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No.404

筒木

愛美さん

フリーランス ウェブディレクター

3拠点での活動で実現したい「プレイヤーの伴走者」。人生模索中のウェブディレクター

文・写真 ナカノ ヒトミ

生活や仕事で多数の場所に拠点を持ち、用途に応じてそれぞれの場所に行き来する「◯拠点居住」という暮らし方。耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
 
今回お話を聞いたのは、フリーランスのウェブディレクターとして活動する筒木愛美さんです。この秋、長野県が企画する「おためし長野」という制度を利用して、東京から長野市に拠点を置くことに。「おためし長野」は県が企画する事業。IT関連の事業に携わる企業・フリーランスに向けて、宿舎の提供や、引越し代、交通費を負担し、最大6ヶ月のお試し移住をサポートするというものです。
 
実はほとんど長野市とはゆかりがないのだという筒木さん。地元である安曇野市、そして東京に続いて、なぜ長野市を第三の拠点に?そしてどんな生活を送っていくのでしょうか。今の心境と共にお聞きしました。
 

ふつふつと湧き出る地元に戻りたいという気持ち

安曇野市のわさび農家の娘として生まれ育った筒木さんは、小中高と長野県内で過ごしたあと大学進学で東京へ。大学卒業後はウェブコンテンツの制作企業に入社。アパレル、教育、旅行など様々な企業のウェブでの情報発信に携わりました。
 
「小学生の時に父親に買い与えられたパソコンの影響で、昔からずっとインターネットが好きでした。だからこそ、今の仕事はとても楽しくて充実しているのですが、東京で働くことに疲弊してしまったんです。内勤ということもあり、一日中デスクに向かうことがほとんど。渋谷のビルの最上階で夜遅くまで働いたあとに電車に揺られて帰ったり、時間がない中で食べる食事は加工品ばかりになってしまったりと生活がボロボロになってしまって……。実は、いつも実家のことが頭の片隅にはあったんです。継ぐ、継がないは別にして、いつか地元に戻りたいなと思っていました」
 

 

拠点を増やそうと思って応募した「おためし長野」

情報や流行が集中する東京での仕事は刺激とやりがいを感じるもの。しかし、新卒から4年間働く中で、徐々に地元に戻りたいという気持ちが大きくなったのだとか。
 
「東京暮らしがつらいという思いはありましたが、いきなり会社を辞めて実家に戻るのはハードルが高くて。だから都内で開催された長野にまつわるイベントには積極的に参加するようになりました。例えば、都内で長野県民が集まり、地元を語るイベント『信州若者1000人会議』のボランティアに参加したり、家業を継がない農家の娘、息子が実家の野菜を販売する『セガレ・セガールマーケット』で実家のわさびを売ったり。他の長野県民や同じ心境の農家の娘・息子と関わることで、少しずつUターンする士気を高めていきました」
 

 
2017年3月に会社を辞め、フリーランスとしての働き方を選んだ筒木さん。前職から引き続き、企業のウェブページのコンテンツ制作に携わるウェブディレクター・エディターとして活動を行っています。そして、今年の6月に目にした「おためし長野」の告知を見て応募を決めました。
 
「『おためし長野』では、県内11箇所からひとつ拠点となるエリアを選ぶのですが、長野市を選んだのには2つ理由があって。ひとつは都内へのアクセスが良いこと、もうひとつは同世代のプレイヤーが多いことです。いつもお世話になっているコワーキングスペース『CREEKS』や今年6月に善光寺近くに出来たお店『やってこ!シンカイ』はじめ、飲食店の経営者にも若い方が多いので、フリーランスとして働く身にはとても励みになるんですよね。今後は、地元・安曇野の隣の松本市と長野市を基本的な拠点にし、月に2回ほどお客さんとの打ち合わせで都内に出る予定です」
 

伴走者としてプレイヤーの一助となる


 
今後の展望を伺うと、ウェブを通じて人々の困りごとを解決したいと語る筒木さん。
 
「ウェブ制作の会社は長野市内にもたくさんあるのですが、ウェブコンテンツを充実させて問題解決につなげる企業はほとんどないと感じていて。自ら旗揚げをするというよりは、事業を興す人の伴走者としてサポート的な役回りに徹したいと思っています。実はどのタイミングで実家に戻るかは、まだ決めきれていない部分があるんですよね……。まずは、現在の仕事を主軸に置きつつ、実家のわさび農園をウェブの力で支えていけたらとも考えています。まだあまり知らない長野市の暮らしを楽しみたい気持ちでいっぱいです(笑)。善光寺周辺には歩きたくなる路地が多くていいですよね。これからの生活が楽しみです!」
 
3拠点生活は、まだスタートを切ったばかり。悩みながらも新たな一歩を踏み出した彼女に、同世代としてエールを送ります。
 

(2018/09/28掲載)

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