篠ノ井地区住民自治協議会
令和元年9月に開館した篠ノ井総合市民センターが避難所に
11月からは住民自治協議会が中心となって「台風19号篠ノ井地区災害支援募金」の活動を実施。令和2年3月末日までに個人・団体・企業等から360万円以上もの支援金を集め、被災した個人住宅を対象に各区長を通して支援金を商品券に替え配布しました。
被災21地区の区長らは、自ら被災地を歩き、今後の防災に活かすため、住宅地図を色分けした浸水住宅マップを作成しました。
区長たちが手作りした浸水住宅マップ
被災状況に地域的なばらつきがあり、住民の災害への意識もまちまちな篠ノ井地区。“歴史的な浸水被害の記憶を後世に伝えよう”との思いから、地区内の女性ボランディアグループ「信州なでしこ隊」と地域活性化男性グループ「寺子屋ダンディ」のメンバーが中心となって、被害にあった地区住民の証言をまとめた朗読シナリオを作成。住民自治協議会が撮影した災害写真をスクリーンに投影しながらの朗読は他地域からも反響が大きく、11月までに3回の朗読劇を実施しました。被災前から毎年「防災講演会」を開催してきた住民自治協議会では、今年も11月19日に講演会を実施。特別養護老人ホーム・博仁会桜荘の所長と職員が浸水被害と入所者の避難についての取組事例を紹介しました。浴本事務局長は、「わたしたちには復旧工事はできないけれど、地域の皆さんの防災意識などソフト面を充実させるための活動を続けていきたい」と語りました。
篠ノ井総合市民センターで開催された防災講演会