今回はTHE FUJIYA GOHONJINを経営している、株式会社藤屋の藤井大史郞さんにインタビューをさせていただきました!
第2弾では、藤井さんの人柄をご紹介します!
この記事のPOINT!
- コロコロした動物が好きで体を動かすことや景色を見ることが癒し
- 人とのつながりが嬉しい
- 藤屋の世界観での宿泊業再開と「存在として」必要とされる人になることが目標!
- 長野市は楽しく過ごせるコンテンツがいっぱいのまち
- 可能性の塊
推し動物は豆柴です
藤井さんの推し動物っていますか?
推し動物は、豆柴ですね。「誰が面倒を見るんだ」論争で自宅ではまだ飼えてないんですけど…(笑)
すぐ隣の姉の家で「あんずちゃん」っていう豆柴を飼っているんですよ。
可愛いでしょ?この子は雷が鳴ると怖くて動けなくなっちゃうから、そのタイミングで近くにいるとすぐに抱っこして「お~よしよし」って(笑)
あとは最近パンダの子どもが木から落ちる動画が結構面白くて嫌いじゃないです(笑)
なるほど、コロコロした動物がお好きなんですね?
そうそう。朝9時前後に藤屋の前を母親が日課として掃除をしているんだけど、姉も一緒に掃除をしていると、あんずちゃんもその後ろをくっついて歩いてますよ。
仕事終わりの海釣り
日常の癒しになっているものや趣味は何ですか?
釣りによく行きますね。一人で孤独にって感じじゃなくて、会社のキッチンやサービスのメンバーと基本は4人くらい、多いときは10人くらいで一緒に行っています。
どれくらいの頻度で行かれるんですか?
4月~9月くらいの間は海の状態がいいけど、そんなに頻繁に行かれないから、1か月1回、6カ月の中で3,4回行ければいいですね。とはいっても、普通にレストランの仕事が終わってから釣りに行くから、夜の12時30分くらいに長野を出発して、食料や道具を仕入れて、そこから釣りをして海から帰ってくるのが14時30分頃だから、半日以上海の上…(笑)
釣りが終わった後、藤屋に戻って捌いたり調理をして、それぞれ持ち帰って家で食べるんですけど、船の上で締めているから日持ちもするし、夜まで鮮度抜群で美味しく食べられます。
冬は親子でスノーボード
他にも長野ならではの過ごし方はありますか?
ここ2、3年は大学4年生の息子と一緒にスノーボードに行っていますね。
スノーボードや釣りみたいな体力を使うこと、体を動かすことでストレスを発散しているのかもしれないです。
生粋のアウトドア派
かなりアウトドア派なんですか?
すごくアウトドア派 (笑)あまり寝すぎると具合悪くなりますね。
もちろん疲れたら寝ますが、例えば何もしないでいいっていう一日があるとして、好きな時間に起きてグダグダしていると「何もしない疲れ」で夜に体調が悪くなってきます…。
だから、ちょっと買い物に行ったり、外に出たり、会社のメンバーやお付き合いのある方とゴルフに行ったり、山の景色が好きだから自然の中を歩いたりする方がいいですね。
季節を感じる景色が好き
自然がお好きなんですか?
自然というより景色が好きなんです。藤屋から見える新緑や紅葉、雪の絨毯などの四季折々の景色や、山を見ると長野っぽくていいなぁっていう気持ちになります。
当たり前の生活の中にある幸せ
関東から長野市に来てよかったなと感じる部分はありますか?
みんなあまり気づいていないかもしれないけど、果物がすごくおいしいんですよ!
長野に住んでいるみんなは、果物とかもらえることが当たり前ですよね?そんなことないんです(笑)
そういう自分達にとっては、当たり前かもしれないことが、そうじゃない所から来た人にとってはすごく価値があることなんだと思います。当たり前に生活していたら気づかないことだけど、それってすごく幸せなことだなって感じますね。
少しでもおいしいものやこだわりのあるものを見つけたり、こだわりを持っている生産者の方と出会って、話をすることも楽しみの一つです。
「つながりがあること」が嬉しい
長野市に来て日常生活でラッキーだなと思えるようなことはありましたか?
昔は当たり前にあると思っていたりんごの価値に今は気付けて、毎年食べることがとても待ち遠しいです。あとは、メンバー(従業員)のご実家の果樹園で生産している果物をいただいて、藤屋で提供したりとか…。
そういうことは人付き合いや関わりがあってこそ成立するものだから、「もらえてうれしい」というよりも、「つながりがあることがうれしい」ですよね。
楽しく過ごせるコンテンツがいっぱいの街
Iターンされたからこそ分かる長野市の魅力とは、ずばり何でしょうか?
