調理器具や調味料、盛りつける器も何もかも、いつもどおりとはいかない実家の台所で強力な助っ人、飛田さんのお母さんも加わって。できあがった料理はやっぱりほっとする実家の味、長野の味がします。
※【材料】と【作り方】について
材料はいずれも3〜4人前です。汁物のみ7〜8人前なので、量を適宜減らすか、おかわりしてたっぷりいただきたい方はそのままの量でお作りください。
トマト、桃、ワッサーの
はちみつマリネ
ぜひ甘くておいしい桃やワッサーをお使いください。甘味の少ないものは野菜代わりにサラダに入れると良いでしょう。果物は皮をむいてから冷やすと色がかわるので、皮つきのまま冷やして和える直前にむくのがベスト。
【材料】
トマト…3~4個(200gほど)
桃…1 個
ワッサー…1 個
はちみつ…小さじ1 ~ 2
白ワインビネガー…少々
塩…ひとつまみ
【作り方】
(1)トマトは湯むきして冷蔵庫で冷やしておく。桃とワッサーも冷やしておく
(2)桃とワッサーは皮をむき、ひと口大に切る。トマトもひと口大に切る
(3)はちみつ、白ワインビネガー、塩で和える。冷たいうちにいただく
コリンキーのナムル
コリンキーは生で食べられるカボチャです。コリコリとした歯ざわりからその名がついたとか。
浅漬けやピクルスにしてもおいしくいただけます。ナンプラーがない場合は薄口しょうゆか、魚醤を使ってください。しょうゆの色をつけたくないので、ない場合は塩のみで仕上げます。
【材料】
コリンキー…300g
塩…小さじ1/3
ニンニクすりおろし…少々
ナンプラー…少々
ゴマ油…小さじ2
【作り方】
(1)コリンキーは種を取り、皮をむいて千切りにする
(2)塩をして10 分ほど置く。しんなりして水気が出たらしぼる
(3)ニンニクすりおろし、ナンプラー、ゴマ油と和え、5 分ほどなじませる
おからポテトサラダ
おからは買ってきたそのままを使います。布巾で包んで洗って…、そんな面倒な下処理はせずとも大丈夫。安価なおからをもっと気軽にいただきたいものです。甘酢を下味に使うとマヨネーズの味がしっかりとのります。おからを加えるとさっぱりとした口あたりのポテトサラダになります。
【材料】
じゃがいも(北あかり)…3 個
ピーマン(ピータロウ)…1 個
黄パプリカ…1/2 個
タマネギ…100gほど(小さめを1/2 個くらい)
甘酢(らっきょう酢)…大さじ3
おから…150g
マヨネーズ…大さじ3
塩、コショウ…適量
【作り方】
(1)じゃがいもは皮つきのままゆでて皮をむき、つぶす。ピーマンとパプリカは3㎝長さの細切りにする。タマネギは薄切りにする。
(2)じゃがいもが熱いうちにタマネギと甘酢を混ぜ、冷めるまでおいて味をなじませる
(3)おから、ピーマン、パプリカを加えてマヨネーズと和える
(4)味をみてから、塩、コショウで味を調える
具だくさんの汁物
オイスターソースが隠し味。豚肉とキノコ、ゴボウから出るだしとよく合って、水だけで煮ても旨みたっぷりのスープになります。このまま汁ものとしてもいいし、うどんやごはんに合わせてもおいしい。夏なら、すだちなどの柑橘をしぼってさっぱりと。冬はとろみをつけて、ゆずの皮やおろししょうがを添えれば温まる一品になります。
【材料】
豚バラうす切り肉…150g
キノコ(しめじ、エリンギなど)…合わせて300 ~ 400g
根曲がり竹の水煮…150g
ゴボウ…100g
豆腐…1/2 丁(150gほど)
ゴマ油…大さじ1
水…4 カップ
塩…小さじ1/2 ~ 1
オイスターソース…小さじ1
しょうゆ…大さじ1
【作り方】
(1)豚肉は1㎝幅に切る。キノコは大きければひと口大に切る。タケノコは小口切りにする。
(2)ゴボウは5㎝ほどの長さに切り、太めの千切りにする
(3)豆腐は絹でも木綿でも好みのものを軽く水切りしておく
(4)ゴマ油で肉を炒め、火がとおったらキノコを加え、さらにタケノコ、ゴボウを加えて炒める
(5)全体に油がまわったら水を加え、弱めの中火でコトコト15分ほど煮込む
(6)塩、オイスターソース、しょうゆで味つけをする
(7)豆腐を手でひと口大にちぎりながら加え、あたためる
飛田さんいわく「レシピともいえないくらい簡単な料理」をご紹介。
材料や手順は端折って、飛田さんのコメントをお届けします。
作って食べて、好みの味つけを見つけてください。
-
揚げポテト
使ったじゃがいもは北あかり、ノーザンルビー、シャドークイーンの3種。ゆでてから好みの大きさに切って揚げると、適度に水分が飛んで、切り口がカリカリッと揚がります。小さめに切ると表面積が広がるので、香ばしさが増します。生のじゃがいもを薄く切ってゆっくり揚げれば、パリパリッと歯触りの良いポテトチップスになります。
-
きゅうりの簡単ピクルス
ぎっしり袋詰めになった間引ききゅうりは、切らずにヘタだけ落とします。塩はせず、らっきょう酢で和えるだけの簡単ピクルスです。らっきょう酢は知人に教わりましたが、甘酢の代わりに使えて便利です。盛りつけた器は松代焼、唐木田窯のもの。りんごの形をしています。
-
モロッコインゲンのゴマ和え
モロッコインゲン1 袋( 150gほど)はヘタと筋を取り、塩少々を入れた湯でゆでます。食べやすい長さに切り、食べる直前にすりゴマ大さじ2、みりん大さじ1、砂糖大さじ1、しょうゆ小さじ1 と和えます。ゴマ和えは時間をおくと和え衣がだれてくるので、作り立てをいただきましょう。ゴマは白でも黒でもお好みで。
-
ネバネバひやむぎ
モロヘイヤはさっとゆでで包丁で叩きます。長芋は千切りにします。それぞれをゆでたひやむぎにのせて、さらに細切りにしたのりをのせ、めんつゆをはります。長野では、そうめんよりもひやむぎをよく食べるのではないでしょうか。もともとは製法の違いから、そうめんは断面が丸、ひやむぎは四角になります。