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ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

No.411

青木

さん

『株式会社 リフライズ』代表取締役

「長野で働く魅力を次の世代へ」ITシステムのサポートと松代の有機野菜のブランディングを手がける

文・写真 小林 隆史

QRコード決済の導入実績、全国2位。プロモーションはマニュアル化しない

大型商業施設やチェーン店をはじめ、個人店での導入も進むキャッシュレスサービス。日常を振り返れば、電子マネーで改札を通るようになったり、お店でスマホ決済をするようになったりと、少しずつ私たちの暮らしに浸透してきていることに気づかされます。
 

▲中国をはじめ、世界中に広がる『キャッシュレス化』。クレジットカードだけでなく、スマホでQRコードを読み込むだけで決済できるサービスが、今秋から日本中で拡がり始めている
 
そんな暮らしを下支えするITシステム。しかし、それらに欠かせないのは、何と言ってもやはり、システムの使い方を「人から人へ伝えること」。そのコミュニケーションにやりがいを抱き、ITシステムの導入サポートを手がける会社『株式会社 リフライズ』を経営するのが、今回紹介する青木司(あおき・つかさ)さんです。
 
「私たちの会社では、インターネット回線の契約案内や、今秋から大手通信会社がスタートさせたQRコード決済サービスを店舗に導入するサポートなどを行っています。
 
携帯電話の販売店でインターネット契約の接客をしたり、小売店や飲食店などを回ってサービスの利用案内をしたりする人を、見かけたことがありませんか?あれらがまさに、私たちの仕事です」

 

▲長野市善光寺中央通りにある茶屋『長喜園』で、QRコード決済サービスの利用案内をする青木さん
 
穏やかにそう話す青木さんは、長野市を拠点に数十名のスタッフと、通信サービスの大手各社「softbank」、「au」、「docomo」のインターネット回線の販売に携わっています。さらに今秋からは、長野県エリアでのQRコード決済のプロモーションをいち早く手がけ、その導入実績は全国2位(2018年11月時点)を記録。
 
「インターネットの契約やQRコード決済の導入を勧める時、『うちではもうやってるから』とか『よくわからないから、新しいことはやらない』と門前払いされることも、長野エリアではありますね。これが東京なら『どれくらい安いの?』と、メリットを問われることが多い。だから、地域性に合わせたプロモーションが必要になるんです。実はそこがすごくやりがいになっていて、お客様の声を聞いて、どうしたら丁寧に案内ができるだろうかと、スタッフ一人ひとりと戦略的なプロモーションを紐解いてきました。
 
身の回りを振り返った時に、“このサービスを使って、営業しやすくなった”とか“言われてみれば、使っていた”なんて思ってもらえたら嬉しいよねと、スタッフといつも話しています。暮らしの下支えになるような仕事をつくる会社であれたらと思います」

 

 
お客様やスタッフの声に耳を傾け、地道にセールスプロモーションを組み立ててきた青木さん。このような販路の構築を手がける会社では、多くの場合、マニュアルやルールを決めることがあるそう。しかし、青木さんはあえて、その方法を避けてきました。
 
「地域の特色やお客様の声、販売するスタッフの人柄をマニュアル化するなんて、できないと思っていたんです。それよりも、小さな声をきちんとすくい上げて、耳を傾けたかったんです。スタッフとは電話やメールで細かな連絡を取り合い、私自身も店頭に立ちました。今後はさらに、これまでの経験を活かして、このチームでしかできないセールスプロモーションを手がけていきたいです」
 

有機野菜のブランディング、信州カラマツの商品化、ITシステムの導入サポート......。次の世代へ橋渡しする信州ならではの仕事

10代の頃から、起業したいと考えていた青木さんが、会社を設立したのは2015年のこと。当時24歳でした。それまでに培ってきたノウハウは、19歳から23歳までの4年間、インターネット回線の販売に携わってきたことが、大きく影響しているそう。
 

 
「今の仕事の礎になっているのは、『人に時間を使うこと』という前職の社訓。店頭での接客から、スタッフ育成、会社運営全般のことまで、幅広く学ばせてもらいました。この業界で今のような事業展開をできているのは、前の会社のおかげ。本当にありがたかったです。いつか恩返しができたら。そう思います。
だからこそ、私が経験させてもらったように、長野に住む10代や20代の人たちと仕事をつくっていけるように、新たな事業展開も考えています」

 
青木さんが起業するに至ったのは、これまでの感謝の思いが募ってのことでした。信州ならではの発信を、長野の人たちと一緒に……。起業した当時を振り返り、青木さんはこう語ります。
 
「会社設立のきっかけは、地元の松代で友人が手がける有機野菜の流通やプロモーションに携わることになったからでした。日本ではまだ珍しい『ヤーコンの葉』を焙煎したお茶のブランディングを行いました。その後、信州カラマツを使用した家具の製造販売にも携わり、今に至ります。
 

▲青木さんが友人と手がける有機農園では、さつまいもに似た根菜「ヤーコン」を栽培。廃棄されてしまう葉と茎の利用を模索していく中で、静岡の焙煎所の協力を得ることになり、「ヤーコン茶」として商品化するに至った。青木さんは、ブランディングや飲食店への流通を手がけた
 
「こうした商品開発に関わるようになって、どんなものの裏側にも、魅力的な人の思いがあることを知りました。今後は、長野県全域の人たちとの交流の機会を深めて、若い人たちに『長野にはこんなに面白い仕事があって、個性豊かな人がたくさんいる』ということを伝えていけたら嬉しいです。そのためにも、まずは自分自身が、分野の垣根を越えて、多種多様な事業をいろんな視点からサポートするプロモーションの力を養っていかなくてはいけませんね」
 
生まれ育った長野で、長野にできることを。「営業力」や「経験値」という言葉では測りきれない、青木さんの思いが、ものの魅力を伝えていくのでしょう。
 

(2018/12/05掲載)

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