長野市復興だより

安心してご利用いただける福祉施設であるために

長野県障がい者福祉センター SUN APPLE(サンアップル)

長野市下駒沢地区にある長野県障がい者福祉センター「サンアップル」は、障がい者の健康増進と社会参加の促進を図るために開設され、障がいの有無に関わらず、だれもが安心してスポーツや文化活動に親しめる施設。令和元年東日本台風による水害での甚大な被害を乗り越え、施設の全面再開から1年。復旧工事を振り返るとともに、今後の課題について取材しました。

 

職員とボランティアの力を結集させて

平成10年(1998)にオープンしたサンアップルは、鉄骨鉄筋コンクリート造・地上2階建てのスポーツ・文化施設です。屋内にはプール、体育館、卓球室、トレーニングルーム、遊戯室、ホール、会議室、宿泊室等があり、屋外には陸上競技場、テニスコート、アーチェリー場を備え、地元長野市をはじめ県内の障がい者や介助者等の皆さまに広く利用されてきました。
令和元年10月13日未明の千曲川の堤防決壊により、施設の1階全面が浸水、館外施設も水没しました。翌14日から職員総出で状況確認を行い、館内の復旧作業を開始。まず行ったのは、1階の事務室にあった書類や備品などを全て2階に運び出すことでした。重い荷物を人力で何往復も運ぶことは大変骨の折れる作業でしたが、地域の方、イベント時のボランティアスタッフ「アップルボランティア」の皆さん、大学生など多くの方が自主的に駆けつけてくださったおかげで、迅速に作業を行うことができ復旧の大きな力になりました。2階に仮の事務室を設置してからは、通常事務を再開し、床や机などの洗浄・乾燥・消毒など、一連の復 旧工事を並行しながら、1日も早い営業再開に向け、職員一丸となって取り組みました。

水没した机はテニスコートに運び出し、洗浄・消毒を行った

 

90日後に営業を再開

被災から90日後の令和2年1月11日、サンアップルは一部施設(体育館・プール・ホール、テニスコートを除く)の営業を再開。大勢の利用者の皆さまが「待ってたよ」とご来館くださり、再開と再会を喜び合いました。しかし、喜びも束の間、その後、新型コロナウイルスの影響で営業を縮小し、4月〜5月は休館を余儀なくされました。
また、体育館・プール・ホールについては、被 災当時、天井改修工事が行われており、足場が組まれている状況だったため、足場を一度撤去して復旧工事を進める必要があり、工期が大幅に延長される結果になってしまいました。こうして被災から10ヶ月後の令和2年8月1日、体育館・プールを含めた全施設の営業を再開することができました。

営業再開後に開催した新春イベントの様子

 

職員全員の防災意識を向上

今回の水害での経験を踏まえ、令和2年6月には、集中豪雨により正面玄関前から水が迫っている想定での水防訓練を行いました。浸水対策の知識・経験を持った職員が中心となって、土のうの作り方や水の侵入を防ぐための積み上げ方などを全職員で共有しました。今後は、災害発生時に利用者がいる場合の避難訓練や、情報確認・提供方法などのシミュレーションも行い、皆さまに安心してご利用いただけるよう、防災意識を高めながら取り組んでいきたいと思います。

集中豪雨による浸水に備え、水防訓練を実施

 

 

 

 

長野県障がい者福祉センター「サンアップル」

住所 長野市下駒沢586
TEL 026-295-3111
営業時間 火曜〜土曜日 9:00〜21:00
日曜・休日 9:00〜17:00
休館日 毎週月曜日、毎月第2火曜日、祝日の翌日、保守点検日、年末年始(宿泊施設は休館日及びその前日)
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、当面の間臨時休館を行っています。ご利用については、お電話またはホームページよりご確認ください。
ホームページ http://www.avis.ne.jp/~sunapple/top.html