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ながのを彩る人たち

信里生活十か月目(篠ノ井信里地区 那須野) 2024年10月20日

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こんにちは! 篠ノ井信里地区の那須野です。 最近は有旅ワイナリー内で『収穫、仕込み、機材洗浄』をひたすら繰り返していますが非常に充実した日を過ごしています。 そのせいか、なんだか先週くらいにブログを書いたばかりのような気持ちで、時間の経つのがすごく早いです。

信里生活十か月目(篠ノ井信里地区 那須野)

こんにちは!

篠ノ井信里地区の那須野です。

 

最近は有旅ワイナリー内で『収穫、仕込み、機材洗浄』をひたすら繰り返していますが非常に充実した日を過ごしています。

 

そのせいか、なんだか先週くらいにブログを書いたばかりのような気持ちで、時間の経つのがすごく早いです。

こちらは信州新町の圃場で育てているアルバリーニョという品種です。

現在は有旅ワイナリーの圃場は落ち着いた為、同じ長野市のワイナリー『ぶどうやぶ』さんにお手伝いに行ったりもしています。

ぶどうやぶでの作業の様子はまた後述します。

・ブドウ畑でのこと

収穫

9月29日、七二会のメルローの収穫、そして10月12日には信更のシャルドネの収穫が行われました。

この2品種が現在の有旅ワイナリーの圃場主力となっている品種です。

七二会の収穫も信更の収穫も、両日とも天気に恵まれ

そしてワイナリー関係者の皆様やボランティアの方々、有旅ワイナリー倶楽部の方々などたくさんの人に来ていただき、

無事に終わることができました。ありがとうございました。

収穫前準備

話は前後しますが、信更シャルドネの収穫前準備でもちょっとした事件?がありました。

 

収穫はボランティアさんなど、普段ぶどうに触っていない方にもお手伝いいただくために、

収穫当日にできるだけ手間なく取りやすいように、事前準備を行います。

 

先月も少しお話したかもしれませんが、ワインぶどうの収穫は日にちを決めて一気に行います。

そのため、過熟になって実割れがおきているものもや、傷んでいてワインの原料として使いたくない実もあります。

 

それらは事前にとっておきます

そして、ぶどうの周りの葉っぱも、ボランティアの方々がぶどうを見つけやすいように除去します

そんな感じで綺麗にした状態がこちらです。

収穫直前までは、「雨が当たって病気にならないように」や、「酸がおちないように」などの理由から、

葉っぱは残してあったのですが、かなり丸裸になりました。

 

綺麗になってあとは収穫を待つだけ!と思ったのですが、徐葉(葉っぱをとった)直後に雨が降ってきました・・・。

 

もはやどうしようもないので収穫当日まで実割れや病気にならないようにと祈るばかりで。

 

あと、徐葉してて見つけたのがこれ。

獣害です。

こんな感じや、

こんな感じ。

たぶんハクビシンではないかとのことですが、一部圃場で、かなりやられていました。。

電気柵もしてあるのですが、どこからかくぐり抜けてきているようです。

 

酸が落ちて糖度が上がると、虫も獣も鳥もどんどん嗅ぎつけてきます。

収穫完了までは、いつまでも気が抜けません;;

 

結果として、徐葉してから収穫までの間にも多少獣害はあったものの、

病気などの被害はなく、無事に収穫できました。

 

・ワイナリーでのこと

先月は白ワインの仕込みについてお話ししましたが、覚えていますでしょうか?

簡単に復習すると、

白ワインは、ぶどうを絞って液体にしてから醗酵させます。

対して

赤ワインは、皮や種ごと発酵させてから、絞って液体にします。

 

それでは、今回は赤ワインの仕込みを詳しく紹介していきたいと思います。

赤ワインの仕込み手順としましては、

  1. 除梗(実と軸に分ける)
  2. 選果
  3. 破砕
  4. アルコール醗酵(AF)
  5. マセラシオン(ピジャージュしたり)
  6. 圧搾
  7. (マロラティック醗酵(MLF))
  8. 樽(タンク)詰め

となっています。

 

それぞれを詳しく見ていきましょう!

