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わくわく・共感できる長野の元気情報を配信します!

ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

No.7

山カフェ

グラフィックデザイナー 高城 晃さんのマイ・フェイバリット・ナガノ

知れば知るほど奥深い長野市の里山

文・写真 島田浩美

善光寺平を望む頼朝山

月に1回、長野市街地から歩いていける範囲の里山に登り、山頂で淹れたてのコーヒーを楽しむイベント「山カフェ」を企画している高城 晃さん。朝8時にスタートして午前中に帰ってこられるルート設定で、山好きの人のほか小さい子どもや年配の方を含む近隣住民、近所のゲストハウスからの旅行者や外国人バックパッカーなど幅広い参加者が集まります。雨天時以外は決行で、冬場も開催しています。

そんな高城さんがおすすめする里山のひとつが、長野県庁の北側にそびえ立つ標高638mの「頼朝山」です。市街地からこの山を眺めると、南下を流れる裾花川の浸食により断崖絶壁となっているのがわかります。山名の由来は、1197年に源頼朝が善光寺へ参詣した際、以前に源氏再興のために諸国遍歴をしている途中にこの山のふもとの茂菅地区の寺で没した家臣の菩提を弔うため、寺に田地山林を寄進して自ら「頼朝山法性浄院静松寺」と名づけたこととされています。この「静松寺」から山頂までは徒歩で約40分。途中、長野市街地が一望でき、六角形の東屋、八幡宮、ベンチなどが備えられた山頂からは遠く松代方面も見渡せます。

山頂の木々の間から長野市街地が見渡せる「頼朝山」

戸隠方面まで見晴らす葛山

頼朝山の北正面に位置するのが標高812mの「葛山」です。善光寺から徒歩30分ほど、刈萱上人の最後の修行地とされる安楽山往生寺から続く登山道を経て登ります。沿道にはいくつもの板碑と石仏像があり、しばらくすると観音山に到着。さらに登山道を進むと、「葛山」の山頂にたどり着きます。南からは長野市を眺望でき、反対側には飯綱高原に続くバードラインを眼下に望めます。道を挟んだ先には大峰山があり、さらに先には戸隠方面までも眺めることができます。

この葛山には、戦国時代に上杉謙信方に属した重要な前進基地の山城がありました。しかし、武田軍に攻められて落城。多くの兵が戦死し、逃げ場を失った女性たちが峰から身投げをしたという悲しい歴史も残っています。

20数体の石仏像が祀られた観音山を経てたどり着く「葛山」の眺望もすばらしい

羊や湧き水と出合える大黒山

長野県庁の西には、長野市のシンボル的な存在の旭山があります。この山の中腹に建つ朝日山観世音堂は昔から合格祈願・商売繁盛のご利益があると地元で親しまれていますが、手前にあるこんもりとした丘のような標高542mの「大黒山」も高城さんがおすすめの山。

「登山道の途中に羊がいたり、湧き水があったりと楽しく、石室が残る古墳もあります。頂上に祀ってあるお稲荷さんは信州三大稲荷の頭主で、かつては権堂界隈の芸妓さんが参拝に来ていたらしいですよ」と高城さん。

こうした里山に登り、そこで見た風景に刺激を受けることで、高城さんはデザインのヒントを得ることもあるのだそう。そして、「自然が近くにある長野市は自分のアイデア次第で暮らしを楽しめるところが魅力でもあります」と高城さんは言います。

登山道の途中に湧き水がある「大黒山」も個性豊かな里山

(2016/05/18掲載)

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