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ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

No.407

田口

剛志さん

ボアルース長野フットサルクラブ

溢れるチーム愛! 走力と運動量を武器に得点ランキング首位を走るフィールドプレイヤー

文・写真 島田 浩美

長野市をホームタウンとするフットサルクラブチーム「ボアルース長野」。2011年に発足し、2018年からはF2リーグ(日本フットサルリーグ2018/2019 ディビジョン2)に参戦しています。なんと2018年10月15日現在、リーグ首位を独走。さらに田口剛志選手は、得点ランキングでもトップをマークしています。そんな田口選手に、チームへの思いやこれからの目標を伺いました。
 

メンバーのひたむきな姿に魅了され「ボアルース長野」に加入

「集中!」「目の前のことをやろう!」
そんな前向きな掛け声が飛び交う体育館。「ボアルース長野」の練習風景です。
 
「フットサルはテクニックを見られがちですが、『ボアルース長野』のメンバーはひたむきに走って体を張って守備をしたりと、一途さが一番の魅力です」
 
こう話すのが、前節まで11得点で得点王争いトップに立つ田口剛志選手。“得点王”と聞くと、負けん気の強さを前面に押し出す強気なタイプを想像しがちですが、田口選手は驚くほど真逆の印象です。
 
「得点王になる人って、メッシとかクリスティアーノ・ロナウドとかすごい人がなるもんやと思われていますが、自分の強みはとにかく走ること。運動量で敵を困惑させ、チャンスあればゴール前に走っていきます。そう言うと拍子抜けされると思うので、申し訳ないですね(笑)」
 
関西弁ながら穏やかな口調で恐縮する姿は「本当に得点ランキング1位!?」と疑ってしまうほど。しかし、いざ練習が始まるとコートを激しく駆け回り、大きな声を出す取材時とのギャップに、同一人物かと目を見張ってしまいました。
 

▲「アラ」とよばれる中盤のポジションで活躍する田口選手。コートを縦横無尽に走る
 
そんな田口選手は和歌山県出身。小学生の頃にサッカーをはじめ、高校時代はインターハイにも出場。その開催地が長野県だったという縁もあり、2014年、信州大学工学部に入学し、大学内のフットサルチーム「バイシュラバナ」で、大学選手権や社会人も参加する冬の選手権への出場を果たしました。
 
そうしたなか、大学3年生の時に選手権大会で知ったのが「ボアルース長野」です。現役信州大学生のメンバーもいたことから「ここで得たものを『バイシュラバナ』に還元したい」との思いで練習に参加。しかし、何度か通ううちに、人柄のいいメンバーが多かったこと、そして何より、初めて観戦に行った北信越リーグのホーム戦でのチームの雰囲気にすっかり魅了されたと言います。
 
「ひたすら走って2—0から3−2と劇的な逆転をして勝ったんです。その姿を見ていたら、このチームでフットサルをやりたいという気持ちがだんだん湧いてきました。応援したくなるチームでした」
 

 
こうして、2015年に正式加入。「バイシュラバナ」のメンバーも、高いレベルでフットサルをやるならいい環境だと、快く送り出してくれたそうです。
 

似て非なるサッカーとの違い。常に全力疾走のフットサル

ところで、フットサルとサッカー。似ているようですが、フットサルの魅力はどんなところでしょう? 田口選手に尋ねると、こんな答えが。
 
「人数は5対5とサッカーより少なく、コートもボールも小さいのですが、ボールを触る回数はサッカーに比べて断然多いから楽しいですね。それに、フットサルは常にダッシュの繰り返し。試合中の交代は自由なので出場時間内に全力を出し切るしんどさはありますが、1秒でもあれば点が入ってしまうほど攻守の切り替えや展開が早いのも魅力です。見ているほうも飽きないと思います」
 

 

▲ホームゲームでは2試合連続ハットトリックも決めた
 
確かに、実は私、練習風景ながらフットサルを見るのは初めてでしたが、その迫力や試合さながらの懸命さには心を奪われました。そして「大人になって、仕事以外でこんなに何かに打ち込むことってあるだろうか」と、なんだか青春時代を思い返すような熱い気持ちにもなりました。
 