1~3の徐梗・選果・破砕については先月紹介した白ワインと同じです。

4のアルコール醗酵(AF)は、破砕してタンクに移してもろみ状態になっているぶどうたちに酵母を加えます。

ちょっと見にくいですが、ぷつぷつと泡立ち醗酵しています。

5のマセラシオンは、醗酵と同時並行なのですが、果皮や種子を液体に漬け込むことを指します。

有旅ワイナリーではピジャージュといって、上に浮いてきた果皮や種子を棒で押して、液体に漬け込む作業をしています。

 

この大きいタンクでのピジャージュの様子を撮っていなかったので、先月の写真(動画)の使いまわしですが。。

こちらがピジャージュの様子です。

浮いてくる果皮などを押し沈めます。大きいタンクの中に入っているものはかなりの浮力なので結構力が必要です。

 

6の圧搾は、醗酵が止まったら、液体を別タンクに移し、残った果皮などの固体をプレス機に移して固体からさらに液体を抽出します。

こちらはタンクに残った果皮や果肉などの固体を掻き出している様子です。

こちらをプレス機にいれて、プレスして出てきた液体がこちらです。

そして、この液体を先ほど移した液体と同じタンクに入れます。

もうぷつぷつと激しく醗酵はしていません。

この状態で数日間おちつかせてから、、、

 

8の樽詰めです。

ちなみに7のマロラティック醗酵は、乳酸菌で発酵させる作業のことなのですが、

複雑味を持たせて尖った酸を穏やかにするのですが、長所を消してしまうリスクもなくはないため、必ずしもする作業ではありません。

 

とりあえず、今月のワイナリーでのお話はここまでです。

ホントはさらに赤白ともに何回か仕込んでいるのですが、長くなりすぎるため割愛します。

 

おまけ

こちらは竜眼という長野県を代表する?白ワインぶどうの品種です。

あっさりしていて力強さはさほどないものの、日本酒のような繊細さが特徴のワインになります。

 

・信州新町のワイナリー

10月18日、信州新町の『ぶどうやぶ』さんのお披露目会が行われました。

市長やメディアの方々、そして地元の方々などたくさんの人に来ていただきました。

私はというと、まるで『ぶどうやぶ』の従業員かの如く(笑)いろいろと関わらせていただきました。

近隣住民の方々と一緒にぶどうを徐梗破砕機に入れたり、ぶどうやぶ社長がメディア対応している間の仕込みの続きをまかせていただいたり

こんなことまで関わっていいのかな?てくらい関わらせていただきました。

 

でも、信用して?任せていただけるのは嬉しいですね。

小規模ワイナリーでの式は、手作り感がでていてアットホームな雰囲気のお披露目会でした♪

 

住民の方々は後ろの方で見ていただいていているため、この写真では人数が少ないように見えますが、たくさんの方々が楽しそうに体験してくれました。

市長議長にも、たくさん仕込みをしていただいたので、ぜひ美味しいワインになっていただきたいものです!

 

最近メディアは選挙であわただしそうで放送日は未定ですが、近々ニュースでもやるのではないでしょうか?

18日の当日にすでに放映されていたようです・・・誰か録画や動画保存した人いませんか・・・

・家の畑やその他

地域行事

10月12日、信更シャルドネ収穫日早朝、私が住んでいる青池地区のお宮掃除が行われました。

そして翌日の13日にお宮の秋祭りが行われたのですが、私は前日収穫したシャルドネの仕込み作業の為行くことができませんでしたが、

この時期はどうしても収穫仕込みが多いので、来年も行けるかどうか・・・。

 

お宮の名前は、青池諏訪神社。最近改修工事をしてきれいになりました!

10月20日のぶさと祭りが行われました。

前日までの暖かさがどこへ行ったのか、当日は急に寒くなり、私は急遽、焚火係として参加しました。

 

焚き火は私の趣味で、5月の有旅ワイナリーの竣工式でも私物の焚き火台をお披露目したのですが、その事を覚えてていただきお声かけをいただきました。

こういう風にただの趣味が思いがけず地域のお役に立てるのは嬉しいですね。

ただ、写真撮り忘れました・・・

 

ご近所さんからのいただきもの

今月はご近所さんから新米とりんごをいただきました!

このあたりのりんごが美味しいのは言わずもがなですが、やっぱり美味しかったです!

そしてお米も美味しかった

粒がしっかりしていて甘味が強いタイプです。

果樹お米、どちらも美味しいので、ぜひ信里産をみかけましたら食べてみてください。

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