ながのを彩る人たち

来年、そしてその先へ！

11月の桃の管理、大したことないかな～♪
なんて思ったのが大間違い！！
肉体を酷使した一カ月となりました。

まず行った作業は、施肥！
樹の疲労回復と来年の花芽が充実するように感謝を込めて♡
今回は土壌診断もしていたので、その結果に合わせて師匠に相談しながら施肥量や撒く資材を決めました！全部で180㎏を手でパラパラと撒きましたが、地味にきつい。笑
今年はまだまだ圃場の数も少ないのでこれで済んだけど、今後圃場が広くなれば、もっともっと撒かないといけない、、効率よく負担少なく撒ける方法も考えていかないと！と思いました。

施肥が終わり、お次は苗木植付用の穴を掘りました！今年は新しい土地４か所に３２本の桃の苗木を植え付けるので３２個の穴をせっせせっせと掘っています！
直径２m×深さ50～60㎝の穴。これが結構重労働で、土質も粘土質で硬かったり、木や草の根が張っていたり、石があったり、、心が折れそうになることもしばしば。耕作放棄地だった場所は、木や草が何年もかけて育っていたので、伐採や伐根作業もありました。
今年の着任後から少しずつ進めてきた【耕作放棄地を桃畑】にするミッションは、これで第一段階を突破したような気がします♪
１２月に苗木が届き次第、植付＆防寒対策の藁囲いをして、あとは成長を見守ります。５年後にはおいしい桃が安定して収穫できるように、まだまだ始まったばかり！桃の樹たちと会話をしながら、桃農家として一緒に成長していきたいと思います♪

桃の可能性∞

11月は、市内のイベントと県外のイベントへ出店してきました！

１日に長野オリンピックスタジアムで開催されたオリンピックデーラン、23日に東京ビッグサイトで開催されたJOIN移住・交流＆地域おこしフェア、それぞれで桃の加工品出品や剪定枝と桃の草木染めをした紐でクラフトワークショップを行いました！

桃は旬の短い果物なので、夏以外でもおいしく川中島の桃を食べてもらうために地域で加工品を作っています。その中でも、地元の農業高校とコラボした桃ジャムは絶品で、“黄金桃”という品種が使われています。
この黄金桃は、別名“川中島マンゴー”と言われていて、熟すととっても濃厚で酸味も残しつつ、とろりとした甘みがとっても魅力的な桃です♡そして、この黄金桃が発祥したのが実は川中島なのです！加工品があるおかげで、通年川中島の桃を楽しむことができるので、今後も色々な加工品ができるともっともっと桃を楽しめるのかな～♪と、加工品の可能性を感じました！

クラフトワークショップでは、本来だったら燃やしてしまう桃の剪定枝を使って、ペンダントやボタン作りをしました。
途中で材料がなくなってしまうほど、予想を上回る人たちが参加されました。
桃を食べる機会はあっても、木に触れる機会はほとんどないので、参加された方は枝の匂いを嗅いだり、手触りを楽しんだり、興味を持っている様子が見られて嬉しかったです♪

桃を食べてもらう以外でも、こんな形で桃のことを認知してもらう機会になるので、今後もクラフトワークショップは開催していきたいと思います！ぜひ、桃の枝に触れに来てください♪

農業と子育て

着任してからもうすぐ1年！
普段は保育園へ預けているので、子どもたちを畑に連れ出すことも減っていましたが、最近
「一緒に畑で作業したい！」
と言ってくれることがあり、母としてはとっても嬉しかったです♪

一時期は、休みの日も畑に連れ出していたので
「畑つまんなーい！行きたくなーい！」
なんて言われ、
子どもがいたら作業はできない。
と思う時期もありました。

でも、こうしてまた「一緒にやってみたい！」と思ってくれたのは、この11カ月で子どもなりに何かを感じてくれたのかな～なんて思える出来事でした♪
まだまだ、育児とのバランスを図りながらだけど、親も子もやりたいことをやれる、一緒に楽しめる、そんなことを農業を通して表現していけたらいいなと思います！

（2025/11/30掲載）