着任して早2カ月
川中島地区担当の地域おこし協力隊、許山です。「今年は雪が少なくて暖かいね~」なんて言われていた1月、すっかり油断していたら、2月はしっかり雪が降ってくれました。寒いのは苦手ですが、雪を見ると心が躍るのは、きっと子どもだけではないはず、、!私も子どもたちとしっかり雪遊びを楽しみました♪
桃畑に出ると、一面真っ白銀世界。雪が珍しい私は、ついついボ~っと見入ってしまいました。
畑に雪が残っていると午前3時間の作業だけでも、つま先の感覚を失います。寒い!痛い!、、となっては作業効率もダダ下がり。寒冷地での農作業は防寒対策が最重要事項だと実感しました。
でも、雪が降ることはおいしい桃が成るのに、実はとっても大事なことです。雪解け水には、山のミネラルがたっぷり含まれているので土が元気になると言われています。自然のエネルギーをたっぷり蓄えた川中島のおいしい桃がなるのは、雪も一役買っていたんですね♪そう思ったら、厳しい寒さにも感謝しつつ剪定作業を頑張れます!
あっちこっちの畑から、「サクッ!サクッ!」という軽やかな音が聞こえてきます。
私も1月の剪定講習会で学んだことをいざ実践!!
、、、、、??!!!
ぁ、ぁれ、、、
どこを切ったらいいかワカラナーイ!!!
という状況になりました。教科書通りになんてならない。
、、そりゃそうだ。生き物だもんね。
十人十色ならぬ十樹十色。
今は、一本一本としっかり向き合って
「どこを切ったらお日様がよく当たるかな~」
「どこを切ったら風通しがいいかな~」
「ねぇねぇ、どこ切ってほしい?」
なんて樹と心の中でおしゃべりしながら、剪定しています。
とはいえ、剪定ポイントもあるので、師匠から実践の中で日々学びを重ね、一つ一つ剪定の経験としてレベルアップ中です。今は葉も花も実もない樹々たちが、これからどんな姿になっていくのかを楽しみにしながら、残りの剪定も頑張ります!
2月は剪定作業の一カ月でしたが、剪定していると畑は切り落とされた枝の山に。この枝は、畑で燃やしたり、ごみとして捨てることもあります。
(野焼きは原則禁止されていますが、農業者のこのような焼却は例外焼却として認められています)
この現状を見て、何かに活用できないかな~と思い、剪定枝で籠とバードコールを作ってみました。
制作に時間がかかりますが、意外と好評でした!夏に自分で育てた桃をこの籠に並べるのを想像しながら、まだまだ試作に励みます。
こんな感じの試作して~!
などご要望があれば承ります!(できるかどうかは別として。笑)
とっても簡単にできて、鳥のさえずりのようなかわいい音が出るので、ワークショップを開催してみようかな♡なんて思案中です。
自分で作ったバードコールを首から下げて、山や森に行き、バードウォッチングも楽しそう♡、、と、妄想は膨らむばかりです。
もし、
バードウォッチングにいい場所あるよ!
山や森のガイドできるよ!
作ってみた~い!
などなどあれば、川中島の許山(のみやま)までお寄せください。
バードコールは、我が家の5歳児も楽しんで鳴らしていたので、お子さまも一緒に制作できると思います♪
2月は、新しい出会いや畑仕事以外の学びを求めて、「地域おこし協力隊全国サミット」「県地域おこし協力隊交流会」「地域おこし協力隊起業事業化研修」「フェイジョア農園視察」「食を守る人々上映会」へ足を運んできました。
現役隊員同士での意見交換や悩み・課題の共有をしたり、卒隊した先輩隊員の失敗談や悩み解決策を聞くことができ、着任2カ月目の私には視野が広がる時間となりました。
自分の想いを言葉にして可視化する時間があり、それを他のメンバーに共有し意見交換する時間が多くありました。
「農家は農作物を作れればそれでいい」という時代はもう終わり。
一年かけて育てたこだわりの桃を「どんな想いで」「どんな人に」「どうやって」届けていくのかをしっかり考える貴重な時間となりました。この学びを川中島に持ち帰って、
川中島白桃発祥の地、肥沃な大地で育った愛情たっぷりの川中島の桃
を全国、世界へお届けできるよう地域の皆さんと思案していこうと思います!
日本の食文化の現状を目の当たりにし衝撃を受けつつ、これを知って「じゃあどうする?」「私にできる取り組みは?」を考えています。
知識や情報を得ても、行動に移さなければ知らないのと同じ。
小さなことから、できることから、取組んでみようと思います。
まずは、地域の人からお借りした野菜畑で菌の力を活用した自然栽培に挑戦してみようと思います!
盛沢山な2月を過ごすことができました。
昔から農家のことを「百姓」と言いますが、100の仕事ができるという意があるそうです。
農家への道のり100コのうち、着任から2カ月で1つくらいはできるようになったのかな、、?
まだまだ半人前の研修生。今日も素直にコツコツを積み重ねていこうと思います!