「観光産業」がとても魅力的なまちだと感じています。特徴的なおいしい食べ物や季節を感じられるものをもっと上手に活かした体験の場が多くできると、さらに魅力あふれる街になると考えていますね。
「どこか行ってみよう」と思うときには、その目的の動線上に色々な楽しみがあるはずです。「裏道にはこんな面白いコンテンツがある!」とか、小さな楽しみをもっと上手に発信していければ、移動だけで終わらせずに、楽しめるようになりますね。そういうことを、長野市はもっとできると思います‼
観光客の方に「ここ行ってみてください‼」「あそこでこんなもの買っていってください!」と、分かりやすく案内できるようになれば、「楽しく過ごせるコンテンツがいっぱいある街」としてもっと魅力的になると思いますし、長野市だけでなく、長野県全体が魅力的になるといいですよね。
長野市のみならず長野県のことが大好きなんですね!
そうなんですよ。長野県が大好き‼
藤屋の世界観で創られる宿泊業
今後のビジョンを教えてください。
一つは宿泊業の再開です。だからこそ、藤屋が今やっているいろいろな活動が活かされて意味のあるものになっていくと思うから、近いうちに実現できればいいと考えています。
長野市に来た方が藤屋を利用して、その世界観のまま宿泊したり、朝食を食べて、またどこかへ行くっていうサイクルができる。その世界観がリセットされることなく旅を続けたり、過ごしてもらえたりする空間が出来上がるから、やっぱり宿泊業は再開したいですね。
「存在として」必要とされる人になりたい
藤井さん自身は「こういう人になりたい」という目標はありますか?
基本的に会社にいる時はニコニコしています‼
メンバーは「社長」って呼ばずに「大史郎さん」って名前で呼びますし、みんなのことも下の名前で呼んでいます。
後は、似たような名前の人や入社したばかりの時にニックネームを付けられるメンバーがいたりするから、本当の名前で呼ばれない人がいますね(笑)
だから、たまに「社長」って呼ばれると新鮮だし、ちょっと戸惑う事もあります…。
あとは、「存在として必要とされる、頼りにされる人」でいないと社長でいる上で困るだろうから、「この人に言えば何とかしてくれる」、「この人といれば何とかなる」って思えるような人でいたいですね。
「可能性の塊」
若者へのメッセージをお願いします!
みんなは、今まで生きてきた中での経験とか、今自分の頭にあることで色々なことを決めたり判断すると思います。
それも大事なことなんだけど、この先5年後、10年後、どうなるかわからないですし、自分自身16年前に業態を変えたときは、今みたいな形になっているなんて思っていなかったです。
「こうなったらいいな」っていう理想はありますが、必ずしもそうはならなくて、いい方向にも悪い方向にも行くことがあると思います。でも、その時の自分の知っている情報だけで判断しないでほしいんです。そういう意味でみんなってやっぱり「可能性の塊」だから勇気をもってチャレンジしてほしいと思います。
もちろん、今やりたいことがあるならチャレンジすればいいし、具体的にやりたいことがなくても、何かそういうチャレンジできる環境があるならちょっとそれをやってみてほしいですね。
それが一生続く必要はなくて、その結果もっと興味が持てるものがあればそれをやればいいと思いますし、どんどんいろいろなことをやってほしいですね。
最後に『不易流行』という言葉に戻りますが、自分の中で大切にしている変わらないものは絶対にあるはずです。それを見つけて、いろいろなことにチャレンジしていけば人生を楽しめると思います。
長野市に限らず地元愛も大切にしてほしいですが、違う場所で活躍していても関わっている人たちからしたら、地元で活躍しているのと同じくらい誇らしいことです。場所は限らず色々なことを経験してチャレンジしてほしいですね。
- 出身:
- 長野市
- 経歴:
- 1971年生まれ→日本大学文理学部卒業→東京YMCA国際ホテル専門学校ホテル専攻科に1年間在学→日本料理の板前として修行し、株式会社エイワに7年勤務→1999年に株式会社藤屋に入社→2006年に代表取締役に就任。
人間学部文化学科3年(2022年度)
フィールドワークや地域の企業、行政と連携したプロジェクトを通して、日々学んでいます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
藤井さんのおっしゃっていた「当たり前の中にある幸せ」という言葉が、長野市のみならず長野県で暮らすことの幸せや楽しさを見つめ直すきっかけになりました。また、将来県内就職を考えている私にとって、常に笑顔でお話になる藤井さんの姿は「長野市にはこんなに素敵な社長さんがいるんだ!!」という新しい希望の発見に繋がりました。今回この記事を読んでくださったあなた、長野市にはあなたの心を癒せるものやチャレンジを応援してくれる環境があります。今回の企画では全3社に取材に行きましたので、残りの2つもぜひぜひチェックしてみてくださいね〜!!この記事があなたの可能性を広げる1つになれば嬉しいです!!