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No.92

ながの東急百貨店保育園

ナガラボ編集部のマイフェイバリット

年364日開園「地域の百貨店が育むこれからの働き方」

文・写真 小林 隆史

東急百貨店グループ内で、全国2位となる「企業主導型保育事業のモデルケース」

「子どもが生まれてからも、仕事や育児を、自分らしく続けたい」ーー。そんな思いを胸に、仕事に励んでいる人も多いはず。しかし、結婚や出産という人生の岐路で、仕事と子育てのバランスの「より良い選択肢」が、未だ十分に確保されていないのは、日本の現実と言えます。こうした背景から「働き方」や「企業主導型保育事業」というしくみが見直されるようになってきました。そんな中、〈ながの東急百貨店〉は今年、グループ内で北海道に次ぐ全国2位の早さで、〈ながの東急百貨店保育園〉を開園しました。
 
長野駅前という好立地にあり、社員向けだけでなく、地域の人も利用できる「半企業内・半地域」という開かれた保育園の設立。この新しい取り組みは、今後のモデルケースとなりそうです。「車をお持ちでなく都内から移住された方や、出産を経ても仕事を続けたいという社員などに利用されています」と紹介する〈ながの東急百貨店〉総務部統括マネージャーの羽田靖宏さんに、詳しく話を聞きました。
 
1958年設立の〈ながの東急百貨店〉。写真は別館〈シェルシェ〉の外観。この建物の2階、書店〈平安堂〉と同じフロアに〈ながの東急百貨店保育園〉がある
▲1958年設立の〈ながの東急百貨店〉。写真は別館〈シェルシェ〉の外観。この建物の2階、書店〈平安堂〉と同じフロアに〈ながの東急百貨店保育園〉がある
 
元旦を除く364日、7:30〜20:30まで開園している〈ながの東急百貨店保育園〉のエントランス。元旦を除く364日、7:30〜20:30まで開園している〈ながの東急百貨店保育園〉のエントランス。
▲元旦を除く364日、7:30〜20:30まで開園している〈ながの東急百貨店保育園〉のエントランス。長野大通りに面した保護者専用のエントランスから、エレベーターで2階エントランスまで来ることができるため、ベビーカーに幼児を乗せたまま来園できる。さらにはベビーカーの預かりも受け付けているため、長野駅から新幹線で、都内や軽井沢などへ仕事へ行く人にも利用しやすい
 

「土日・祝日を含み364日開園」都内からの移住者にも人気

2019年(令和元年)5月に開園した〈ながの東急百貨店保育園〉。長野で60年以上にわたり教育事業に取り組んできた〈信学会〉が運営に携わり、〈ながの東急百貨店〉の別館〈シェルシェ〉2階に開園しました。受け入れの対象となるのは、生後2ヶ月から2歳児までの幼児で、満・3歳児以上からは〈信学会〉の受入連携施設を利用することができます。園内は、空きテナントとなっていたスペースを利活用し、来園者専用のエントランスや、調理場、屋内で砂遊びができるスペースも計画。バスや電車の交通手段が集中している駅前の好立地にあるため、車を利用しない都会からの移住者や、長野駅前へ出勤する保護者が、送り迎えをするケースもあります。開園に至るまでの経緯を振り返り、羽田さんは話します。
 
「ひとつには、働き方の“選択肢を増やすこと”。これが〈ながの東急百貨店〉が大切にしていることです。開園は元旦をのぞく364日として、土日や祝日も、朝の7:30から夜は20:30まで、お子様を預けることができます。私たちのように、どうしても土日や祝日が営業の中心となる親御さんが、いつでも安心して働ける環境を整えていきたいです」
 
また、園長の春日智子さんは、長年にわたり数々の保育施設で働いてきた経験から、〈ながの東急百貨店保育園〉の魅力を紹介します。
 
ながの東急百貨店保育園
 
「長野駅前で働く方や、〈ながの東急百貨店〉に勤めている方にとって、いつでもお子様の様子を見に来ることができるという点が、大きなメリットと言えます。お子様の具合が悪くて不安な日でも、一日お仕事をお休みせずに、お昼の休憩時間に様子を見に来ることができますし、私たちにとっても、親御さんがすぐにそばにいらっしゃるという安心感がありますね。
 
