長野市復興だより

オール松代で復興を応援

松代復興応援実行委員会

松代地区住民による松代地区住民のための応援組織

令和元年東日本台風により、千曲川支流・蛭川、神田川が越水・氾濫し、広範囲が浸水した松代地区。半壊・一部損壊を含めた住宅被害は約550件にも上りました。長野市南部災害ボランティアセンターの閉鎖後も、被災した地区住民を応援するため、住民の有志で結成されたボランティア組織が松代復興応援実行委員会です。松代地区住民自治協議会の関係団体として、民自治協議会副会長の曲尾(まがりお)正子さんをリーダーに、すでに活動を始めようとしていた若者の団体「ちゃかぽか松代」や、商店連合会など町内外の各種組織・団体と連携した“オール松代”の運営体制が特徴。ボランティアによる個別訪問や、看護師・保健師による“まちの保健室”の実施、“応援グッズ”の配布、“あったか通信”の発行による情報発信など、常に被災住民の心に寄り添った活動を展開しています。

地区内各所で保健師のボランティアによる「まちの保健室」を開催し、地区住民の健康をチェック

季節に応じて無料の応援グッズを配布

 

災害の記憶を後世へ。

3月末には、桜の花形のカードに被災住民を励ますメッセージを書いてもらい、地区内に掲出する「サクラの花びらメッセージ展」を企画。新型コロナウィルス の影響でイベントは中止になりましたが、集まった1000枚以上の花びらを貼ったパネルの撮影を行い、Facebook等で発信するとともに、地区内で分散展示を実施し、被災住民へ温かいメッセージを届けました。また、6月には、災害の記憶を共有し、後世に残そうと、地区内の紙芝居作家赤澤節子さんと連携して制作した紙芝居「伝えよう水害のこわさ」が完成。地区住民へ向けた防災啓発のために活用予定です。 「水害から時が経ちましたが、被災された方の中にはこれから本格的に、リフォームされる方もいます。被害を他人事にせず、記憶を風化させないようにしていくこと、後世に伝えていくことで地域の防災力を高めることが大切だと思います」(曲尾さん)

復興への願いが書かれたサクラの花びらメッセージ

復紙芝居作家赤澤節子さん(左)と連携して制作した紙芝居「伝えよう水害のこわさ」

松代復興応援実行委員会

住所 長野市松代町松代1360
松代地区住民自治協議会
TEL 026−278−1885