長野市内を歩いていると、時折目に入る小さな水路。
圧倒されるような自然の風景もいいけれど、街の風景に溶け込んだ手が届きそうな自然も心地いい。
今回は、そんな水路を辿る横道さんぽ。
スタートは、長野駅の西側で見つけた北石堂町の水路。ここから水の流れに沿って、上流に向かって歩いていきます。
道路の下に潜ってしまった水の流れを辿っていくと、大きな木の下に流れている水路を発見。
その先には冒険心をくすぐる、細く曲がりくねった横道が続きます。
さらに辿っていくと立て札が。
どうやらここの水路は「古川」という名前の川とのこと。
水路は駐車場のすぐうしろも流れています。バックするときはドキドキ……。
さらに細道を進むと、国道に出ました。水路の続きは、この通り沿いにある県庁の前に。上流側を見上げると、大きな山が見えてきました。
この山間を縫って降りてくる水の流れに想いを馳せながらさらに上流へ。
県庁近くでは、水路の案内板も発見。
裾花川から流れた水がここで分かれ、農業用水として街に流れているとのこと。
県庁を越えると、取水元の裾花川に近づき、水路の周りに緑が増えてきました。
横道も、街の喧騒から離れて落ち着いた雰囲気。
この道を歩き、辿り着いたのは、八幡・山王堰。ここから少し先、裾花川から取水して、水が街中に流れていきます。
すぐ傍には切り立った山肌があったり、草花が生い茂っていたり。スタートした駅前とは打って変わった自然の風景が広がっています。「疎水百線」にも選ばれたこの場所は、季節になるとホタルも舞うとのこと。
駅前から水路を辿ってゆっくり歩いた小一時間。
人々が行き交う街並みから、山や川など自然溢れる風景へ。目の前の景色がガラリと変わるトリップ感覚を味わった、ある日の横道体験でした。