梅雨が明け、長野にも夏がやって来ました。
8月2日(土)は「第44回長野びんずる」です。
「祭りは見ているだけでも楽しいんだけれども、『自分ならこうしたいな』というものが前からあったんです。おれだったらこういうふうに企画立てるんだけどとか、こうすればいいのにな、というのがあって、それを発散するために、こういうところ(事務局)に顔を出すようになりました」
そう話すのは、長野びんずる実行委員会事務局のボランティア部会副部会長、関川松雄さん。
関川さんは毎年、びんずる祭りにボランティアとして参加し、事務局に対しては本人曰く「言いたいことを言って」きました。熱意と行動力が買われ、今回からは事務局のメンバーに加わりました。大学、高校などにボランティア募集のポスターを配布したり、子どもびんずるへの招待PRで保育園、幼稚園、小中学校への勧誘などに駆けずり回り、裏方の中心となって活動しています。
実行委員会事務局長の武井秀樹さんは、関川さんの働きに感謝しています。
「一番の陰の立役者ですよね。いや、もはや影じゃないですね(笑)。一般の方の視点で見てもらっているので、こういう風に告知した方がいいよ、とかいうアドバイスをもらったりします。そのへんもものすごく助かっていますね」
関川さんは上越市生まれ。現役サラリーマン時代はおおむね4年置きに転勤を繰り返していました。引っ越しの回数は10回を超えるそうです。定年を長野市で迎え、ここで永住することを決めました。4年前から、長野びんずるをはじめ、長野灯明まつり、善光寺花回廊、ながの祇園祭など、あらゆる祭りでボランティアを買って出て、運営を陰で支えています。
「祭りは楽しむためのもの。自分も楽しまないといかんと思っています。年々良くして、たくさんの人から楽しみだねって思われる祭りにしたいですね。なんせ騒ぐのが好きだから」
そう話し、からからと笑います。
今年の長野びんずるは新たにいくつかの見どころが加わります。
編集部・安斎は中でも「びんずる男選び」と「子どもびんずる」に注目しています。
「びんずる男選び」は、抽選で選ばれた150人の男性が中央通りを善光寺に向かって駆け抜けます。1番にテープを切った人が「びんずる男」として、採火式や法灯行列に参加することができるというものです。
子どもびんずるは、今年から夜の部に移行しました。武井事務局長は「楽しい思い出づくりをしてもらって、そのお子さんたちが10年後、20年後、またびんずるに参加したいなと思ってくれるきっかけになれればいいなと思っています」と話します。
さまざまな思いが詰まった第44回長野びんずる。事務局やボランティアの方々に支えられて今年も開催されます。
会える場所:第44回長野びんずる
ホームページ http://www.binzuru.info/