▲週4〜5日、休むことなく2時間続く練習。それでもF2リーグ内での練習量は少ないほうだそうで、1回あたりの練習内容を濃くしていかないといけないのだとか
 
さて、2017年3月に大学を卒業するまで「ボアルース長野」で活躍した田口選手。2015年度には北信越フットサルリーグや全日本フットサル選手権北信越大会で優勝を経験しました。そして、卒業後は故郷・和歌山に戻り、県庁に就職。関西リーグ所属のチームでプレーをしました。
 
「関西は大阪・兵庫という都会もあり、選手人口も多いので北信越リーグよりもうまい選手が多く、対戦相手も強いので面白かったですね。でも『ボアルース長野』のように、高校生並みに体を投げ出してひたむきに頑張るチームは少ないように思いました」
 
そうしたなかで、田口選手が退団した2017年、「ボアルース長野」はFチャレンジリーグへの参戦を決め、翌2018年度からはF2リーグ参戦が決定。
 
「もともと一緒にやってきたメンバーがどんどん大きな舞台に進んでいくのはうらやましくも思いましたし、F2リーグのカテゴリーで戦うなら、自分も挑戦してみたいと思うようになりました」
 
こうして、田口選手はわずか1年で和歌山県庁を辞めて長野市役所に再就職し、「ボアルース長野」に戻ってきたのです。
 

心機一転、長野へ。一体感を大切に、めざすはF2リーグ優勝!

1年ぶりに帰ってきた長野は、むしろ故郷の和歌山より落ち着くと感じた一方、フットサルの技術面では、昨年、北信越リーグとFチャレンジリーグのふたつのリーグを戦って濃厚な1年を過ごしてきたメンバーと自分との成長の差も感じたそうです。そうしたなかで練習を重ね、今では得点ランキング1位に君臨。その秘訣を尋ねたところ、意外な答えが返ってきました。
 
「今は1位ではありますが、足もとの技術は人より劣っていますし、点を取りにいくキャラでもないんです。ただ、味方を信じて走っているだけ。それに、前半戦は点を決めているものの、内容としてはチームの足を引っ張っているので、もっと気を引き締めてやらないかんと思っています。チームの仲間が自分の伸びかけている鼻をちゃんと叩いてくれるので、ほんまありがたいですね。確かに得点王になることも頭をよぎりはしますが、あまり気にしていません。いずれは抜かれるもんやと思っていますし、それよりチームが勝つほうがうれしいです」
 

▲勝ち続けていても常に全員で同じ方向を向くことを意識し、F1リーグ経験者が中心となって「今のままではだめだ」とチームを鼓舞してくれることがまた、今のリーグ1位という結果につながっているのだとか
 

▲現在、長野市役所第一庁舎にはボアルース長野PRブースも設置されている
 
そんな田口さんのやりがいは、「ホームゲームに800人もの観客が来てくれ、勝つとワーッと盛り上がって帰っていってくれる様子を見ること」。だからこそ、長野の人には一度は試合を観に来てほしいと話します。
 
「一回見に来てもらえたら、フットサルってこんな迫力があって面白いんやと、特にサッカーを見たことがある人ならそう思うはずです。それに、チームとしては試合に出ている人はもちろん、ベンチの人もベンチに入っていない人も全員で勝ちの方向を向き、各々できることしているので、そういう一体感も感じてほしいですね」
 

 
とはいえ、より多くの集客を求めるためには、やはりF2リーグでの優勝は必須だとも感じています。
 
「優勝をしたらいやでも多くの人の耳に入ると思うので、見に来てほしいと言いつつも、今は結果が必要です。必ずどこかでつまずく時がくるので、その時にどれだけ踏ん張れるか。自分としては走ることがメインで人よりボールに触ることが少ない分、試合でミスを一回もしないくらいの安定感を身に付け、ゴール前のチャンスを決め切りたいです」
 
そうしたなかで、いずれF1リーグに進んでも、フットサルを楽しむことは忘れないようにしたいと田口さん。その純粋な気持ちが練習風景からも伝わってきて、なんだか「私も頑張ろう」と明日への元気がもらえたような気がしました。
このワクワク感を味わいたい方、ぜひ試合会場に足を運んでみてください!
 

(2018/10/19掲載)

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会える場所 真島総合スポーツアリーナ ホワイトリング(ホームゲーム開催場所)
長野市真島町真島2268番地1
電話 026-215-1231(株式会社ボアルース長野フットサルクラブ)
ホームページ http://boaluz-nagano.com/
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