また、施設管理者1名と保育士6名に加えて、調理員と事務員さらに属託医がいることも特徴のひとつです。そのため、食事の提供は、その日のお子様の体調に合わせて、少しやわらかく作ったり、細かく切ったりと、調理場ですぐに調整することもできますし、好みやアレルギーに合わせて、個別にメニューを変えることもできます」

 
〈ながの東急百貨店保育園〉には調理場があり、こまやかな食事のサポートができる
▲〈ながの東急百貨店保育園〉には調理場があり、施設管理者1名と保育士6名に加えて、調理員と事務員さらに属託医(非常勤)がいるため、アレルギーやその日の子どもの体調に合わせて、その場で料理を細かく刻んだり、温め直したりと、こまやかな食事のサポートができる
 
「住まいのそばに」だけでなく、日々の多くの時間を過ごす「働く場所のそばに子どもを預ける」という選択肢が、子どもを持つ家族の安心につながっているようです。現在は、受入を少人数に絞り、子どもそれぞれの体調や好みに合わせた食事管理や、保護者との密な連絡共有に重きを置いています。また、子どもと一緒に登園しやすいように、保護者ごとのロッカーを用意し、ベビーカーの預かりを行うなど、こまやかなサービスも備えています。
 
さらに今後は、信学会と連携し、〈ながの東急百貨店保育園〉で預かりをして、午後には住まいの地区の保育園へ送迎することも計画。朝は子どもを連れて駅前まで出勤し、午後には住まいの近くにある保育園に歩いてお迎えに行くこともできるようになります。
 

「お客様だけでなく、社員の将来にも寄り添う百貨店」を目指して

「働き方改革」と「少子化」が同時に課題とされる現代。自分の夢やスキルに合ったライフプランを描き、仕事も子育ても、自分らしく頑張り抜くためには、社会のサポートが欠かせません。とは言っても、現実には「3年間の育児休暇」や、長くても「小学校低学年までの育児勤務」という現実を前にして、子どもの礎を築く幼少期を境に、職場を変えたり、パートタイムで働く選択をしたりする女性も多いのではないでしょうか。
 
こうした課題に対して、「従業員の半数以上が女性」である〈ながの東急百貨店〉は、3年間の育児休暇を設けたり、短時間勤務をサポートする「育児勤務制度」を、小学4年生から小学6年生までに引き上げたりなど、子育てをする人が働きやすい環境づくりに努めてきました。
 
「多くの女性社員が活躍している〈ながの東急百貨店〉は、お客様だけでなく、社員の将来にも寄り添うことを大切にしています。 そのため、お子様が生まれてからも復帰しやすい環境づくりを、常に考えてきました。従業員の生涯をサポートすることが、企業としての役目でもありますからね」
 
こうした流れのなか始まった保育事業は、「従業員のため」だけでなく、地域にも開かれたものとしてスタートしました。そのねらいは、百貨店としての存在意義にもつながっています。
 
「お子様の成長に合わせて、お祝いや生活用品をご利用いただくという従来からの百貨店の役割もあります。しかし、私たちの根本的なサービスは“地域の中で、暮らしのすべてを提案していく企業として何ができるか”というおもいやりを届けていくことにあります」
 
たしかな理念を根幹に、時代に合わせたサービスを提案する〈ながの東急百貨店保育園〉のこれからは、次代のモデルケースになりそうです。
 
ながの東急百貨店保育園
 
 
 
<info>
ながの東急百貨店・信学会 プロジェクト
〈ながの東急百貨店保育園〉

<お問い合わせ>
電話:026-226-5996
お問い合わせ時間:10:00-17:00
住所:380-8539 長野市南千歳一丁目1番地1 ながの東急百貨店 別館シェルシェ2階

(2019/08/26掲載)

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