長野市復興だより

災害に対応した情報の共有と支援強化

古里住民自治協議会

「今まで地震や土砂災害を想定した訓練は行ってきましたが、水害は想定外でした」令和元年東日本台風での被災について、古里住民自治協議会会長の金子祐三さんは振り返りました。下駒沢地区を中心に床上94世帯、 床下87世帯の浸水被害があった古里地区。被災が全地区では無かったことから、地区内での温度差があり、復興への想いを共有することが難しかったとも言います。
古里住民自治協議会では、事務局や各区等に簡易デジタル無線機(約120台)を配備しています。10年ほど前から地区内のアマチュア無線愛好者クラブ「ネット古里」と災害時の情報伝達に関わる協力体制を構築し、年1回の総合防災訓練では、簡易デジタル無線のネットワークとアマチュア無線を使った情報伝達訓練を重ね迅速な情報の共有化を図ってきました。

 

アマチュア無線クラブと協働した防災訓練

今回の水害は想定外だったとはいえ、千曲川堤防決壊があった10月13日には、古里総合市民センター内の住自協事務局にアマチュア無線クラブのキー局を開設し、各区の簡易デジタル無線との情報の共有により、浸水した地区の水位の変化や救助が必要な家の情報などきめ細かい情報を伝達し、その機能を実際に発揮することができました。

 

復興応援イベントでの餅つき

被災1周年の節目として「古里復興応援イベント」を開催し、各区に防災備品の整備や、災害・復興を記録したパネル展示などを行ない、防災意識の啓発にも取り組んでいます。また、市仮設住宅入居者との交流も図ってきました。今年2月には地区の防災対策の集大成である「古里版いきいきふるさと安心・安全防災マップ」の改訂版を発行予定。金子会長は、「地区住民の皆さんは、このマップを日頃から目に届く場所に置いて、いざ災害の時に役立ててほしい」と語りました。

 

 

古里住民自治協議会

住所 長野市金箱635-16
TEL 026-295-9755
MAIL furusatojichi@bj.wakwak.com