No.98
善光寺表参道のとんかつ専門店〈からり〉
ナガラボ編集部のマイフェイバリット
とんかつ一筋20年の絶品!
「塩で味わうとんかつ」の甘みと香り
文・写真 小林 隆史
“塩で味わう”国産の「和豚もち豚」のとんかつ
2019年8月8日、善光寺表参道沿い(大門町)にオープンしたとんかつ専門店〈からり〉。和モダンな空間に引き寄せられた外国人観光客や市内外の人から人気を集めているのが、“塩で味わう”国産の「和豚もち豚(わとんもちぶた)」のとんかつです。炒って丸みを出した塩の旨みと脂の甘みが際立つその味は、20年以上とんかつ一筋で飲食店に勤めてきた店主が吟味。歯ごたえサクッと、揚げたての香りが口いっぱいに広がる絶品です。
▲善光寺から徒歩5分ほどのところにある元・画材屋を改修し、新たに開かれたとんかつ専門店〈からり〉。落ち着いた趣の佇まいと「塩だけで旨い 銘柄豚『和豚もち豚』」の看板が目印
特別な日の思い出を、とんかつで
とんかつ専門店〈からり〉のおすすめは、ボリューム満点の「もち豚厚切りロースかつ御膳」ですが、その他にもリブロースやヒレかつなどのメニューも豊富で、若い人からお年寄りまで、好みを選べる楽しさも◎。
おいしさのヒミツを、店主の山本博士さんに聞いてみたところ、「和豚もち豚」の甘みはもちろんこと、隠れたひと手間にありました。
「塩は、丸みのあるおいしさにするために、炒っています。それから、ラードを使って揚げているので、家庭でつくるとんかつとは、ひと味違う芳醇な香りを楽しんでいただけると思います。揚げ方にも、もちろん工夫がありまして(笑)」
といった具合に、おいしさのヒミツを実直に伝える山本さんの寛大で穏やかな人柄に、筆者はすっかり惹かれてしまいました。
「とんかつには、質より量で、口いっぱいに頬張るおいしさもありますから、じっくり揚げた厚切りのロースかつは、若い人のために! 一方で、私みたいに50代になってくると、量より質ですからね、控えめなメニューも、もちろん用意しています(笑)。
50代の私たちにとって、とんかつはご馳走なんですよね。毎日通うようなお店ではないかもしれませんが、いろんな人にとって、『特別な日の思い出のお店』になれたら、うれしいですね」
とんかつ専門店〈からり〉では、お持ち帰りメニューも用意しています。ハレの日やお正月の集いに、塩で味わうとんかつをぜひ。
とんかつと日本酒で、夕食も
「家族や会社の方たちと夜の食事も楽しめるように」と、〈からり〉では、信州の地酒も取り揃えています。「まだまだ、試行錯誤中なんですが…」と控えめな山本さん。
「善光寺周辺に宿泊される外国人の方をはじめ、色々な方に長野のお酒を知ってもらうきっかけづくりができたらと思っています。とはいえ、とんかつと日本酒は、あまり馴染みがないので、どうやって伝えていくかは、まだまだこれからですね」
そんな山本さんの真摯な人柄ごと、おいしいとんかつを、ぜひ家族や友人といっしょに。縁起のいい8月8日にオープンしたとんかつ専門店〈からり〉。お店のメニューや日本酒の種類は試行錯誤で変わりつつも、おいしいの喜びはいつまでも変わることなく、世代を超えて広がっていきそうです。
<info>
とんかつ専門店〈からり〉
<お問い合わせ>
長野市大字長野大門町44-1
026-266-0477
HP:https://karari-tonkatsu.com/
instagram:https://www.instagram.com/tonkatsukarari
木曜定休
11:00-15:30/17:30-21:30(L.O.閉店時間30分前)
駐車場:「ながのまちなかパーキング加盟の駐車場」ご利用で駐車券あり(3000円以上で300円)