長野市復興だより

地域と連携して豊野地区の防災力を強化

長野市消防局鶴賀消防署 豊野分署

長野市消防局鶴賀消防署豊野分署は、長野市豊野支所1階にあった旧八十二銀行豊野支店と、旧消防コミュニティセンターを改装し、令和4年5月1日から業務を開始しました。活動内容や長野市消防団との連携について、羽生田光久分署長、長野市消防団第二方面隊・塚田将史副隊長、長野市消防団豊野ブロック・和田晃治分団長会長にお話を伺いました。

豊野分署はどんな目的で設置されたのですか?

令和元年東日本台風災害からの復興のシンボルのひとつとして、地域の要望を受け、地域の防災力強化の拠点とするため、既存施設(支所の建物、消防団のコミュニティセンター)を有効活用する形で開署に至りました。これまでは、消防活動や各種届出業務は鳥居川消防署(飯綱町)が管轄しており、住民の方にとっては不便な部分もあったと思います。豊野分署に消防車と救急車が各1台配置され、救急救命士の有資格者を含む職員が常駐しているので、消火活動、救急救命活動にもより迅速な対応ができるようになりました。

 

豊野地区の防災上の課題は?

野地区の住民の方は、過去の災害経験を踏まえて、水害に対する意識が非常に高いと感じています。そこで地域の実情をよく把握している住民自治協議会の方や、地域防災の要である消防団との連携が一番大事になります。多雨の季節には、大きな河川の氾濫や、内水氾濫などの水害だけでなく、山手の地域では、土砂災害に対する警戒も欠かせません。地区内の危険箇所点検や土のう作り、各種訓練指導等を連携して行っています。大規模災害の発生時に、消防署が消防団、支所・住民自治協議会とどのように連携をとっていけるか、これが一番の課題だと思います。

 

豊野分署の今後の目標は?

長野市東北部の防災力の強化を目指して、柳原分署と連携して水災害への対応強化に取り組んでいます。具体的には柳原分署に配置された津波風水害対策車に積載の水陸両用バギーの操縦やボートの操船訓練を重ね、消火だけでなく、自然災害対応や救急救命活動も対応できる職員教育を行っています。豊野分署の管轄エリアは豊野支所と全く一緒ですので、地区内の情報共有など、素早い連携がメリットです。今後も消防団をはじめ地域と定期的に情報の共有や交換を行い、地域の防災力向上に努めていきます。

 

 

 

長野市消防局鶴賀消防署 豊野分署

住所 〒389-1192 長野市豊野町豊野631(長野市豊野支所内)
TEL 026-215-3119