ロジェ・ア・ターブル(ケータリングサービス)代表安達浩平さん
山形県出身善光寺門前は、同世代で起業している人が多く、自分のモチベーションも高めてくれる特別な場所。ここで商売を始めてよかったと思っています。東京時代は忙しすぎたけれど、今は自分らしく暮らせているかな。
地元の調理師学校卒業→東京のレストランに4年間勤務→フランスに1年留学
移住までの道のり
2005 | 結婚 |
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2006 | 第一子の出産を機に妻の地元・長野市へ。ホテル等で勤務 |
2011 | 独立。コンサルティングサービスを開始 |
2012 | 雑貨店開業、ケータリングサービスを開始 |
門前町で商売を営む
善光寺界隈。昔ながらの街並みを残す門前町に、数年前から、古い町屋や商店をリノベーション(改装・改築)して商売を営んだり、暮らしたりする人々が目立つようになりました。安達浩平さんもそのひとり。2012 年から夫婦で雑貨店を経営する傍ら、ケータリングサービスを開始。その料理には人をホッとさせる温かさがあり、あっという間に多くのリピーターを獲得しました。
フランス留学を経て
安達さんは郷里の調理師学校を卒業した後、東京のフレンチレストランで4年間勤めました。その後、フランスへ渡り、高級料理ではなく、あえて田舎町のブラスリー(大衆食堂)を選び、厨房で
働きます。食卓という空間、そして食事の時間を大切にしている現地の人々と触れ合ったことが、現在の仕事ぶりにつながっています。
帰国後、フランスで出会った紘子さんと結婚。再び東京のレストランに勤務していたときのこと。ニューヨークのレストランの東京店から引き抜きの話があります。。安達さんは、悩みに悩んだ末、子育てのことを第一に考えて、紘子さんの実家がある長野市への移住を選びました。ホテルなどの厨房で5年間働いた後、2011年に独立。現在では、お弁当の宅配、カフェのコンサルティングなどに事業を拡げ、今後はウェディングも手掛たいと希望を膨らませています。
職住近接が生んだ家族との時間
雑貨店と厨房の距離は徒歩3 分。ともに自宅からは車で20 分。家族で過ごす時間も東京時代と比べて、はるかに増えました。「引き抜きの話を断ったことは後悔していません」。安達さんは家族の顔を見つめながら、そう話します。