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ながのを彩る人たち

篠ノ井信里生活2年8か月目

こんにちは! 篠ノ井信里地区の那須野です。

最近ブログの運用が変わりまして、

昨年度までは毎月書いていたので、その月の出来事を書けばよかったのですが、今回から数か月に1度となりました。

そして、この記事も、現在8月に記事をを書いているのですが、翌月の9月に掲載ということで、いまPCの前で、何をどこまで書こうか悩んでいます。

 

が、、とりあえず新年度の4月から、今までの出来事を書いていこうと思います。

書いているうちに形になるでしょう。。

 

でも、、1か月の投稿でも2000文字近く書いていたので、半年分となると10000文字・・

極力短めにしますが、長くなってしまっても許してください・・・笑

ワイナリー前の景観用シャルドネ

前回からだいぶ日があいたので。改めまして

現在、地域おこし協力隊として、篠ノ井信里地区の、有旅ワイナリーでワイン用ぶどうの栽培に携わっています。

今年も春からぶどう畑での作業が始まり、気づけばもう8月です。

冬の間は枝だけだったぶどうの樹から小さな芽が出て、その芽が伸び、花が咲き、実がつき、今はピノ・ノワールの房も少しずつ色づいています。

こうやって書くと、ぶどうは順調に季節に合わせて成長しているだけのように見えますが、実際に畑に入っていると、毎年同じようにはいきません。

同じ畑の中でも、樹によって伸び方が違います。去年うまくいった方法が今年も同じように使えるとは限りませんし、作業をしながら「本当にこれでいいのかな」と考えることもかなりあります。

地域おこし協力隊としてぶどう栽培に携わるようになってから、今年で3年目になりました。

最初の頃は、まず作業を覚えることで精いっぱいでしたが、最近は少しずつ「なぜこの作業をするのか」「この樹には今、何が必要なのか」ということも考えながら作業するようになってきました。

今回は、今年の4月から8月まで、有旅のぶどう畑でどんなことをしてきたのかを振り返ってみたいと思います。

8月中旬現在のピノ・ノワール

4月 今年もぶどうが動き始めました

4月になると、それまで眠っていたぶどうの芽が少しずつ膨らみ始めます。

今年は春の訪れがかなり早く、4月中旬には「あと1週間くらいで芽が出そうだな」と思いながら畑を見ていました。

暖かくなるのは生育にとって悪いことではありませんが、春が早ければ早いほど気になるのが遅霜です。

一度芽が出たあとに強い霜に当たると、今年の収穫、さらには翌年の土台作り(結果母枝)にも影響します。

もちろん天気を変えることはできませんが、毎日の気温や芽の動きを見ながら、「今年はどのくらい早く進むのだろう」と気にするところから、春の栽培が始まります。

また、同じ畑に植わっていても、品種によって芽の動き方は少し違います。

有旅圃場ではピノ・ノワールとシャルドネを栽培していますが、当然生育は同じではありません。

こうした違いを見ていると、作業を単純にカレンダーの日付だけで決めるのは難しいと感じます。

防除についても、「防除暦」通りと決めるのではなく、芽がどこまで伸びたか、その先の天気はどうなっているかなどを見ながら考えます。

ぶどうを始めたばかりの頃は、栽培にはもっとはっきりした正解があるものだと思っていました。

何月になったらこの作業、次はこの作業、というように進んでいくのかなと。

もちろん基本的な作業時期はありますが、実際にはその年の気候や畑の状態を見ながら、少しずつタイミングを変えていく必要があります。

4月はまだ大きな作業が続く時期ではありませんが、芽の動きや天気を見ながら、これから始まる一年の栽培を考え始める時期でもあります。

萌芽から展葉へ

5月 芽かきが始まります

芽が伸び始めると、次に始まる大きな作業が「芽かき」です。

ぶどうの樹からは、必要な場所にだけ都合よく芽が出てくるわけではありません。

一本の樹からたくさんの新しい枝が伸びてくるので、その中から今年使う枝を残し、不要なものを落としていきます。

 

