No.154
松宗
栄里さん
タヒチアンダンス ORI HIONA(オリヒオナ)代表
イアオラナ!(こんにちは!)
情熱と笑顔がはじけるタヒチアンダンス
文・写真 Chieko Iwashima , Koji Ogawa
ママが集まるタヒチアンダンスのレッスン
長野市稲葉で毎週金曜日に練習している「タヒチアンダンス ORI HIONA(オリヒオナ)」。生徒は20代から60代までと幅広く、昼間のクラスは子どもを連れてきてもいいということもあって主に子育て中のお母さんたちでにぎわっています。
その中心にいるのが、代表の松宗栄里さん。
「久しぶり~!お腹へっこんだね~!」と松宗さんが話しかけている女性。聞けば、久しぶりの参加で、産後間もないそう。とてもそうとは思えないスタイルのよさにわが目を疑っていると、その次にやってきたスレンダーな人も生後3カ月という赤ちゃん連れ。
「産後、みんなすぐ戻ってきますね(笑)。妊娠中も出産5カ月前くらいまではステージに上がる子もいます。私もそうでした」
松宗さん自身も3歳と1歳のお子さんのお母さんです。
女性らしいボディラインを生かした踊りなのでシェイプアップ効果も大きい。くびれがまぶしい!
「膝を曲げて、ずっと中腰で踊るので下半身の筋力、特に内ももの筋力がつきますし、骨盤矯正にもいいと言われています。シェイプアップ効果があるので、ダイエット目的で始める人もいますよ」
日頃、運動をまったくしていない私は、ちょっと体験させてもらっただけで腹筋が痛くなり、その効果を実感しました。
「よくフラダンスとの違いを聞かれるんですが、まずハワイとタヒチで国が違います。ルーツは同じポリネシアン文化なんですが、タヒチは太鼓の音に合わせて腰を激しく動かすのが特徴ですね。南国の踊りなので衣装も露出度が高くセクシーでかわいらしく、元気いっぱいです」
ちなみに、フラダンスブームの火付け役ともなった2006年に公開された映画『フラガール』で、主演女優の蒼井優さんがクライマックスで踊っているのもタヒチアンダンスです。
昼間のレッスン「昼ママクラス」「昼ママ上級者クラス」は子ども連れの参加OK。夜のクラスも初級、上級とある
東京での経験を生かしてチームを結成
松宗さんがタヒチアンダンスをはじめたのは東京に住んでいた頃のこと。
「大学進学で上京して、そのまま東京で保育士として働いていたとき、スポーツジムで知り合った友人に誘われてタヒチアンダンスのチームに入りました」
そのダンスチームに2年間所属。実際にタヒチへ行き、本場のタヒチアンダンスも見て学んできました。そして、約8年前、長野への帰郷と同時に「オリヒオナ」を立ち上げました。「オリヒオナ」とは「踊る(オリ)雪(ヒオナ)」という意味です。
「当時はまだ私は東京のチームに所属していたので、他の先生について習うということも考えられませんでした。でも地元でも仲間をつくって楽しく踊りたかったので、自分でやってみようと思いました」
口コミで評判が広まり、現在は20人ほどが在籍。年に1回、大きな発表会に出場する以外に、各種のイベントや飲食店でのステージのほか、福祉施設などでボランティアでも踊っています。
「うちは基本的な動きがほとんどで、あまり難しいことはやっていないんです。やる気のある人たちが大勢いて、衣装や制作、イベント担当など、役割を持って盛り上げてくれているので助かっています」
未経験の人でも楽しくはじめられる。一人ひとりに丁寧に指導する松宗さん
タヒチアンダンスは、パレオやモレ(フリンジのスカート)、ココナッツの実でできたココブラなど、華やかな衣装が魅力の一つである反面、そこに費用がかかるのが悩みだそう。
「衣装がかわいいという見た目からやりたくなる人は多いです。私もそこから入りました(笑)。でも、現地の人たちが衣装に使っている植物を取り寄せたりすると高くなってしまうので、いかにお金をかけずにやるかっていうところをみんなで知恵を絞り合っています」
できるだけお金をかけずにタヒチアンダンスを長く続けて楽しんでもらえるようにと工夫し合うことで、チームの仲も深まっているようです。気軽に参加できる1回500円のワンコインレッスンもあります。
華やかな衣装も見所。一曲ごとに着替え、長い曲でも一曲につき3~4分、短い曲だと1分ということもあるため、ステージ裏はかなり忙しい
踊る人も見ている人も元気に
松宗さん、意外にもほかのダンス経験はなく、ずっと卓球をやっていたそうです。
「両親が卓球を教えていたので、私も卓球しかやったことなかったです。リズム感も悪い方だと思います。私が踊れるくらいだから、みんなやればできると思います(笑)」
レッスン場所になっているのも、松宗さんの実家の敷地内にある卓球場。松宗さんはスポーツ一家で、それぞれに指導者としても活躍しています。両親が卓球を教えているだけでなく、妹さんはヨガの先生、旦那さんは学校で野球を教えているそう。さらにお祖母さんも、毎日仲間と一緒に卓球を楽しんでいるというのには驚きました。
踊るときに一番大切にしていることは、笑顔だという松宗さん。
「笑顔で踊るのって難しいんです。いろんなことを考えながらやっていると必死になってしまって、腰を回すって考えていると口もタコみたいに回ってしまったりするし(笑)」
「手話のように一つひとつ曲の持つ意味を手で表現しているのでそこにも注目してもらいたいです。タヒチの海の波や花の香り…。見ている人にタヒチを感じてもらえたらと思います」
タヒチの自然を体現することは、外見の美しさだけでなく、内面までキレイにしてくれるようです。レッスン終了後、来た時よりもいい笑顔で教室をあとにする皆さんの表情が、そのことを物語っていました。
「仕事とか育児の悩みで悶々としていても、音楽に合わせて踊るとすっごくスッキリするんですよ。たとえ練習前に、今日は踊るのやだなって思ったとしても、やりはじめるとやっぱり楽しくて、もっと上手になりたい、もっと踊りたいって思います」
ドラムのリズムに合わせて楽しそうに踊る姿を見ているとこちらも元気になってきます。撮影していた私も、カメラを置いて一緒に踊りたいという衝動に駆られました。
「踊りを見てくれたお客さんから『見ていて元気になった』と言ってもらえると一番うれしいです。もっとたくさんの人にタヒチアンダンスを知ってもらって、見てもらって元気になってもらいたい。それが一番ですね」
魅力的なダンスに一瞬で心をつかまれてしまう
※今回は、NBS長野放送小川アナウンサーが編集部の取材に同行し、タヒチアンダンスを体験した感想を聞かせてもらいました。この模様は、12月13日(土)9時55分からの「ほほ笑みチャンネル」でご覧ください!
「実際に体験して、下半身からお腹までがすごく熱くなりました・・・運動不足ですね 笑
タヒチアンダンス、トップアスリート並みの運動量です!」 NBS長野放送 アナウンサー 小川功二
タヒチアンダンスを体験取材する小川アナウンサー
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