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#19

ゲストハウス『DOT HOSTEL NAGANO 』オーナー原義直さん

東京都出身
ゲストハウス『DOT HOSTEL NAGANO 』オーナー 原義直さん
長野でよかった! Hara's Voice

森と都内ヘのアクセスのよさは、長野市の魅力。都内を満喫し、長野へ戻ってきたら、温泉や自然の安らぎにひと息、なんて日々を過ごすゲストも多いです。僕個人としては、野菜や食器をお裾分けしてくれたご近所さんの人柄にも惹かれました。長野が好きです(笑)。

Profile

東京都出身。大学卒業後、海運会社と商社で海外に勤務し、ゲストハウスの魅力を知る。2016年に市内にゲストハウスをオープン。

移住までの道のり

2009海運会社に就職。メルボルンに2年間滞在
2012東京の商社に転職。欧州、中東、アジアなど世界各国を渡る
2015海外経験から、ゲストハウス開業を目指すようになる
2016長野に移住し、『DOT HOSTEL NAGANO』をオープン
2018一棟貸しの宿『DOT HOUSE NAGANO』をオープン

海外経験に気づかされたゲストハウスの魅力

原義直

善光寺門前の古民家を改修したゲストハウス『DOT HOSTEL NAGANO』。欧州をはじめ、オーストラリアや台湾などからの旅行客が訪れ、古い日本家屋の風情が残るラウンジでは、世界中の人たちの交流が生まれています。「この場所を、長野と海外の接点にできたら」。そう話すのは、オーナーの原義直さんです。

都内で貿易関係の会社に勤めていた頃、世界各国を回っていた原さん。出張先のゲストハウスのラウンジには、さまざまな出会いがあり、帰国後も連絡を取り合ったり、一緒に仕事をするようになったりと、ホテルでは味わえない魅力を感じるようになりました。そして、いずれは何かの業種で起業しようと考えていたため、ゲストハウスの開業を決意します。

数年間の海外滞在の経験から、WEBサイトやSNSでの情報発信に英語を取り入れ、外国人も利用しやすいゲストハウスとしてスタート。2016年の開業当初から、年に一度は、自ら海外のゲストハウスに足を運んで、パンフレットを配布するなど、地道な関係づくりの甲斐もあり、日々、外国人ゲストと日本人ゲストが交流する場所としてその名が知られていきました。

そして2018年には、長期滞在の家族やグループ向けの一棟貸しの宿『DOT HOUSE NAGANO』を市内にオープン。「ここは、移住したい人にも、長野暮らしを体験する場所として利用してもらえたら嬉しいです。長野は、夏でも朝晩涼しいので、エアコンがなくても心地よく過ごせます。外国人ゲストは、自然に触れてくつろいだり、温泉を楽しんだりしています。東京や金沢などの都市部へ行く途中で、ひと息つく人もいますね」。

長野にいる同世代の商店主に惹かれて

原義直

2016年のゲストハウスオープンの前には、広島や富山、金沢など全国の観光地で物件探しをしていた原さん。その中でも長野市門前界隈は、特別に魅力的だったそう。

「古い家屋が残っていて、善光寺という観光名所もあり、海外の人にとっては、新鮮な風情が門前にはあります。静かで、過ごしやすいのも魅力的ですよね。加えて、長野で開業を決意する一番の決め手となったのは、門前界隈で個人店を営む同世代の商店主がたくさんいたことでした。個性的な仕事をつくっている人たちがいること知って、みんなといっしょにこの街を面白がりたいなと思ったんです。ゲストハウスを起点に、この街の商店主たちに会いに行くというような旅の面白さも伝えてみたいですね」。

そう話す原さんは、日々、商店主たちとのコミュニケーションを欠かさないよう心がけているそう。近況報告や雑談から、インターネットには載っていないような最新のオススメ情報を得ています。

海外渡航を目指すヘルパーのサポートも

原義直

『DOT HOSTEL NAGANO』は、ゲストハウスだけでなく、ヘルパースタッフと一般の居住希望者向けのシェアハウスが隣接しています。そこに暮らす人やヘルパースタッフ、さらにはゲストハウスの宿泊客が、1Fのラウンジに集い、異国の価値観や文化を語り合う風景もしばしば。そんな外国人との交流を通して、英語を学び、海外渡航を果たした日本人ヘルパーもいました。

「海外を身近に感じられるきっかけづくりと、日本から海外に飛び出す手助けができたらいいなと思っていたので、嬉しいですね」。その思いは実を結び、少しずつ長野と海外との接点が広がっているようです。

原義直


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