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わくわく・共感できる長野の元気情報を配信します!

ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

壁一面に本が並ぶ、正方形の部屋

善光寺の門前、ビニール工場をリノベーションした建物KANEMATSUの奥に古本屋があります。
お店の名前は『遊歴書房』。
一階に入っているカフェを通り抜けた先にある、味のある木の看板が目印です。
 
ちなみにこの建物はこれまでの「ナガラボ」でも紹介している注目の場所。
「宮本圭さん 建築家/シーンデザイン一級建築士事務所」
「小林千鶴さん 粉門屋仔猫」
「高校生の帰り道 長野市東町から権堂町へ続く道」

もともと県内の大型書店で書店員だった店主の宮島さんが2011年にオープンしたこのお店。ご自身が歴史や旅が好きだったことから『遊歴書房』と名付けました。
 
店内に入ると、天井まで届く本棚がほぼ正方形の部屋の壁一面を埋め尽くしています。
 
「元々イメージはあったけど、建物の形状に合わせたという感じです。そんなにスペースも広くないから、たくさん本を置くなら天井まで届く本棚もいいかなと思って」
 
と控えめに宮島さんは話してくれました。
 

世界中の“未知”に想いを巡らす

置いてある本は、歴史や哲学、宗教、政治といった人文書をメインに、小説、紀行といった文学書、遺伝子や宇宙といった自然科学、はたまた絵本や漫画といった柔らかいものまでズラリ。
 
幅広いジャンルを横断し、中国や東ヨーロッパ、アラブ、さらには信州など、世界の地域ごとに本棚が編集されています。
 
お店のコンセプトは、「世界を知る、本の地球儀」
 
この街、この時代で、自分が生きてきた数十年という時間が、もし地球の裏側のあの都市で流れていたとしたら、はるか昔のあの時代で過ぎていたとしたら
ーーぜひそんな想像と一緒に本棚を味わってみてください。
 

人文書を中心につくられている本棚の第一印象は、もしかしたら「難しい」かもしれません。でも、単に「『難しい』だけで終わらせてはいけない何か」をきっとこの空間では感じるはず。
 
「知らない世界を知りたい」
 
という宮島さんの素直で生身の好奇心が込められている本棚は世界を知るために必要な”知”が凝縮されたもの。自分の世界観をたくましく鍛えてくれる“知”を手にしたら、きっと世界の見え方は変わることでしょう。
 
今はまだ知らないことばかりだけど、ほんの少しでも本に描かれている向こう側の世界を知っている自分で訪れたら、またこの空間の感じ方が変わりそうな予感がします。
 
そんなことを考えて、まず一冊の本を買いました。
 
この本を読み終わり、少し世界が広がったときにもう一度この本棚の前に立ってみたいと思います。次はどんな世界を覗きたくなっているのでしょうか。
 
時間をかけて、挑んでいきたくなる本棚。よろしければ体感してみてください。

<info>
『遊歴書房』
www.yureki-shobo.com
定休日:毎週月曜日・火曜日
営業時間:11時~19時
〒380-0831
長野県長野市東町207-1 KANEMATSU
TEL/FAX 026-217-5559

小林拓水
小林拓水(コピーライター)

ライタープロフィール1990年生まれ。松本市出身。京都大学在学中、上田市内のマルシェイベント「LOPPIS UEDA」の立ち上げに参加。大学卒業後は都内の大手求人媒体社や広告制作会社にて総務やADとして従事。会社勤務の傍ら、長野県内のカフェ等の取材記事をメディアへ寄稿。2017年5月よりコピーライター事務所「Rockaku」にて幅広くライティングを行っている。

おすすめの本『ガケ書房の頃』 山下 賢二(著)

 

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