春になって動き出した小さい芽たち。このころはまだ可愛かった…。いや、今も可愛いけど、可愛さのベクトルが…

言葉だけ聞くと、余計な芽を取っていく単純な作業のようにも思えます。

僕自身も最初はそんなイメージでした。

でも、実際に自分で考えながら作業するようになると、芽かきは意外と悩む作業です。

今年実をつける枝だけを考えればいいわけではなく、来年どの枝を使うのかも考えなければなりません。

「この芽を残したら来年使いやすそうだな」

「こっちを残すと枝が重なりそうだな」

そんなことを考えながら、一本ずつ見ていきます。

また、樹の勢いによっても芽を残す数を変えることがあります。

勢いの弱い樹にたくさんの枝を残せば、一本一本の枝に十分な力が回らなくなります。

反対に、勢いが強すぎる樹では、早い段階で枝を減らしすぎることで、残した枝がさらに勢いよく伸びてしまうこともあります。

今年はこの「樹の勢い」をどうコントロールするかを、一つのテーマとして考えていました。

 

だいたい15cm間隔程度に。樹勢によって節の間隔もかわるので、全て同じにできるわけではない。。

5月に入ると防除も本格的に始まります。

ぶどうは病気に弱い作物なので、雨や湿度、その後の天気を見ながら防除をしていきます。

芽かきが終わったあとの樹は枝の数が整理されているので、薬剤も樹の内側まで届きやすくなります。

実際に作業をしていると、芽かき、防除、誘引など、一つひとつが別々の仕事ではなく、全部つながっていることが分かってきます。

5月の後半になると、小さな花のつぼみもはっきり見えるようになってきます。

この頃になると、次に気になるのは開花です。

つぼみが出て花が咲きそう。実っぽいのの先に出てる白いのが花になります

6月 花が咲き、今年の実が見えてきます

6月になると、ぶどうの花が咲きます。

ぶどうの花はとても小さく、桜のように畑一面が華やかになるわけではありません。

知らずに通り過ぎたら、花が咲いていることにも気づかないかもしれません。

ですが、作業中には、石鹸の香りのような、仄かに爽やかな香りが漂います。

でも、栽培する側にとってはとても重要な時期です。

ここでうまく受粉して実がつくかどうかで、その年の房の形や収穫量も変わってきます。

 

満開のぶどうの花。まぁ、決して綺麗ではない笑

有旅の畑には、毎年どうしても樹の勢いが強くなる場所があります。

前年、その場所では枝や葉がよく伸びた一方で、開花した花がうまく実にならずに落ちてしまう「花ぶるい」が目立ちました。

 

花が咲いた後、茶色くなって実の部分ごとポロッって落ちるのが、花ぶるい

そこで今年は、少し違った方法を試してみることにしました。

通常なら早めに取ってしまう余分な芽を、強く伸びる場所だけはすぐには取らず、開花前まで多めに残してみました。

枝を多く伸ばすことで、樹の力を一か所に集中させず、少し分散させられないかと考えたためです。

 

樹勢が強すぎると花ぶるいがおこりやすいので、あえて開花期直前まで芽かきをせずに放置し、樹勢に仕事をさせる

なにが正解なのかは、やってみなければ分かりませんが、なにもしなければ去年とおなじなので、まずは試してみます。

結果として、今年は前年に比べると、強樹勢の場所でもかなり実がついてくれました。

もちろん、これだけが理由だったのかは分かりません。

天候も違えば、その年の樹の状態も違います。

一度うまくいったからといって、「これが正解だった」とはまだ言えません。

それでも、前年に起きたことを覚えておき、原因を考え、次の年に少しやり方を変えてみる。

そういう積み重ねも、栽培を覚えていく方法の一つなのかなと思っています。

 

