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No.359

小澤

吉則さん

長野経済研究所調査部長

長野県の経済やまちづくりを
わかりやすく解説

文・写真 宮島悦雄

トランプ大統領の誕生で長野市の暮らしがどう変わるかと言われても、日々の暮らしへの影響はよくわかりません。そんな難解な世界情勢や経済の動向から、地域づくりや暮らしまで、わかりやすく解説してくれる人が長野経済研究所の小澤吉則さんです。解説にとどまらず、さまざまな審議会などで半歩先、一歩先を見すえた提言も行っています。

自治体・企業の応援団

長野経済研究所は、自治体のビジョン策定のお手伝いや企業の経営相談に応じている、長野県を代表するシンクタンクです。その活動のフィールドはあまりにも広くて、ひと言では表現できません。小澤さん自身は、「自治体や企業の“応援団”」と言っていまが、実際にはさまざまな課題の解決策まで導いてくれるので、「よろず相談所」にも見えます。

小澤さんは2000年から長野経済研究所で長野県経済の活性化や地域振興に取り組み、09年から調査部長。今は、さまざまな審議会委員などの公職に就いて活躍していますが、偉そうなそぶりはまったくなく、笑顔を絶やさずフレンドリーに答えてくれます。

その人柄、物腰の柔らかさからマスコミに登場する機会も多く、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのメディアで地域経済をわかりやすく伝えたり、がんばっている地元企業を紹介するなど、積極的に情報発信に取り組み、県内各地で講演会も開催されています。
 
「講演会はライブですから皆さんの反応も速い。その場で『話を聞いて元気になりました』とか『明日使えるヒントをもらった』と言ってもらえると、逆にこちらが元気になって帰ってくることが多いですね」

講演会は年に約30回。「振り返ってみたら延べ500回ぐらいになりますね」

『逃げ恥』から人口減少問題に切り込むわかりやすさ

どうして小澤さんの話が面白いのか、その理由の一つはわかりやすさにあります。縁がなさそうな政治や経済の難しい問題が、長野の中小企業の経営や地域づくり、日々の暮らしにどう影響してくるのか。逆に日々感じていることが、国や世界の問題にどう関わっているのか、上から目線で教えるのではなく、同じ目線で一緒に悩み、考え、共感しながら解説してくれます。

たとえば、長野経済研究所のホームページの「産業調査員 情報・コラム」に、今年1月にアップされた小澤さんのコラムは「ドラマ『逃げ恥』に見る人口減少問題」。SBC放映のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」から、「主婦業の経済的価値」「女性の労働環境」に触れ、地方創生から少子化=人口減少問題に切り込んでいきます。

「労働力不足を埋めるために、女性が安心して働ける環境をと言いながら、実際には女性だけに“不当な負担”をかけている。これでは女性が結婚をためらい、ますます少子化に拍車がかかる。仕組みづくり、風土づくりが大きな課題でしょう」

人気ドラマだっただけに「逃げ恥」を見ていた人は多く、このコラムには、女性経営者をはじめ多くの働いている女性から共感のメールが届いたそうです。

SBCテレビ「明日を造れ!ものづくりナガノ」のスタジオ。これまで県内製造業80数社を紹介し、この1月に100回となった(写真は小澤さん提供)

どんな問題にもヒントが出てくる不思議な引き出し

もう一つ、小澤さんの人気の秘密をあげるとすれば、引き出しの多さです。これまでの豊富な経験に加えて、たくさんの企業の社長や自治体の首長に直接会ってきたことが大きな財産になっているようです。

長野経済研究所の月刊誌「経済月報」では、小澤さんが県内の町村長にインタビューする「わが町・わが村を語る」という企画があり、これまでに30を超える自治体の首長が登場しています。

「自治体のトップの方は、真剣に地域経営をしている。実際に話していると、企業経営者と同じ匂いを感じますね。ある村長さんの『地域のものは石ころでも地域資源だ』という言葉からは強烈な印象を受けました。皆さん、地域が大好きで、わが地域をどう良くするか命がけで取り組んでおられる」

 この連載では、稲作ができない高冷地という逆境から一大レタス産地をつくりあげた川上村や、高齢者対策として始めた介護事業を村の産業といえるまでに成長させた泰阜村などが紹介され、そこには企業経営や地域振興にすぐにでも役立ちそうな事例がぎっしり詰まっています。その一つひとつが小澤さんの引き出しの中に納められているので、一つの問題に対して、こちらの引き出し、あちらの引き出しとさまざまなヒントが飛び出してきます。

成功している中小企業の社長と町村長、どちらにも通じるトップの特徴として、小澤さんはこう話します。

「“ないものねだり”をしないということですね。手持ちのカードで勝つという姿勢がはっきり見えます。手持ちのカードでいかに勝つかと考えるところから知恵が出てくる。制約があるから伸びると言っていた社長もいました」

南箕輪村の唐木村長と対談する小澤さん

ふるさと長野を元気にしたい!

小澤さんと話していると、どんな話題にも次々と答えてくれるので、あっという間に時間が過ぎていきます。そろそろまとめなければと、「これからの地域づくりや企業経営に共通する課題を一つ上げるとすれば―」と聞くと、即座に「教育です」と返ってきました。子育てから学校教育、企業の人材育成まで含めた、広い意味での教育です。労働力がマイナスになった今、潜在成長力を引き上げるには、優秀な人材を育てて生産性を高めるしかない、と。

「私たちは30年前に詰め込み教育で育てられましたが、子どもたちを見ていると、未だに似たような詰め込み教育を受けている。これで世界と伍していけるのかと不安になります」

教育の現状に不安な表情を見せる小澤さんに、今後の抱負をうかがうと―

「今は地方創生が国の大きな課題になるほど地方は元気がありません。どうしたら元気になるか、私なりに模索しながら地域振興の一翼を担いたいと思っています。とくにこれまでの仕事を通じて、言葉の力は大きいと改めて感じています。私のポジションでは情報発信が中心になるので、言葉を通じての勝負を心がけていきます」

テレビやラジオ、講演会で小澤さんの話を聞く機会はたくさんあります。「自分も元気になって、皆さんに元気を届けたい」という小澤さんの「言葉の力」に注目です。

「わが町・わが村を語る」は「経済月報」に3カ月ごとに掲載されている

(2017/02/06掲載)

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