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No.40

大岡温泉

高厳寺 西山栄秀 住職のマイフェイバリット

冬こそオススメ!絶景が楽しめる湯

文・写真 飯島悠太

冬こそ山の温泉へ

本格的な冬を迎え、一段と冷え込みが厳しくなってきた長野市界隈。みなさまいかがお過ごしでしょうか。たまの休みも、寒さに負けて気付けば炬燵のなかで1日が終わってしまうなんて方もいらっしゃることでしょう。あぁ、もったいない。

冬の長野といえばスキーやスノーボードなどが思い浮かびますが、スポーツが好きなほどアクティブならとうの昔に出かけているわけです。そこで、アウトドア派にもインドア派にもオススメしたいのが温泉。実は、長野県は日帰り入浴施設の数が全国1位。温泉地の名に恥じぬスペック。当然、長野市内にも多くの温泉があります。

今回ご紹介するのは、長野市の南西のはずれ大岡地区にある大岡温泉。標高800m超。山に囲まれた、というより山のうえに建っており、春は新緑、秋は紅葉が目を楽しませてくれます。

「じゃあ冬じゃない方がいいんじゃない」
「なんでこの寒いのに、わざわざもっと寒そうなところ紹介するの・・・」
と思われたあなた。たしかに観光のハイシーズンではありませんが、冬には冬ならではの魅力があるのです。むしろ冬がオススメ!そんなこの時季の楽しみ方をお伝えしようと思います。

山あいに佇む大岡温泉。芽吹き、新緑、紅葉、雪など、四季折々の景色が出迎えてくれる

北アルプスが綺麗!

大岡地区のいちばんの特徴は、北アルプスが一望できること。大岡温泉もそんな北アルプスのビュースポットのひとつ。棚田や集落、手前の山々の背景に、蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳といった険しい山々がそびえているのを拝めます。

これがとても素晴らしい。言葉で説明するのが難しく、もどかしいほど。しかも、素っ裸で露天風呂に浸かりながら眺めると、なんとも言えない優越感、自然の雄大さを感じられます。実際のお客さんからも、「これは来た甲斐あったなぁ」とため息が漏れています。

なぜ冬がオススメかというと、ひとつは冠雪した白い山々が見られること。夏場のゴツゴツトした山肌も冒険心をくすぐられますが、真っ白で凛とした姿はまさにアルプスの名に相応しい空気感を纏っています。

そしてもうひとつが、クリアに見える確率がほかの季節に比べて高いこと。新緑の春、紅葉の秋の風景はたいへん素敵ですが、アルプスが雲に隠れている日も多くあります。冬晴れと言われるように、この時期の晴天は空気が澄んで、山に雲がかからない日が比較的あります。ぜひ、晴れの日を狙って行ってみてください。午前中~昼ごろまでが、特に雲が少ない可能性が高いです。

露天風呂からの眺め。その雄大さに息を飲む

季節のメニューを食べよう!

温泉では、食事も楽しみのひとつですよね。
大岡温泉では日替わりで様々なメニューを楽しめますが、主役はやっぱり蕎麦。大岡地区在住の職人さんが手打ちで作っています。しかも十割。10月後半~11月以降は、近隣地区産の蕎麦粉を使った新蕎麦が登場します。何月まで新蕎麦と言っていいのか微妙ですが・・・早ければ早いほどいいわけですね。でも、いつ食べても美味しいので大丈夫です。

また、季節ごとに工夫を凝らしたメニューも要チェック。そのとき採れる地産の野菜が入った小鉢から、栗おこわやきのこの炊き込みご飯など山の幸を使ったものまで、大岡産にこだわったラインナップです。いまの時期は、大岡の米を使った餅や、おはぎが出ているそう。なにがあるかはそのとき次第なのも楽しみですね。これは冬だけでも何度か通わなければ・・・。

長野駅から約1時間、篠ノ井駅からは40分ほどと、休日のおでかけ、ドライブにはちょうどいい距離感。山間部は路面の凍結に注意が必要です。スタッドレスタイヤの準備はよろしいですか?寒い冬こそちょっと足を延ばして、温まりに行きましょう!

自慢の十割そば。かきあげは5cmほども厚さがあってボリューム満点

<info>
大岡温泉
HP:http://oookaonsen.com/
TEL:026-266-1088
※火曜定休
※冬期の露天風呂の営業は1月12日まで。時間は10:30~14:30です。内湯は施設の営業時間の19:00まで入浴可
※1月終盤~2月頃、施設維持工事予定。詳細は大岡温泉まで。

(2017/01/19掲載)

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