花が終わると、小さかった実が少しずつぶどうらしい形になってきます。

少しずつ膨らみ始める実

そしてこの頃から「誘引」という作業も忙しくなります。

伸びた枝をそのままにしておくと、風で折れたり、隣の枝と重なったりしてしまいます。

そこで枝をワイヤーの間に入れながら、なるべく同じ方向に伸びるように整えていきます。

有旅のピノ・ノワールは約1200本あります。

一本の樹から何本もの枝が伸びるので、それを一本ずつ見ながら整えていくと、なかなか終わりません。

というより、ぶどうも伸びるので、作業に終わりがなく、地獄のような作業です笑

ただ、この時期に枝をきちんと整理しておくことで、その後に葉が茂ったときの風通しや日当たりも変わります。

地味な作業ですが、夏の畑をつくるための大事な仕事です。

丁寧にまっすぐ上に伸ばすことで、副梢の出も弱くなる。頂芽優勢の法則の活用

7月 ぶどう畑らしい景色になってきました

7月になると、畑の景色は一気に変わります。

春には数センチしかなかった芽が、自分の背丈より高いところまで伸び、畑全体が緑の壁のようになってきます。

この時期は、本当に枝がよく伸びます。

誘引をしたと思ったら、その先からまた伸びてきます。

枝の先端を切る「摘心」をしたり、葉の付け根から出てくる「副梢」という枝を整理したりしながら、畑の中に光と風が入るようにしていきます。

ただ、ここでも「たくさん切ればいい」というわけではありません。

葉は果実を育てるために必要です。

取ってしまえば風通しは良くなりますが、取りすぎれば今度は光合成をする葉が少なくなります。

房に日を当てようとして葉を取りすぎると、真夏の強い日差しで果実が日焼けすることもあります。

実際の畑では、葉の重なり方や風の通り方を見ながら、「ここは取る」「ここは残す」という判断を繰り返していきます。

 

後ろからの光が適度に通るくらいの透け感で

また、7月になると、実もかなり大きくなってきます。

今年のピノ・ノワールは、全体的に房が大きい印象があります。

一本の枝に二つだけでなく、三つ目の小さな房がついていたり、一か所から複数の房が出ているものもあります。

そのまま全部を収穫できれば量は増えますが、ぶどうの樹が成熟させられる果実の量には限界があります。

そこで、樹の勢いや房の大きさを見ながら、不要な房を落とす「摘房」も行います。

 

ひとつの房に4つのかたまり。重なっていると色づかず、量が多いと成熟もしないため、適度に落とします

弱い樹では房を少なくし、勢いのある樹には少し多めに残すなど、同じ畑の中でもすべて同じようにはしていません。

今年は、三つ目についた小さな房もすぐには落とさず、樹の勢いを見ながら途中まで残してみました。

その房にも一時的に栄養を使ってもらい、樹が強くなりすぎたり、実が肥大するのを抑えられないかと考えたためです。

最終的には収穫する房を選びますが、いつ落とすかでも樹への影響は変わります。

こういうことを考え始めると、畑を見る時間がどんどん長くなり、時間が全然たりません笑

昔なら「この作業をする日」とだけ考えていたものが、今は「この樹はどうなっているか」を1本1本見る時間に少しずつ変わってきました。

水分肥大期の栄養を蓄えた立派な3番果たち。ここに栄養が行ったことで、残された実は必要以上に大きくならなかったはず

8月 ピノ・ノワールが色づき始めました

8月に入ると、シャルドネは柔らかく透き通った感じになり、ピノ・ノワールの房は少しずつ色づき始めます。

この時期を「ヴェレゾン」と呼びます。

それまで緑色だった果粒が、薄いピンク、赤、紫へと少しずつ変わっていきます。

房の中にいろいろな色の粒が混ざるのは、この時期だけです。

個人的にも、ぶどう畑の一年の中で好きな景色の一つです。

 

一気にだんだん色が変わるわけではなく、一粒ずつまばらに色づいてきます

そしてヴェレゾンが始まると、栽培の意識も少し変わります。

それまでは枝や葉を育てながら房をつくってきましたが、ここからは、できた果実をどう成熟させていくかを考える時期になります。

今年も畑を見ていると、いろいろな違いが見えてきました。

特に気になっているのが、樹の勢いが強い場所ほど、ピノ・ノワールの色づきが少し遅いことです。

春からずっと「強すぎる樹をどう落ち着かせるか」を考えてきましたが、夏になって果実が成熟する時期に入ると、その違いがより分かりやすくなってきました。

6月に試した芽かきの方法も、花がうまく実になったという点では良さそうです。

でも、それで終わりではありません。

たくさん実がついたあと、その果実がきちんと成熟するところまで見て、初めてその年の栽培を振り返ることができます。

また、根がしっかり張れていない若木の時はよくあるのですが、葉の色が薄くなったり、一部で赤く変色した葉が見られたりして、マグネシウムなどの栄養状態についても改めて勉強しています。

 

