【戸隠の暮らし】冬芽 2025年3月3日
小髙 宏司 戸隠地区担当
冬芽は、夏の終わりから秋にかけて落葉樹の枝の先につく小さな芽で、休眠・越冬して春になると葉や花になります。厚い衣やフサフサの毛で防寒対策する姿は、戸隠地区で初めて冬を過ごす自分の姿と重なります。
現在は、成果を出す活動をするというよりは、戸隠地区のことについて地域の方々にお話を伺ったり、地域づくり団体の視察に行ったり、協力隊の研修や関係づくりなど、今後の活動に向けての仕込作業に多くの時間を費やしています。
当面行う活動予定としては、
・農地利活用のための大豆栽培、輪作
・伝統野菜の継承に向けた生産、加工販売
・農業体験をベースとした都市部と農村部との地域間交流
これから取り組みたい活動としては、
・戸隠の歴史文化の継承に向けたカルチャースクール、山岳体験
・持続的な地域づくりを行うための仕組みづくり
春に向けて焦らず慌てず、仕込作業を進めていきたいと思います。
戸隠地区の暮らしの紹介です。地区は大まかに3つの地域に分けられますが、標高や地形の違いによる気温や降雪量の違いに加えて、歴史や文化も大きく異なっています。
・戸隠地域(1000~1200m):戸隠神社、宿坊・ペンション、そば屋、スキー場、キャンプ場など観光資源が多い
・豊岡地域(800~1000m):主な行政機関がある地域、そば畑が広がり製粉所/製麺所もある、戸隠連峰が一望できる
・栃原・祖山地域(600~800m):旧柵村地域、農業を営んでいる方が多い、廃校を活用した地質化石博物館がある
(参考)市街地にある長野市役所は標高362m
地区内にコンビニ・スーパーは無いので週1回は市街地に買い出し(車で20~30分程度、地区内に信号無し)。生協の宅配もあるので、半自給自足的な生活を送るにはちょうどいい環境かと思います。
「戸隠高原雪上観察会」は、スノーシューでミズナラやブナの巨木や木々の冬芽や動物の足跡などを観察しながら鏡池まで歩くイベントで、戸隠森林植物園ボランティアの会の方々が行っています。普段は見過ごしてしまうような木々の冬芽やその生態などについて、ガイドさんが実物を見せながら丁寧に説明してくださったこともあり、戸隠の森林をより身近に感じることができました。
戸隠森林植物園ボランティアの会では、5月から10月の日曜日に自然観察会、その他バードウォッチングやホタル観察会なども開催しているそうなので、また参加したいと思います。
戸隠森林植物園ボランティアの会
https://togakushi1904.sakura.ne.jp/index.html
2月2日に行われた戸隠神社の追儺祭は、太々神楽や法螺・太鼓の奉納演奏があり、非常に見ごたえのある神事でした。
今月も冬の山遊びとして、スノーシューで五地蔵山、高デッキ山、飯綱山に登りました。各登山口までは戸隠支所から10~20分程度と近い距離にあり、気軽に行けるのも戸隠地区のいい所です。
(2025/03/03掲載)