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No.383

菅野

航平さん

長野市教育委員会文化財課

移住者ならではの視点で文化財の魅力を発信する長野市役所職員

文・写真 ナカノヒトミ

長野県を象徴する善光寺を始め、450を超える全国有数の文化財所有数を誇る長野市。
1000年以上の歴史を持つ寺院や史跡は、あまりに私たちの生活に溶け込みすぎて、気に留める機会が少ないのではないでしょうか。
しかし、脈々と受け継がれる文化財を支える方々がいらっしゃいます。
地元・福島県を離れ、長野市役所・教育委員会文化財課に所属する菅野さんも、そのうちのひとり。
今回は菅野さんに長野市で働くことについて、そして文化財を守る仕事について伺いました。

奥さんの地元で叶えた「公務員」の夢

「自分の地元のためになにかをしたいという想いを持ち、大学時代から公務員になるために勉強していました。でも気付いたら奥さんの地元である長野県で公務員になっていたんですよね(笑)」

そう語る菅野さんの地元は福島県福島市。大学時代から付き合っていた奥さんの地元である長野県千曲市へは学生時代から足を運ぶことがあったそう。
奥さんの地元に旦那さんが移住する「嫁ターン」を経験した菅野さん。どのような経緯で奥さんの地元にいらっしゃったのでしょうか。
「東京の大学を卒業後、一度地元の銀行に就職したんです。金融面から地域を支えられたらと2年弱働きましたが、働いていてあまりしっくりこなかったんです。もっと他の働き方をしたいなと考えるようになりました。
大学時代からの公務員になる夢を、諦めきれない自分がいました。転職を考えて最初の年、当時付き合っていた彼女(今の奥さん)がいることもあり、県内で公務員試験を受けたのですが玉砕。翌年『もしこれでダメなら福島にとどまるぞ!』と最後のチャレンジで受けた長野市役所から内定をいただき、移住が決まりました(笑)」
長野市役所でお世話になることが決まり、奥さんにプロポーズ。翌年春に移住をし、長野での生活が始まりました。

「旧文武学校」は菅野さんが保存整備事業に携わる国指定の史跡。
今秋から平成の大修理が始まります。
映画のロケ地としても利用されるこの場所を、市民に広く使ってもらえるような整備を考え中とのことです。「ある程度の制限の中でどのように場所を使っていくか。アイデアに頭を悩ませるのも楽しい時間です」と菅野さん。

配属先の「文化財課」を「文化祭課」と聞き間違えた

内定が決まり、電話で知らされた配属先は「教育委員会、文化祭課」。
「文化祭だなんて、とても楽しそうな課ですね!」と心を躍らせた菅野さんでしたが、「『ぶんかさい』じゃなくて、『ぶんかざい』ね!」。
「文化財」。あまりにも馴染みのない言葉に、何をする課なのかピンとこなかったそう。
菅野さんの所属する教育委員会文化財課は、国宝善光寺をはじめとする、歴史的価値の高い文化財の管理や整備、調査のための解体などを行っています。
大学時代、菅野さんが専攻していたのは商学部会計科。今まで自分が勉強していたこととのギャップに、苦労することも多かったそう。
「今でもそうですが、勉強することがとても多いんです。『文化財』ってよく聞く言葉だけど、その種類によって細かく区分が分かれています。ひとつひとつの文化財がどの区分なのか覚えることから始まりました。文化財に携わるようになってから、旅行の時に建物を見るのが楽しくなりましたよ!」

地域を見守る文化財の重要さ

現在、文化財課に配属され3年目の菅野さん。松代地区にある「寺町商家」の建物管理や指定管理者とのやりとりを行ったり、同じく松代地区にある「旧文武学校」「旧横田家住宅」の保存整備事業に携わり修復工事の準備や建物の活用方法を文化庁や専門家と検討したりと複数の案件を任されています。

菅野さんが入職して間もない頃、初めて担当した案件でこんな印象深いエピソードがありました。
「2014年11月に起こった神城断層地震に追い打ちをかけるように、鬼無里(きなさ)地区内のある集落で大雪が降ったことがあったんです。雪解けを迎えた頃、雪の重みで木が倒れ、屋根が折れ曲がり、神社が崩壊しそうだと連絡がはいりました。
修復のために、鬼無里に足を運んで状況を確認したり、補助金を確保したりとまだ入りたての僕にはとても大きく難しい仕事でした。
しかし、世帯数の少ない集落のみなさんが、なんとか地区内で修復費を工面してくださったんです。無事に仮修復が終わると、住民の方に「菅野さんが担当でよかったよ。菅野さんが頑張ってくれたから自分たちも頑張れたよ。人が少ない集落だけど、守っていけるように頑張ります」と声をかけていただき、「なんてやりがいがある仕事なんだろう、もっと勉強しなきゃな」と思いました。「長野に来てよかった!」と実感したのもこの時ですね。

仮修復が完了した神社

転職・移住を経験したからこそ思いきれる

話をうかがう中で、住まいを変え職を変え、目まぐるしい変化のある生活を送っているように感じた菅野さん
ですが、その表情はとても明るく期待に満ちているように見えました。

「福島からいきなり長野に移住して、さらに職を変えました。そんなドタバタの状況を楽しんでいる自分がいますね。実際、地元を離れる際に家族の反応は良いものではありませんでした。しかし『心配させないように工夫するから!』と予告して移住し、2ヶ月に1回は福島に帰るようにしています(笑)。出来る限りの自分の頑張りで、なんとでもなるんじゃないか?と転職と移住を一度に経験して思い切った考えができるようになりました」

奥さんとの交際中は東京と長野での遠距離、福島と長野での遠距離を経験したそう。福島と長野で遠距離をしていた時には1ヶ月に一回長野に通っていたため、距離は苦痛に感じなくなったとのこと。
距離を超える愛の強さを感じたとともに、距離を感じさせない心がけに、遠く離れた家族を思う気持ちの強さも伝わってきました。

昨年の冬には菅野さん発案、長野市のふるさと納税の返礼品のアイデアが採用されました。
2017年6月1日から募集が始まった「松代城の一口城主」制度は、歴史好きにはたまらない2000件限定の返礼品。

(2017/08/02掲載)

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