長野市復興だより

人と人の「つながり」を大切に。

長野市災害ボランティア委員会

長野市災害ボランティア委員会は、東日本大震災の際に岩手県大槌町の支援活動をしていた「(旧)長野市災害ボランティア委員会」を母体として、長野市ボランティア連絡協議会、ながのボランティア・市民活動支援ネットワーク、ながの災害・防災ネットワークみらい、NPO法人長野県NPOセンター、Handred Hands、その他個人会員により構成されています。令和元年東日本台風では、発災直後から会員同士がSNS上で連絡取り合うと同時に、活動拠点である長野市ふれあい福祉センターで毎晩打ち合わせを行い、情報交換と活動内容を協議しました。
「この委員会の組織の強みは、メンバーにいろんな人がいて、それぞれのネットワークを持っていることです。皆が毎日それぞれの情報を持ってきて話し合うことで、幅広い活動につながりました」と話すのは、委員のひとり阿部今日子さん。例えば、発災直後、“災害ボランティアの効果的な活動のためには活動前のオリエンテーションが必要”との意見が出て、長野市社会福祉協議会と連携し、北部災害ボランティアセンターでのオリエンテーションを実施することに。また、被災者への物資支援では、「スマートサプライ」の仕組みを活用。各委員が現場のニーズを的確にキャッチし、必要な物資が適正量供給できるように支援しました。

北部災害ボランティアセンターでのオリエンテーション

被災地での各種支援と並行して行ったのが、オリジナルグッズ販売による募金活動。東日本大震災の支援活動で培ったネットワークとノウハウにより、「ながの龍神Tシャツプロジェクト」を立ち上げ、インターネットや各地のイベントで販売。売上げの一部を長野市教育委員会を通じて長野市内の小中学校に寄付しました。
さらに、西日本豪雨災害被災地支援で繋がった倉敷市の珈琲店の珈琲を長野で販売する「アルクマ復興珈琲プロジェクト」を展開。両被災地がひとつになって復興を歩む取り組みは、多数の人々の共感を呼び、活動資金調達にもつながりました。「やはり、ボランティア活動には人と人のつながりが一番大事だと感じます」と活動を振り返った阿部さん。“被災直後は、市内外の各ボランティア組織間での相互理解不足により、思うように連携が取れないジレンマがあった”との反省に立ち、2020年7月と12月には、市内の各団体に呼びかけ、他団体との共催で交流会を開くなど、相互の関係構築に努めています。長野市災害ボランティア委員会では、今後も防災啓発など継続的な復興支援活動を継続。活動寄附金及び会員は随時募集中。ぜひ下記のウェブサイトからご連絡ください。

ながの龍神Tシャツ(左)とアルクマ復興珈琲の販売(右)

 

 

 

長野市災害ボランティア委員会

住所 長野市大字鶴賀緑町1714-5
長野市ふれあい福祉センター長野市ボランティアセンター内
e-mail saibora.nagano@gmail.com
HP https://saibora.jimdosite.com/