マグネシウム不足で変色した葉。土中のMg不足か、カリウムとの拮抗作用で吸収阻害か・・

肥料を入れれば単純に解決するというものでもなく、土の状態や他の養分とのバランスによって吸収のされ方も変わります。

こういうところは、知れば知るほど選択肢が増えるので、その分悩む量も増えます…

さらに8月は、果実の日焼けや病気、鳥や動物による被害も気になる時期です。

西日が強く当たる場所では、果粒が茶色くなり、しわが寄ったものも出てきました。

日焼けなのか病気なのか。

取った方がいいのか、そのまま残した方がいいのか。

一つの房を見ながら、そんなことまで考えます。

鳥もぶどうが熟してくる時期をよく知っているようで、そろそろ対策が必要になります。

春とはまったく違う心配事が増えるのも、この季節です。

有旅圃場では鳥害対策として、ピノだけで5体のカイト鷹を翔ばしています

そして、もうすぐ収穫です

冒頭でもお話ししましたが、この記事を書いているのは8月中旬です。

今、有旅のピノ・ノワールは少しずつ色づき、収穫に向かって成熟を続けています。

この記事が公開される9月上旬には、収穫まであと少しという時期になっているはずです。

4月には、まだ小さな芽しかありませんでした。

そこから芽かきをして、枝を伸ばし、花が咲き、実がつき、誘引をして、枝や葉を整え、房を選び、ようやく今の姿になりました。

毎年同じような作業をしているようで、振り返ってみると、今年初めて気づいたことや、去年とは違う方法を試したことがいくつもあります。

栽培を始めた頃は、まず「どう作業するか」を覚えることが中心でした。

今は少しずつ、その前に「なぜこの作業をするのか」を考えることが増えてきました。

そして最近は、さらにその先の「今、この樹には何が必要なのか」を考えるようになってきた気がします。

とはいえ、まだ分からないことばかりです。

畑では、答えがその場ですぐに分かることの方が少ないです。

春にした作業の結果が、夏になって初めて見えることもあります。

今年やったことが本当に良かったのかは、収穫して、できたぶどうを見て、場合によってはそのぶどうがワインになってから分かることもあります。

だからこそ、毎年畑を見て、記録して、前年と比べながら少しずつ覚えていくしかないのだと思います。

今年のピノ・ノワールが、最終的にどんな状態で収穫の日を迎えるのか。

今は楽しみでもあり、少し心配でもあります。

収穫まであと少し。

最後まで畑の様子を見ながら、今年のぶどうを無事に収穫までつなげたいと思います。

しっかり色づいた、8月中旬現在のピノ・ノワール

家庭菜園のこと

ぶどうの話は、活動報告として真面目に書きましたが、

ここからはゆる~くいきます笑

 

今年が僕の地域おこし協力隊として最後の年なので、

家庭菜園も、めちゃくちゃ頑張りました!

卒隊した来年からは、どこまで家の畑に手を入れられるかわからないので。

野菜畑作業の終わりに畑全体を眺める。特に5~6月くらいのこの景色が好き

去年だか一昨年にも栽培している品目は書きましたが、

さらに作付け面積も品種も増えました。

改めて、今年栽培している(これからする)品目を書いていきます。

 

  • レタス×10株
  • 絹さや×10株
  • ブロッコリー×20株
  • じゃがいも×20株
  • 三つ葉×1株
  • ディル×1株
  • バジル×1株
  • パセリ×1株
  • 薬味ねぎ×1株
  • イタリアンパセリ×1株
  • 玉ねぎ×100個
  • とうもろこし×26株

  • 枝豆×80株
  • ゴーヤ×2株
  • 大葉×1株+自生
  • セロリ×1株
  • きゅうり×8株
  • ピーマン×4株
  • スイートパレルモ×2株
  • ししとう×3株
  • 万願寺とうがらし×4株
  • 鷹の爪×1株
  • ミニトマト(シュガープラム)×80株
  • ミニトマト(あまぷる)×7株
  • 食用菊(かきのもと)×8株
  • 落花生(おおまさり)×36株
  • オクラ×18株
  • ズッキーニ×2株
  • なす×5株
  • さつまいも×4株
  • かぼちゃ×1株
  • メロン×2株
  • ホップ×4株
  • 長ネギ×100本

多年&果樹

  • みょうが
  • わけぎ
  • ニラ
  • セージ
  • レモンタイム
  • ワイルドストロベリー
  • チャイブ
  • カシス
  • ラズベリー

秋野菜(これから)

  • 大根
  • ねずみ大根
  • オータムポエム
  • ほうれん草
  • ブロッコリー
  • カブ
  • 白菜
  • キャベツ
  • レタス
  • 玉ねぎ(2週目)

 

いや、自分で書いててなんなのですが、家庭菜園なのでしょうかこれ・・

なにはともあれ、最後まで全力で、地域おこし協力隊、楽しんでいます!!

会える場所

有旅ワイナリー/UTABI Winery

長野県長野市篠ノ井有旅字峠1189-1

電話:026-299-4120

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