「ここ、シフォンケーキ屋さんだって〜!」。
「こっちは、ピザ屋さんだね。いいな〜」。
——— そんな学校帰りの高校生の愉快な会話に出合った、とある横道。
ここは、善光寺へ続く中央通りの突き当たりから、一本東側の道。
善光寺の交差点を東側へ。
中央通りと並行に、南北に500mほど続くこの道は、長野市東町と権堂町につながっています。
通り沿いには、古民家を改修したカフェやピザ屋さん、シフォンケーキ屋さんに、レストランなどなど、1日では回りきれない、食べ尽くせないほど、さまざまなお店が個性豊かに並んでいます。
「ビニール金松」と書かれたこの建物には、入り口に自家製パンのカフェがあり、奥にはオフィスや本屋もあります。2009年に建築士とデザイナーでスタートしたこの場所の活動は、善光寺門前界隈の古民家改修の草分け的存在と言っても過言ではないくらい。この場所から始まったことはたくさんあります。
ここでは書ききれないほどに、これまでのナガラボでも何度か紹介されている場所なので、興味がある人は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
(人物図鑑記事:粉門屋仔猫 小林千鶴さん/ 株式会社 シーンデザイン建築設計事務所 代表取締役 宮本圭さん)
そして、ここからさらに南へ下ったところに、立ち並ぶ2軒のお店。
左がピザ屋さん、
右がシフォンケーキ屋さん。
お昼時は、ほぼ満席のピザ屋さん。そんな待ち時間に、シフォンケーキを手土産に選ぶのもオススメです。
(人物図鑑記事:ピザ店 -TIKU-店主 中澤雄介さん)
そのまま、まっすぐに、南へ下っていくと、権堂町へとつながります。
権堂商店街アーケード。
この通りは、歩道のみなので、ぶらりと歩いて、おやきを食べたり、昔ながらの八百屋さんで買い物したりするのも楽しいです。
そんなアーケードとこの道の角にあるのが、ダイニングバー。
お昼もランチ営業をしているので、気軽に行けるお店。外のテラス席でゆったりとするのもよし、夏の夜のビアガーデンもオススメです。
ぶらり、ぶらりと歩きながら。
中央通りを外れて、一本向こうの横道を歩いてみると、そこにはバラエティに富んだお店がいっぱい。
観光で訪れる人よりも、高校生が通るような、この街の人にとっての「いつもの通り道」には、きっと旅先の面白い発見があります。遠くの方から訪れた人にとっても、長野市に住む人にとっても。
あてもなく散歩に出かける、そんな日には、お腹を満たしてくれるあの横道なのでした。