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No.5

おかね食堂のカツ丼

地域福祉ワーカー 営田カツ子さんのマイ・フェイバリット・ナガノ

創業時から変わらぬレシピで作るカツ丼

文・写真 合津幸

変わらぬ味をいつものように

昭和32(1957)年創業の「おかね食堂」。店名は初代店主である西沢かねさんの愛称「おかねさん」に由来します。現在は3代目の秀康さんと奥様の朋子さん、長男の裕樹さんが親子3人で切り盛りしています。

秀康さんが脱サラして店に入ったのが平成8(1996)年のこと。国道沿いにあった店を現在の場所に移転オープンした時でした。当初はご夫婦ともに慣れない飲食業で苦労を重ねられたことが容易に想像できますが、それでも家族力を合わせて1日1日を積み重ね、この10月で20周年を迎えます。

「大切にしているのは、長く愛されてきた店の味をしっかり守ること、いつもの味を当たり前にお客様に提供すること、です。変化と言えば、息子が店に入ってから、彼の専門である中華のメニューが増えたことかな。おかげでより幅広い年齢層の方に満足していただけるようになりました」と、秀康さん。

調理は秀康さんと裕樹さんが担当。「息子には、店の味と同じくらい地域や人との結び付きを大切にしてほしい」と、秀康さん

代々伝わるおかねさんのレシピ

店に通うお客さんの多くは、近くの企業で働くサラリーマンや柳原地区で暮らす住民の方々です。お昼休みに忙しなく駆け込む時もあれば、同僚や友人、家族と一緒に夕ご飯や宴会を楽しむ時もあり、地域住民にとって安心して立ち寄れる食堂なのです。

そんな常連さんたちの間でも特に人気のラーメンと焼きそば、そして今回ご紹介するカツ丼の3品は、レシピも調理方法もおかねさんから大切に受け継がれて来たものだそうです。

この日は裕樹さんが調理を担当してくださったのですが、材料や調理方法はシンプルでスタンダードながら、手際の良さとボリューム満点の豪快さに圧倒されました。出来立てのカツ丼に味噌汁、漬物、みかん、自家製ソースが添えられて完成。さっそく熱々をいただきました。

手際良く、でも決して手を抜かず。美味しさと満足感を一鍋にギュッと凝縮させるかのように、スピーディーに調理

気持ちが通い合う、温かな店づくり

程よい塩気のあっさり目のツユは、どこか懐かしくてホッとする味わいです。やわらかくジューシーなトンカツは、全体をふんわり覆う卵と玉ネギとのバランスも良く、丼いっぱいに盛られたご飯が進みます。

夢中で頬張っていると、「オリジナルのソースは甘めに仕上げているので、『味が変わるから、一度で二度美味しいね』と喜ばれています。お好みでどうぞ」と、秀康さんが教えてくださいました。

「ずっと家族だけで営んできた小さな店です。地域の皆さんに愛され支えていただいたからこそ、ここまで続けて来られました。感謝の気持ちを忘れず、常に私たち3人が店に立つからこその気配りや温もり、お客様との気持ちの通い合いを大切にしてゆきたい。そして、カツ丼をはじめとする『おかね食堂』の味と気軽に立ち寄れる親しみやすい雰囲気を守り続けたいです」

甘みとコクのあるソースは、好きなタイミングで好みの量をかけていただく。この満足度の高さで800円という価格も嬉しい

おかね食堂
長野市柳原2273-1
TEL:026-295-4012

(2016/05/12掲載)

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