勤められたね。仕事が嫌だと思ったことはないですよ。印刷の技術もどんどん進歩しているんだから、いっそのこと自分の手仕事の需要がなくなれば、引き際を考えられるんだけど、なかなかなくならない(笑)
―若い人に何かメッセージはありますか?
原田副社長:この仕事は、毎回違うものを作るんです。色んな仕事が来て、一番いい方法を考えなければいけない。それがおもしろいところです。需要が違う、使い道が違う。そういうことを想像しながら、やっぱり「作る」ことが好きな人に入って来てもらいたいですね。
<現場を見せてもらいました>
塚田部長が「仕事の幅が広い」と言うとおり、少し見学しただけでも、その一端が感じられました。
屋外広告の支柱も切断、溶接まで自社で行います。高さ5mはあるでしょうか。
かと思えば、緻密なカッティングシートをはがすような作業も求められます。
イベントのディスプレイなど、「残らないもの」も手掛けます。
社有不動産「光ハイツ」は、時が経つほど価値が上がるという「ビンテージビル」として、空室が出るたびに社員がアイディアを出し合い、エッジの効いたテーマをもとに改修しています。20室あるうち、これまで6室が生まれ変わりました。
(詳しくはナガラボ記事をご参照ください)
これまで残業が多かったという同社ですが、近年はライフワークバランスを保つため、効率化を進めているそう。通常の有給休暇のほかに連続5日のリフレッシュ休暇もあるそうです。
でも、何より、変わり者が多いってことは、中西さんにぴったりじゃないですか!?
(同社では通りに面した、よく見える場所に毎年その年の干支を飾っています。もちろん、自社制作。羊もそろそろお役御免です)